・・・されど役者的妹尾blog

太く拡げよう僕の細道   since.2006.4.14
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小さな声の重要性



舞台「ヒレンジャー」の稽古も熱を帯びてきました。



http://www.gost.jp/idol/hitokuchi/hitokuchi_cast.html



本番まであと少し。

ドキドキドキドキ・・・。




ついつい酒の量も増えます。





そうしますと、やはり魔の手は私に近づいてくるようで。

これはあんまし書かない方がいいことなのかもしれませんが、幸い私はフリーですし事務所の倫理規定に縛られておりません。

真実と、書きたいことを書こうというこのブログのモットーに従い、書いちゃいます。







先日、稽古の帰りいつものようにキャストと飲んでおりまして、楽しく会話を終了させて帰途につきました。

某私鉄、最終電車がホームにたたずんでおります。

幸い客数もそれほどではなく、座席が空いておりました。


一緒に帰っている俳優さんといっしょに、どっこいしょと座り込みました。

進行方向、向かって最後部の車両、最後部の3人掛けの座席です。

芝居の話しをしながら出発を待っておりましたら、だんだんとお客さんで埋まってきて。

私の横の空席も男性が座り込んできて、他もすっかり埋まりました。


ぴりりりりりり・・・ってベルが鳴り、電車はスルスルと走り出します。

何ごともない。

全く何ごとも。


吊革につかまって立っているお客さんもたくさんいます。

皆、何やかんや会話をしたり携帯を見つめていたり、または音楽を聴いていたり。

全国的にいたって普通の状況です。




私は、その俳優さんと相変わらず話しております。

ゴクゴク普通に。


めっちゃ酔っぱらって大きな声出して…みたいな学生のノリではありません。

本当に普通に。






そうしましたら、後から乗ってきました私の横の男性が、



「オマエタチ、ウルサイよお!」



って。




「はい?」




と答えましたら、




「ワカラナイノカ? ウルサイって言ってるんだよ!」



って。

日本語じゃない発音で。

目が赤く潤んでる。




「・・・ああ、すいません、そりゃ、どうも・・。」





って答え、友人と目配せしながら





「嫌な空気になるから小さい声で話そう。」





って、何ならひそひそ話で話していました。



1分も経ったでしょうか、またしてもその男が、





「シツコイナ! ウルサインダヨ。ネムレナイタロ!」



あああ、やばい。

何かのスイッチがONになりそう・・・でも、私は今、天中殺のまっただ中(と友人に教えられた)だから変なことに巻き込まれないようにしなきゃ………みたいなことを考えて。


で、更にゴメンナサイと言い、更に小さな声で耳元同志で話し始めました。

意地もあったし、そんなことで会話をを終えたくなかったから。

まあね、ウィスパー(ヒソヒソ声)ってのは腹筋使うし、お芝居でも非常に重要な技法です。

その訓練だと思えばいい。




なのに3回目。

30秒も経ってない。





バカカ、オマエラ! 皆さんが迷惑してるんだよ! ウルサインタヨ!





って。

私が思わず人差し指を口に当てて、



「しぃーーー! 静かに!」



って言ったくらいですもの。





相手の男、もう止まらない。



「ナンナンタヨ、オマエラ! 日本語ワカッテルノカ! ウ・ル・サ・イ・んだよ! ばか!」



「あの、せっかくですけどあなたに日本語を教えてもらわなくても結構です。ってかお前こそ何言ってるかわかんねーんだよ、タコ。次の駅で降りろ、このバカ。」



「嗚呼イーよ、降りてやるよ!」



って、降りていきました。

ああ、幸せ、って思っていたらものすごい形相で戻ってきて。





ナンデオマエラハ オリナインタヨ!



「は? お前に降りろって言ったけど俺らが降りるとは言ってねーよ。やっぱ日本語分かってねーじゃねーか。何言ってんだ、お前?」



「ガオオオオオ!」





ま、すっかり口げんかです。

他のお客さんもコチラを注視してます。

そうしましたら、





もういい、オマエラミタイナ日本語ノワカラナイヤツラトハ話さない。 どうせお前らバカなんだから英語は話せないんだろ!




つって、中指たてて






「ファッキュー! お前ら日本人はバカばっかりだ!」





って。

私の顔の真ん前に指立てて、自分はあっち向いてホイしてる。






私、思い切り日本人ですが、代表者でもないんだけど何か妙に腹が立って。


っていうか、切れそうになってきて。






「おい、コラくそたれ。 その指今すぐペキンって音立てて折ってやろうか。いい加減にしろよ。」




はんっ!




とか奇声あげて私の膝の上に半身を乗せてきた。





「チャンス! この勢いは必ず手を出してくる!」




必殺仕事人の<♪ チャララーン…>的なジングルが頭の中で鳴り響きまして。

とっさに痛みを最小限に抑えようとする防御反応をとります。




きたきたきたきた!


相手の男は私の膝の上に乗り上げてきた勢いをそのままに、エルボーを私の鼻っ面にぶつけてきました。

準備は出来ていたので、軽く首をひねり、鼻はいやなのでほっぺに当たるようにスエー。

脳しんとうにもならないように首の筋肉をきゅっと締めておきます。





ばちこーん! って。


ヒット。


祝!! 正当防衛・成立!



そのまま殴られた勢いで私は立ち上がりました。

相手の男は半笑いで睨んでる。



私、同じことを同じだけってんで、腰を据えて上半身をヒネリ右肘を耳の後ろにセット。

2時の方向、照準良し! 迎撃せよ、セノダム行きます!


エルボーを敵の顎にクリティカルヒットさせました。


そうしましたらくらくらくらって白目をむいて倒れ込みまして。

ミッションコンプリート。







最後尾の車両だったので、乗務員室がすぐそこにあり、他のお客さんから呼ばれた駅員さんが私のところへ。



「次、降りますよね?」


「そうなりますよね。」





って、その後はまぁ、段取り通りってかお部屋に呼ばれてお巡りさんが来て、白と黒の車に乗せてもらって国家警察の某出張所に連れて行ってもらい、小さなお部屋の中で朝までお話しをする、と。




「相手の男は韓国の人。 自分が先に殴った!って自慢気に言ってるからまあ問題ないんだけど、殴り返されたことを訴えるって言ってるのよ。普通はそうしたらこっちも・・・ねえ。」



刑事さんも困惑顔なのですが、仕方がない。

友人も承認として付き合ってくれて別室で取り調べ。




「へー、役者さんなんだ。今稽古中? じゃあ明日は行けないかもしれないよ、ゴメンね。」


「仕方ないっすね。」



朝方までずーっと調書つくり。


そうしましたら、




「自分から殴って、しかも一発ずつで、何をやっても得はしないと思ったのかな、向こうが示談で終わるって言ってきてる。」



ま、酔いがさめてきたのか、金にならないと踏んだのか。




「妹尾さん、こちらも面倒が嫌なんだろうから、調書の文言に<私も一発殴られたことに腹を立てて殴り返しました。これは大人げなかったと反省してます。>ってのを足してさ、それで終わろうよ。和解ってやつ。」



「ああ、はい、じゃあそれで。」



「顔見ると腹立つだろうから別で帰ろうよ。近くの駅まで送るからさ。」





って、とても親切にして頂いて。

帰りも特殊車両に乗せて頂き、始発電車で帰宅しましたとさ。


取調室2
(上の写真の、水色のところ・・・)



ああ、付き合ってくれた友人にも悪いコトしたなあ、ちゃんとお詫びしなきゃ・・・。

良い刑事さんだったけど、夜中に面倒かけて申し訳なかったなあ・・・。


取調室
(時代ですね…次の2時間ものに役立ちそうです)







今日の教訓。

最後尾車両に乗るべからず。





該当の記事は見つかりませんでした。

6 Comments

隼 says...""
あらら・・・・
その韓国の方もきっと妹尾さんが瞬転する前に事が済んで良かったときっと思ってるはずです^^;;

しかし・・・手を出した張本人が殴り返された事を訴えるってのは何か・・・こう、滑稽な感じがしてなりません。。文化の違いなのでしょうか?

舞台、頑張ってください!
私もバイトしてお金貯めていつか妹尾さんの舞台観に行きます^^
2011.11.18 22:27 | URL | #VulldfZc [edit]
難波鷹史 says..."そのまま駅に置き去りにできたらよかった!"
 しっかり謝罪して、さらに二度ひそひそ話に徹しているのであれば、
ただの言いがかりですね。よっぱらって正常でない男のために、朝まで
付き合わされるのも悔しいですね。
 こういう場合、一時的な腹立ちを解消して朝まで付き合うか、
一時の腹立ちを飲み込んで、その元凶から距離を置くのがいいのか。難しい問題です。
 乗客が多いと、距離も置けないだろうし。
 僕でも、そのときの状況によっては、賢く行動できるか分かりませんが
 そのまま、駅で降りてもらって、妹尾さんは降りずに扉が閉まってさよならするのが、
最高のシナリオだったのですが、そう簡単にもいきませんよね。

 東京で生きるのって大変なんだなと思わされました。
 お疲れ様です。
2011.11.18 12:25 | URL | #- [edit]
へから夫人 says...""
「どうせ英語話せないだろ」
の下りで、失笑してしまいました。

論点がずれてます。

殴り返されたことを訴えるのは、国民性ですか?
いや、韓国出身のママ友いるけど、そんな歪んでませんなぁ。

2011.11.18 10:36 | URL | #no8j9Kzg [edit]
全温度チアーあらため全温度セブン☀ says..."のさばる悪を なんとする 天の裁きは 待ってはおれぬ この世の正義も あてにはならぬ 闇に裁いて 仕置する 南無阿弥陀仏"
 こういうときって、身体がでっかいと便利だなって思ったりします。

 なお、ミシガン州には「酔っ払いは電車への乗車禁止」という法律があります。

・こんなの作りました→http://yoron.mag2.com/politics_and_economy/topic/show/8051
2011.11.17 13:54 | URL | #aYDccP8M [edit]
洸 says...""
あ、あの。
本番も近いですから、どうぞお気をつけて(>_<)
2011.11.17 13:41 | URL | #sZpm1ECI [edit]
seitaro says...""
・・・・・・・・・ご無事で何よりです。
酔っぱらいほどタチの悪いものはありませんので、お気をつけください。

しかし、相手が悪かったですね、その韓国人、運がなかった(笑)
2011.11.17 12:29 | URL | #- [edit]

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