デル君殺人事件。

ありゃりゃ・・・


斉藤さん(PC)の弟分、デルさんちのノートパソコンが死にました。


全然言うことを聞いてくれないのでマウスを液晶に向かってエイヤッと投げつけたら、中の人がつぶれたみたいにビローンって。

へんてこりんなことになって画面半分何も映らなくなってしまいました。



まぁ仕方ないというか高くつくことになっちゃったって言うか・・・


アホ全開です・・・

むむぅ。











なんでも世間的には連休だったらしく。

そんなこと全く知らないで3連休の初日から友人と日帰りの温泉ツアーに出かけようってことになっておりまして。

車で出発、即高速へ。

大渋滞。



なぜにっ?



と叫んでみたもののアフターカーニバル。

普段なら1時間くらいで行けるところにその何倍もかけてたどり着き、あふれかえった客と一緒にお風呂へ。

奥多摩の温泉なのですが、東京都内とは思えないほどの田舎、アンド情緒で。

泉質も身体にまとわりついてくるような粘りっこいもの。

近場にも良いところがあってたいそう喜んでおるところでございます。





で、早々に切り上げて帰宅、帰りはこんなにも早く着いちゃうのねーと。

だから早速飲みに行きましょうという分かりやすい馬鹿の一つ覚え的な展開。


トゥルトゥルになった体で焼き肉屋さんへ。

煙に燻されて違う意味でトゥルトゥルの重ね塗り。

てかてか、ベタベタになっての大満足でしたとさ。







翌日、知り合いの役者さんのお芝居を観に行くという約束を守りお昼から観劇。

うん、なかなか難しいお芝居で。

で、そのままもう一人、別の人のお芝居にハシゴ。

お笑いベースのもので難しくなく、楽しく観ることができました。

個人的にはやっぱり芝居は楽しい方が好きかも。

したらば懐かしい顔やいつもの顔や、とにかく知り合いがいっぱいいて。

今日は絶対に飲まないぞと誓ったのはすでに忘却の彼方。




はいはいはいはいはい、おちゃけおちゃけおちゃけ。

気がついたら終電をぶっちぎり。

仕方なく?電鉄会社が動き出す朝まで飲み屋で待ってようよってことに決まり。


本当に仕方なく飲み続けておりました。



当然昨日は身体の器官全てが休日と化しており、何かの液体を垂れ流すだけの朴念仁として立派に倒れ込んでおりました。






で、気づいたらデル君が死んでいた、と。





酔った私はいったい何にむかついていたのでしょうか?

今となっては全ては闇の中・・

もう一人の私しか知らない、闇に葬り去られたのでございます・・・






























<麻呂のお話 5>


私には縁の無さそうな、本郷は赤門をくぐり日本で一番と言われる大学に入っていきました。


若い先生が全て段取りは整えてくれています。

獣医科の外来に並び、順番を待ちます。





どのくらい待ったでしょうか。

春から夏へと心を弾ませるべき季節だったように記憶しております。

二階の待合室に連なって、外に飛び出すように設計さたテラスがあります。

例のピンクの持ち運び用のバッグに入っている麻呂を外に出し、暖かくなりかけていた空気を思い切り吸い込んでいました。




「絶対大丈夫。大丈夫大丈夫・・・」



何が大丈夫なのかは理解していません。

とにかく念仏のようにつぶやきながら自分をキープしようとしておりました。

風を感じるどころではありませんでした。






診察室では一通りの説明を受けます。

いかにもベテランぽい先生は敢えてそうするのか、普段通りなのか、淡々と箇条書きのような説明をしてきました。



1.全身麻酔の危険性。

2.幼体での連続した検査の身体的負担。

3.どちらにしても望ましい結果が出ることは考えにくい。

4.費用はとてもかかる。




1.2.は予想してきた。

麻呂と二人で乗り越えよう、ケンカしようと話し合ったこと。

3は知ったことじゃない。

それをぶっ飛ばすために来ている。

4,乞食になってでも何とかする。




負け惜しみの固まりです。

半分泣きながら麻酔、MRIとこなします。

これで良いのだろうか?






生きているのか疑いたくなるほど深い眠りについた麻呂を抱き、重い足取りで家路につきました。

胸に耳を当て、鼻先に髪の毛を垂らし、とにかく動いていることを確認していました。



やっぱり思ってしまう。

こんなに辛い事させて本当に良いのだろうかって。




100万分の1でも良いから変わってやりたい。



何もできない、何もしてやれない自分をこの時ほど憎んだことはなかったかもしれません。






夜中でしたでしょうか。

麻呂はまたもや突然に目を覚まし、元気に甘えてきます。



おしっこをトイレでやろうと必死に頑張っています。

だって、上手くできたら私は溶けるほど頬ずりをして誉めてあげるから。

それが嬉しくて嬉しくて、一生懸命トイレに行って用を足そうとしています。




しかし、、病魔が身体をむしばんでいるのでしょう、前足でしっかり大地を踏みしめることが難しくなってきているように見えました。


否、確実に・・・





この頃から現在ある現実を真正面からとらえていたように思います。

自分達を慰めても快方には向かわない。

現実を理解して、少しでも良いから良策を講じようと。

デジタルな自分を強く持とうと。









夜の発作も頻繁に起こるようになりました。

急に<キャインキャイン>と絶叫したかと思うと壁にぶつかるまでのたうち回って転がり、私が抱き上げても首をあらん方向に捻り上げて苦しみます。


大きな声で、いかにも遊びの続きのように



「麻呂!どーした、うん?びっくりしたのか。そっかそっか!だーいじょーぶだー、お兄ちゃんがずーっと一緒だからな!」




何なら大きくげらげらと笑って見せました。




「男の優しさは強さの裏返し。」





現在でも持ち続ける私の持論です。





首の毛が3つに分かれて痙攣しています。

声をからして




「ヒャインヒャイン・・」




助けを求める目ですがってきます。

何もしてあげられません。

何も、全く、ゼロで。



ははははは。

抱きしめる以外何ができるのでしょうか。


しばらくすると落ち着きを取り戻し、





「あー、びっくりしたよ、お兄ちゃん。でももう平気。ね、あそぼあそぼ!」




遊びたくてたまらず、前足で私にせっついてくるのですが上手く身体を支えることができません。

ジャンプのような形を取るたびに前足が両側に開き、あごから地面にぶつかっていきます。

それでもそれでも必死になって遊びたがる。







あーーあーーあーーあーーあーー。
















MRIの結果の出る日。

麻呂と二人、電車で向かいました。












「妹尾さん、これね、仕方がないです。安楽死させましょう。」






あーー、あーーあーー、あーー、あーー、あああああ。







か・み・さ・ま・・・・・そこにいるんでしょ?
これみてるんでしょ?
いいたいことわかってるんでしょ?
まだうまれてからよんかげつだよ?
これでいーの?













帰りの電車の中、女子高生の二人組が


「うわー、かわいい!」


はしゃぎながらピンクのバッグから出ている麻呂の頭を撫でていました。






私は、笑うでもなく気に留めるでもなく、ただその光景を眺めていました。





             麻呂5


                       <早く終わらせたいんですが。辛いわ。>











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「お疲れ!」の人、お疲れ様でした。

昨日でオールアップ(撮影終了)した俳優さんがたくさんいらっしゃいます。

皆さんと固い握手をし、再会を誓い合って労をねぎらいました。


感慨深く、とてもさみしい気持ちになっちまいました。


長い長い岡山弁からの呪縛から解放されたことでしょう。


皆様、お疲れ様でした。





さて、私も気持ちを引き締めてもう一踏ん張り。


そしてまた新しい世界を切り開いて行かなきゃ。




でもその前にちょと休憩。

どこか旅行にでも行く予定を立てようかしら。

そーゆーのを考え出すとすんごく楽しい気分になりまさぁね。


仕事じゃなくて遊びで出かけるの。

今の季節、バイクでもありゃぁ気分良くツーリングに行くところなんですが。




本当に悔しいぞ、俺のバイクを盗んだヤツ、地獄に行って良し。



帰ってこーい、ハヤブサー!



スタッフの中にもバイクが好きな人がいて、いろんな事を話していたらすっかり熱が再燃して来ちゃって・・・



バイクを持っている皆さん、気を付けて下さいね。

朝起きたらマイバイクが無くなっていておーまいがっ

これは本当に辛くて情けなくて、トホホですから。




先日地元にアフレコで帰ったとき、自分の知らないところがまだまだいっぱいあるってコトに気付きまして。


もう一度ゆっくり地元を散歩してみるのもアリかなーなんて。



ま、楽しい計画を立てようと思います。

















<麻呂のお話 4>



先生が何度も眼鏡に手をやりながらゆっくりと口を開きました。






「あの、ですね・・・妹尾さん。・・・んーっと・・・」





睨み付けるような私の視線をかわすためにもう一度眼鏡に手をやって、





「・・・良くない状態です。状態、といいますか麻呂ちゃんの場合はちょっと特別で・・・・」





私は微動だにしません。


否、できませんでした。


あらゆるシミレーションで鎧のような心を準備したはずですが、どこかに


<俺の麻呂に限って・・・>








心を隠しながら次の言葉を目で催促します。




「・・・先天性の水痘症でした。数はいろいろ言われますが、5万頭に一頭とか・・・。残念ですが長くは持ちません。」






・・・・



#%$&○7##'-!













誰が何を喋っているのだろう。



俺のことか?


麻呂のことか?





麻呂6







・・・・・




そうだよ、俺のことだよ、麻呂のことだよ。







こんな事言われるの、想像したろ。

現実を受け止めろと、頭の中で使ったことの無い回路が動き始めます。


麻呂に伝えたくない、パニックを伴う鼓動が自分の身体の中だけで処理しようと駆けめぐっています。







「・・・そうですか。」






さらに睨み付けるように答えました。


睨み付けないと頭が揺れているようで、姿勢すら保てなく感じましたから。





「妹尾さん、先天性の水痘症というのはですね・・・・・・・・」





先生の説明が始まったがどのくらい聞けていたんだろう。

知っているよ。

その病気のことなら知っているよ。

ミニチュアダックスのような犬には多いんだろう?

調べたよ、昨日。






「・・・・・・・大変残念ですが・・・安楽死しかないと思います。」





最後の言葉だけはしっかりと耳に入ってきました。

と言うか、声が耳に入ってから日本語に変換して、次に意味が分かった。












私ごとで大変恐縮ですが。

私は自分の中に、<自殺> という観念を持ち合わせておりません。

そりゃ、

死にたいほど辛い、とか

もう、こんなのだったら死んだ方がマシ、

とかはありますが深いところではなく言葉としてのものです。

自殺する人のことをここでとやかく言うつもりはありませんが・・



とにかく自分の命を自分で切っちゃうことは、どう計算しても出てこない答えなんです。


この時に言われました 安楽死 と言う言葉もそう。














心の中で何かが弾けたのを感じました。





「ふざけるな。何の治療もなくいきなり死ねってか!自分、何言ーとんか分かっとるんか!」





どのくらいの怒気を孕んでいたかは分かりません。

が、確実に反発しました。





「まぁ、妹尾さん、落ち着いて下さい。」





私の気持ちを落ち着かせようとする、目の前の若いエリート医師が無性にむかついてきました。





「治療できないんです。このままだと麻呂ちゃんが苦しむだけなんです。既に脳が圧迫されて原形をとどめていない。外に外にと追いやられて頭蓋内に水が溜まっていて・・・」









血液が逆流しています。

ええい、くそっ。

言うな。

何も言うな。

俺の麻呂が、生まれてまだ5ヶ月しか経っていない麻呂が?

いうないうないうないうないうないうないうな・・・言うな。

そんなはずがない!










声が。

遠くの方から聞こえているようです。

医師は私に、



「私が勉強した東京大学の獣医の先生を紹介しますから。そこに行って納得できるようになさってください。紹介しますから、ね。」



整理の付かない私の気持ちを察して、優しく話しておりました。








混沌。

カオス。

・・・

ははは、否、シンプルか。















その夜、麻呂と話し合いました。





「先生はさ、ああ言ったね。どうする、麻呂。
ちょっとしんどいかもしれないけどさ、喧嘩してみる?水痘症と。
いやいや、難しいところだねー。
でもな、お兄ちゃんならちょっと頑張っちゃうかもなー。
だってもっともっと麻呂と遊んでいたいからさ。
・・・無理はしなくていいんだよ。
麻呂にその気があれば、さ。」





はらはらと崩れ落ちてしまいそうな壊れ物をそっと胸に抱き、ニコニコと笑いながら話しかけました。

麻呂は不思議そうな顔をして少し首をかしげました。

私の胸からはい出て登ってきます。

鼻が私の顎の辺りに触れたと思ったら、ぺろぺろと舐め始めました。


ニコニコと笑いながら話しかけていたつもりでしたが、涙が溢れ落ちていました・・・

その涙を麻呂がゆっくりと。





「お兄ちゃん、泣かないでよ。
僕も悲しくなるよ。
僕はね、もっといっぱいフリスビーやボールで遊びたい。
ご飯ももっといっぱい食べたい。
それにお兄ちゃんと一緒ずーっと生きていきたい。
だから僕はケンカするよ!」








喉から声が漏れました。

どうしても抑えられませんでした。




この子の頭がおかしいって?

良すぎるくらいじゃないか。

脳が・・・何だって?

ちゃんと俺を理解しているし、今でもトイレを覚えようと一生懸命じゃないか・














東大の獣医さんに見せに行きます。

もっと詳しい検査とあらゆる可能性を模索するために。

具体的に言いますと、もう一度全身麻酔をかけてあらゆる情報を麻呂の身体から引きずり出す、ということです。

そして何をどうするのかを決める。







麻呂が。

麻呂が自分で私に言ったんです。

ケンカするって。




全面的に彼の言葉と勇気を信じることにしました。



二人三脚で戦いが始まります。

すぐに予約を取り万全の態勢と気持ちで臨みます。





「明日からはちょっときついぞー。遊ばないで早く寝ろよ、相棒。」




手を伸ばせば届くところに麻呂を寝かし付け、これから始まるであろう事を考えながら休みました。

                     

麻呂5


                      <思い出しちゃって続けるのしんどいけど>













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ただ今帰りました。

帰ってきました。

岡山県の笠岡市というところからフェリーに乗って北来島へ上陸。

音声スタッフと助監督さんと。



北来島




岡山弁バリバリの本職の方の力を借りて録音です。

残暑がぶり帰ってきて暑いのなんの・・・

汗びっしょりになってやりましたさ。



おかげさまをもちましてとても重厚な音源を作成できました!

地元の皆さん、有り難うございました。

おかぁさん、そんな昔の映画じゃあるまいし、ちゃんとオールカラーで上映しますよ!

観に来て下さいね!





久しぶりの岡山と言うことでちょっと空いた時間にいろんな所を巡ってきましたが、その辺の話は又別の機会に書きたいと思います。






夕べ帰京するや否やすぐに「ゲキ塾。」の稽古。

これまた汗びっしょりになって頑張りましたが、皆の熱意がありすぎてどうしても楽をさせてもらえません。


なるほどねーってくらい上達が早い。

本当にうかうかしてられません。








ちなみに、映画「20世紀少年」のパート2に「ゲキ塾。」の上坊幸太郎と森川拓也が見事にオーディションを突破し、出演が決まりました。


<プロフィール>

上坊幸太郎

森川拓也


そろそろ撮影が始まりますので気合い入りまくり。

こちらの映画も完成が待ち遠しいです。









全く関係ありませんが、今から筒井巧さんと飲みます。

最近ちょくちょく会いますが、今日は一体どんな飲みになるのか写真を撮ってきますので楽しみにしていて下さい。






























<麻呂のお話 3>


「いやー、麻呂ちゃん、久しぶり!今日は一体どうしたんですか?」


麻呂のことを覚えてくれている東大出身の若い先生が、麻呂を撫でつけながら私に問いかけてきました。

私は夕べあったことをできるだけ細かく詳細に話しました。



「うんうん・・・」


頭をフル回転させて聞いているようです。

が、私は先生の先ほどまでの笑顔に少し変化があったことを見逃しませんでした。

聞き手に大きなショックを与えてはならない、防御的な笑み。

平静を装わせようとする笑み。

思考を探られまいとする笑み。


どれにしても良いものではありません。

過去に経験したことのない嫌な電流が私の身体を突き抜けます。



「先生、遠回しなものは一切いりません。単刀直入におっしゃってください。どうなっているんですか?」



どのくらいの間かは覚えていませんが、いわゆるしばらくの沈黙の後、意を決したようにその若い先生は話し始めました。



「妹尾さん、とにかくCTスキャンを撮らせて下さい。でないと今の状態ではっきりした診断を下すのは難しい。とにかくCTを。」




とんでもなく嫌なことはほぼ確定。

だけど軽々に言えないから確認させてくれ、とそんな風に聞こえました。


断る理由がありません。

わたしも早く詳しいことを聞いて対応を考えたかった。

焦る気持ちでの返事でしたがそれはそれで実は大きな問題がありました。



「妹尾さん、犬って動くんです。CTを撮るときに動くのはよくない。ですから麻酔です。全身に・・・」


生後数ヶ月の子犬に全身麻酔。

大きなリスクがあるそうです。

成犬じゃないだけでなく、健康でもない。

ものすごい負担がかかる。

そのまま戻ってこない可能性があることを考慮して判断しろと。

しかも時間はない、急ぎ答えを出さなければならない。



・・・・


麻呂の目を見て問いかけます。



「うん、お兄ちゃん、僕は大丈夫だよ。先生の言うとおりにしようよ。」









その日の内に麻酔をかけてのCTスキャンをやりました。



「翌日まで様子を見て下さい。午後になっても起きない場合は連絡を下さい。」



まんじりともしない。


ぐったりした麻呂を抱いて家路につきました。


私が考えられること・・・


麻酔から無事に目覚めて欲しい。

でもそれは治療が終わり、何らかの病理が治ったわけではない。

麻酔から目覚めても出てくる答えは多分良くない。

一歩一歩ブラックホールに近づいているだけ。

明るい材料がどこにもない。

体験したことのない環境です。



闇の中をただ歩いている、そんな足取りでした。





麻呂に意識はなくても、信頼されている私がへこむわけにはいきません。

全開バリバリ、負のオーラを消して頑張ります。



「麻呂、大丈夫だからな、明日になればまたすぐに遊べるからな、何も心配するなよ、え、してないって?ギャハハハ、さすがだねー、麻呂は。」



夜中じゅう膝の上に抱いていました。

バカなことを話しかけながら。

安心感を与えたい一心です。






「何があっても、何が起こっても麻呂の味方。

心を乱さない、笑顔だけを見せてやる。」




この時に誓ったことを私は何度も思い返すことになります。











翌日、てけてけてけ・・・という聞き慣れた足音で目が覚めました。

親友がそこら中を走り回っています。

私の不安を吹き飛ばすような元気な姿です。




「おはよ。」




愛おしさで自分が壊れそうになります。







午後、麻呂を抱いて又同じ道を歩いておりました。

最悪であろう答えを聞くために。






                            <つづくのか?>










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仕事で地元にロケって変なの。



夕べは「ゲキ塾。」の稽古でした。

新しい仲間が増えました。

去年、「ダ・ヴィンチインスピレーション」という舞台をやったときの共演者。

前から一緒に稽古したいと言っていたのですがなかなかタイミングが合わず、やっと参加できたとのこと。

ものすごい張り切っていて、演劇空間の空気を吸えるのが嬉しいって。

ガッツ溢れる好青年です。



ロビンくん。

これ、本名。

おじいさんとかが外国の方で。

どー見ても日本人じゃないんだけど。



「英語教えてよ。」


「・・・はい、一言も話せません。」


「あそう。」




おもしれーヤツです。




「露出の露、敏感の敏で露敏です。」



本名。

自己紹介がナイス。

っていうか昭和の乗り。

変な外人顔の日本人。



今度「ゲキ塾。」ホームページにも写真を載せておきますので要チェック!

芝居は基本的なことができあがっているし、お仕事もしているので後はどんどん稽古を進めるだけです。



・・・

それにしても「ゲキ塾。」は女の子が少ない・・・

やはり本能的に嫌われるんですな、俺。








今から。

まさに今から岡山ロケに出発します。

出かけるまでの時間にこれを書いているわけで。

多分、月曜日には帰ってこれるのではないかと。

岡山弁の人、頼みますぞ!

NG無しでさくさく終わらせましょう!






夕べ、夜中にちょいと古い映画を観ました。

「ロード・トゥ・パーティション」

トムハンクスその他。



面白かった。

トムハンクス、そんなに好きじゃなかったけどこれは好き。



こういうい方がいいかも。

うん、これからは見方が変わりました。

ギャングものとフィールドオブドリームスを足したような。

やってみてぇ、こんな映画。















<麻呂のお話>




トミーとマツ、たっちゃんかっちゃん、ミーとケイ(含、古)。



とにかく麻呂との共同生活が始まりました。

仕事以外はどこに行くのも一緒。




元気な子犬そのものです。

かーいくて仕方ない。



朝起きてチュ、ご飯食べてチュ、散歩してチュ、お休みでチュ。




当時東京都内のど真ん中に住んでおりましたので犬が走り回る環境ではありません。

自然と河川敷や公園に出向く回数が増えました。


ペットショップで持ち運び用のバッグを購入。

リュックみたいに背負えて、しっぽと顔がバッグの外にちょこんと出せるヤツ。

色は青とか緑が売り切れていてピンク。



90ccのスクーターに186cmの大男がピンクのバッグをしょって走り回ります。

近所のおばちゃん達にものすごい変態チックな目で見られます。

小さなバイクに大きなおじさんがピンクのバッグ。


・・・



しらじらしく、そーじゃないんだよねーとフンフン鼻歌交じりで麻呂を取り出します。

これ見よがしに。



「あー、そーなんだ。バカ男じゃないんだ。」



と理解してもらえます。

そのうち話しかけてくる人も増えてきて。




「まぁ、可愛らしいわね、触ってもいいかしら?」


「どぞどぞ。」




「ミニチュアダックスか。なかなか可愛いジャン。見せてくれる?」


「やだ。」



麻呂をつかまえて、めちゃくちゃ可愛いと感じないヤツは人間じゃない。

いや、敵。

・・・

アホを自覚しておりました。


麻呂4



とにかく遊んだ。

よく遊んだ。

走り回らせて元気にさせて。

特にね、フリスビーやボールを持って遊び回りました。




「麻呂、散歩行こっか!」



声をかけるとピンクのバッグのある場所に行き、ちぎれるほどしっぽを振りながら催促します。

足に身体をこすりつけ、かおをベチャベチャになめ回し最高の表現で喜びを伝えます。



「わーった、わーった、やめろよ、まったくもう!」



ぜんぜん嫌じゃないし俺。





そんな狂おしいほど蜜月な日々が三ヶ月ほども続いたでしょうか・・







ある雨の日、私は麻呂に留守番させて仕事に出かけておりました。

仕事終わり、いつもなら激しくなってきた雨を恨めしく思いながらビールで時間をつぶします。



が、今は麻呂がいる。

待たせては可愛そう。

俺も可愛そう。

だって1秒でも早く会いたいんだもの。



最寄りの駅から自宅まで濡れながら走っていると稲光が聞こえてきました。

季節はずれの雷だ、麻呂が怖がるだろう足を速めます。


びしょぬれになった身体をふく時間を惜しんで玄関を開けます。




「麻呂ー、ただいまー!」



いつものように声をかけます。


これまたいつものように靴が脱げないほど私の足にじゃれついてお帰りの挨拶をして・・・来ない。


あれれ?



「麻呂ー、どしたのー?」



部屋に入りました。



暗がりの中、すぐに麻呂は見つかりました。



小さなソファの横です。

私に背を向けてお座りをしています。



・・・?

何か変。



あり得ないほど首を後方に捻りこちらを見ています。

口は半開き、目を剥いて舌は垂れ下がって。

身体は向こう向き、首はこっち向き・・・




一目見ただけでおかしな状態になっていることが分かりました。

動物としてあり得ない形。




「麻呂!」




目が訴えてきます。




「お兄ちゃん、助けて。なんだか痛いよ。」



私の脳細胞がフル回転します。

抱き上げて良いものか、下手に触ると余計おかしくなってしまうんじゃないか。



麻呂はやはり私を見つめて、



「お兄ちゃん、早く助けてよ!」



次の瞬間、私は麻呂を抱きしめていました。

固い・・・

麻呂の全身の筋肉が硬直しているようです。

この子の不安な気持ちが私の手と胸を介して伝わってきます。



パニック音をだすな!

もう独りの冷静な妹尾が指示します。




「おーおー、麻呂、どーしちゃったの。びっくりしてるの、そっかそっか。じぇんじぇん大丈夫だからなー。なんてことないよ。」





ありったけの嘘と笑顔。


北海道の木彫りの熊のように固くなった麻呂を、溶かすように優しく、しかし力強く抱きしめます。


じっと目を見たまま。


ニコニコ笑いながら麻呂から視線をはずしません。


どんな些細な変化も読み取れるように。






窓の外では時折稲光が轟音と共に部屋の中を照らします。




・・・


灯りもつけてなかった。



・・・・


だからどうした。


・・・・







2〜30分も抱いたまま立ちつくしたでしょうか。



ぴくん。


足が動きます。


徐々に麻呂の身体が柔らかくなってきました。



首が前に向くようになり、ぴこぴことしっぽを振り始めました。




「ありがと、お兄ちゃん、もう大丈夫よ!」




麻呂の目から不安が取り除かれました。


安心はしないものの、そっと床に置いてやるといつものように元気全開な麻呂。


壊れたおもちゃのように走り回っております。


・・・・


気付かないほど、否、気付くことを避けるかのように、小さく嫌な電流が身体を走りました。



壊れたおもちゃ・・・







翌日。


とにかく病院に連れて行くことに。


近所で評判の良い獣医さんは調べています。

既に予防接種や健康診断で何度かお世話になっている獣医さんを訪ねました。






思えば、私の人生はとても守られている、というか運が強いというか。

どんなことにでも笑っていれば何とかなる、福が来る、みたいな勢いだけでやってきておりました。

自分のとこだけは平気!




この時もそうでした。


これから起こるシリアスな展開などこれっぽっちも想像しませんでした。










「妹尾さん、どーぞ。」


看護婦に促され私と麻呂は診察室のドアを開けました。



                                    <続けると思うよ>



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斉藤さん入院決定

ほほう、阪神はまた負けましたか・・・

やっぱりね。

このままの勢いだと完全に巨人有利。



「クライマックスの頃にはゲーム差も1.0〜3.0に詰まっていて、大逆転負けを喫する。

で、セ・リーグの覇者は巨人と。」



そう予想していたのですが大当たりかも。








まぁおいといて。

ビデオね、いろいろやってみたけども結果的には私の負け。

ある程度のところまではできたけれども、最終的にやりたかったところまではできませんでした。

何がどうして何でできないかも分からぬまま。



俺の20時間を返せと。

少しぐれてしまいました。

吹き出物は触っちゃだめと知っていますが、片っ端から爪で挟み込んでつぶしてやりました。



・・・


いたい。








疑問に思っていることがありました。

斉藤さんを立ち上げるときに、いつも必ずと言ってよいほど同じ場面でフリーズします。

バイオス?とかが表示されているところ。

MEMORY・・・ってところで何も映らなくなっておしまい。

リセットボタンを押すとやっとウィンドウズの画面に。


変なの?って思っていたのですがちょっと購入先に聞いてみようと電話しました。

不良品だったとしても今ならまだ初期不良のサポートもきくだろうし。




そしたら、

「メモリーを読み込んでいないので、抜き差しをやってみてください。それでダメだったら着払いで送り返してください。直しますから。」

って。



はいはいと答えたのですが、考えてみるとものすげぇメンドクサイ。


こんなにでっかいものを梱包してプチプチとか入れて。

しかもまたしばらくの間パソコンがなくなる。




ちゃんとしたものを売るようにしてくれなきゃダメですぞ!














<麻呂物語 その1>


犬は好き。


とても。


今までに一緒に暮らしたことのある犬のうち、麻呂という名の犬について書いてみたいと思います。

思い出を風化させないこと、「いつまでも愛しているよ。」のメッセージを麻呂に送り届けるよい機会だと考えたからね。









2002年、初春。

知人の家で初めて対面しました。

黒タンのミニチュアダックスフント。


三匹生まれてきた兄弟のうちの唯一の男の子。



生まれて3ヶ月は母親の元で暮らした方がよい。

そこで犬としての自覚と形成ができる。




この言葉を守ってやっと引き取りに行ったのでした。



愛くるしい目、弱々しい身体、何ともいえない。

力を込めないように抱きしめ、ほおずりとキスを繰り返しました。



麻呂2
(↑一番上の子。)





「妹尾君ならうまくやっていけると思うよ。頑張って育ててね!分からないことがあれば何でも聞いてね。」


と、優しい言葉をかけられて麻呂と一緒に帰宅しました。




最初が肝心。

抱き癖をつけないよう、犬の自覚に任せます。

動きも抑圧しないように注意を払いながら。

トイレの準備も大丈夫。



後は何事もなかったかのように自然に振る舞います。

ずーっと横目で気にしながら。



一日目。


私のことを少し気にしているようだけどちょっと観察中みたい。

できるだけ声もかけないようにして寝る時間を作ってやります。

寝顔を見るだけ。

ぜんぜん飽きない、どころか顔がゆるんでくるのが分かる。





二日目。


たくさん用意しておいたドッグフードからいろんなものをチョイスする楽しみが増えました。


「麻呂、これ飲むか?」

「麻呂、これ喰うか?」

「麻呂、いっぱい寝て一杯喰って体力つけて。いっぱいいっぱい遊ぼうな。」



言葉少なに愛だけを伝えようとします。

触りたい、抱きたい気持ちを抑えて彼の自主性に任せる。

これ、辛い作業です。

麻呂、じーっと寝てる。

俺、じーっと寝てる麻呂をじーっと見てる。






三日目。

忘れもしない三日目の夜。

自分と麻呂の飯を用意して喰っておりました。

食後、たばこに火をつけながらテレビのスィッチを。



「腹一杯になったか?」


言いつつ座椅子にあぐらをかいてテレビを観ておりました。

・・・?

右足の太ももに小さな感触が。


てけてけてけ・・と麻呂がやってきて私の右の太ももを鼻でつついております。


「!!」


麻呂から私に、初めての接触です。

声を殺して様子を見ておりました。

クンクンと匂いをかぎ、小さなベロで何かを確かめ、そのまま見上げてきました。


見つめ合いました。


何のとこか分からず、ただ麻呂の目を見つめました。

彼も私をじーっと見つめ、そして何かを訪ねるようにクビを斜めに傾げたのでした。




「ここ、いいの?」


間違いなく。




「・・・おうおう、いいよいいよ、座れよ。」



彼はコクと頷きそのままテケテケと私の足の上に。

全長20cmほどの身体は、私のあぐらの上で好きなポジションをとるには十分すぎます。



羽ほどの重さしか感じませんが、確実に私の身体の上でもう一つの命が脈打っています。


麻呂が私をパートナーとして認めてくれた最初のコンタクトでした。





「今日から相棒。
妹尾です、よろしく!
ずーっと仲良くやっていこうな!
俺に何でも言えよ。
甘えていいよ。」




経験のある人には分かると思いますが、こういったメッセージのやりとりは存在します。


少なくとも私たちの間には。



腹を見せたりうつぶせになったり、私の足ベッドの上で安心しきった顔をして寝ている麻呂を起こすわけにもいかず、ずーっとそのままの形で朝を迎えました。




「守る。だからずっと元気でいてくれよ。」




何度も何度も囁きながら。






翌日から私と麻呂の共同生活が始まりました。


希望と喜びで胸をいっぱいにしながらの新しい生活です。


いつもより朝日がまぶしく(寝てないからかも)、空気が澄んで感じられます。




「おはよー、麻呂っ!」



                           つづける。




P.S
Mrs.へから、ありがとう!

何故なのかさっぱり分かりませんが。


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