・・・されど役者的妹尾blog

太く拡げよう僕の細道   since.2006.4.14
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富士様おわり目



      <富士様6合目からの続き>







くつ




足を。

本当に足を引きずって下りてきました。









やがてやがて・・・

遠くにアスファルトが見えてきて。

落石注意と書かれた人工的なトンネルが。




「登る時に見た!」



薄い記憶がよみがえります。

夜と昼なので良くは分かりませんがまちがいないでしょう。

そうこうするうちに、にぎやかに話す人たちも見えてきて。

いまから登山に向かう人たちです。




最初の一部分だけ登山者と下山者は同じ道を使います。

やはり間違いありません、後は緩やかな上り下りを数キロ残すだけです。




いやったあああああ!





確信した上で時計を見ます。

あと30分ほど。

だめ、これ以上早くは動けない。

間に合わない。

残念だけどバス帰りはダメでした。

ま、自己負担で帰れるっちゅーんだからいいじゃないか・・・くくっ!悔しいけど。


で、少し、立ったまま休んで全ての穴の砂を払い落としました。

再度歩き始め、何年か前に10数人一気に事故で亡くなった場所を過ぎます。



「うん、こりゃ危ないわ。今、岩が落ちてきても俺、まったく避けれないし。こら死ぬしかないわな。」



遺言書いてきてないなーとか考えていたら、前方でおじさんの声で何かを言っているのが聞こえます。

目を凝らしてみますと、馬車。







下山口近くには馬とか、ブルトーザーがあって。

乗せてもらって集合場所に戻る方法もあるのは知っていました。

ですが、そこは足元を見た商売、何万円もするとか。



ですが、そのおじさんは


「お兄ちゃん、どうよ。 あと一人乗れるよ。 今日で店じまいだから一人1000円でいいよ!最後の大サービス!」




「私をバスに連れてって・・・」



と、大人しく1000円払いました。


何というラッキーでしょう。

最後の900mを馬車で。

残り時間15分、歩いてなら完全に間に合わないところにギリギリ3分前に到着。

ツアー会社のお兄ちゃんも大層喜んでくれて、




「良かったですー、妹尾さん。 何とか間に合って欲しいと思ってましたけどこんな時間に帰ってこられるのは珍しいですよ!」



「うん、それなら俺、頂上でウンコ漏らしたよ。その方が珍しいでしょ?」


とは言いませんでした。











で。

その泥クソ人形みたいな妹尾はバスに乗るや否や温泉へ。

びっこひいてるからバスに乗るのも下りるのも手伝ってもらって乗るんですがね。

スッキリ洗い流し、新しい服で生き返って。






そのバスに間に合わなかった人が4人。

頂上まで行けた人が私を入れても10人いませんでした。






これはツイていたとしか言いようがありません。








私は生まれてから今日まで、いろんな所を何百万回も下りたり登ったりしましたが、こんなに登り続け、こんなに下り続けたことはありません。

そらそうやね、日本一の高さを行ったり来たりしたんだから。

きっちり12時間。

7分の休憩を何度か含めて歩き続けました。




登山。

も、いいです。

ってか、当日は恨みさえしました。

が、一日経って今、これを書いているとまた・・・・いやいやいやいやいやいやいや、ダマされるな、俺!







いろんな事を考えさせてくれた富士様、しばらくは遠くで眺めるからね、待ってなくても良いよ、全然。









月と夜明けと雲海。
月と日の出






<教訓>

ウィダーインゼリーは俺には合わない。

登山の時、水は凍らせなくて良い。

何はなくとも早めのトイレ。

登山くらい普通に終えたいモノだ。




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