・・・されど役者的妹尾blog

役者道を邁進している人たちの稽古場風景。 最後に笑うのは自分だ,系。 だ-か-ら、やることやって言ってますとも!   since.2006.4.14
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通し稽古




舞台の稽古には、<抜き>稽古、<通し>稽古っていうのがあるんですよ。


抜き稽古っていうのはね、シーンシーンを抜粋して、ドンドン成立させていく稽古。





「はい、今日は●●から始めまーす。次に▲▲をやりますのでよろしくお願いしますねー。」





って。

●●が完成するまで何回でも繰り返して稽古します。

やればやるほど、スルメのようにいろんな芝居のアイディアや創意工夫が出てきます。

試しては崩し、試しては崩し。

イイ感じになったら次は▲▲。

4~5日してまた繰り返すともっと違う意見が出てくる。



役者さんがちょっと間違えたり、いつもと違う感覚で喋ってしまったりすると、あら不思議!

その後もドンドン変わっていくではありませんか。



ここがこう来たから次はこうなる! なんて決まってませんもの。

人間の紬(つむぎ)は。




それをね、<役者の化学反応>なんて呼んだりします。

正に、0.01秒の間合いが変わるだけで劇的に変化していくもの。



「あ、そう」



と書かれた台本。



「ああ・・・・・そう・・。」

「あっそう!」

「あ! ・・・そう?」



こんだけの言葉でも表情と言い方、音の高低でエロくもなり、悲しくもなり、楽しくも激情にもなる。

誰でも普通に話していますけど、文字から起こしていくのは結構大変です。

でも、その完璧な答えの無さが楽しい。

そして、良いと思えた答えも完璧に同じ空気にはならない。

だから不思議。




面白いですよ、人間の営みを表現する仕事って。













一方、通し稽古っていうのは抜き稽古で作られたピースをつなぎ合わせて、トータライズさせる作業。

シーンシーンは成立してて素晴らしいと思えても、つなぎ合わせて長いスパンで見てみると、




「はあ? なんじゃこりゃあ?」



ってなことになってしまうことがありんす。

これも不思議。



逆につまらないと思っていたところが前後の空気で輝いて見えたり。

切ったり貼ったり、太らせたりシェイプしたり。





ずーっとね、素晴らしいシーンを並べると、良い作品にはなりません。

重くてしんどい作品ができあがると言われています。

中には、閑話休題、コーヒーブレイク的なシーンも織り込まなきゃトータルしてみた時にインパクトのある作品にはならない・・・。



と、当たり前のように言われています。


難しいのですがね。







で、私が今作っている芝居は、その通し稽古って言うやつをやっているんです。

だいたい、本番の10日前から始めれば早い方。

要するに、通し稽古が始まったら、



「おお、そろそろ本番が近いな、緊張してくるぞ!」



ってこと。


今、真っ最中です。


うーむ。

やること多くて、しんどすぎて緊張しないんだけど。








ああああ。

有り難いことに、



「全日程、補助席まで含めて完売状態なのでこれ以上の注文を受けてもキャンセル待ちになります!」



との連絡が制作からありました。

こんなことになるならもっと●×△■%しておけば良かったのに!

役者の仲間内でチケットの取り合いになっているくらいです。




ありがたやありがたや・・・。


本当に有難うございます!



前に倒れていきますからっ!


煙チラシ2


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