・・・されど役者的妹尾blog

太く拡げよう僕の細道   since.2006.4.14
0

富士様6合目

      <富士様5合目からの続き>     







冒頭に書きました通り、ここからは本当に書こうかどうか迷いましたが、敢えて勇気を持って真実を書きます。

このブログの冒頭に書いたことです。

これで皆さんが私のことを嫌いになってもそれは仕方ありません。

自業自得。
頂上鳥居2



写真に映っている鳥居に一礼をし、ステッキを松葉杖のように使いながら下り始めようとした時です。

ずーっと続いている腹部の痙攣が収まらず、汗も出すぎ、身体が変なことになっておりました。

ヘンというのは、自分で自分の身体じゃないような、そんな感覚です。

チョコレート、持参しましたが喰う気が全く起こらずそのままですし、おにぎりもそのまま。

ゼリーと水だけで何も食べてないに等しい。

安心してたんでしょう。


歩き始めようとした時にまたしても下腹部に痙攣が。

あうっ!と唸りながらしゃがみ込んでしまいました。

膝に激痛が走りますが、もうどうでもいいです。



ちょっとガス抜きをした方が良いのかな、と。

酸素もいっぱい吸いましたし。



ちょっと失礼だけど、日本一高いところで屁をこくってのも一興か、と。


<ぷすっ>的なのをする予定でした。

予定。




立ち上がり、半ケツをちょっとズラしながら<ぷすっ>をしました。



・・・



・・・・・・


・・・・・・・・・・!!!



なーんということでしょう!


お菊の門あたりからお尻全体、さらには太ももの内側にかけて熱い液体が流れ広がって行くではないですか!




なに?

何が起こってるの、マイからだ。

ほとばしり系?




ひょっとして・・・

脱糞?


・・・・



き・き・き・気持ち悪っ!

にゅるにゅるしたへんてこりんな感触がへそ下三寸を覆います。


これから下りようとしている時に?

ってか、富士様の頂上で脱糞?

46歳で?




・・・



ぎゃーくーにーぃ。


富士様の頂上でウンコ漏らして泣きそうになりながら下山を開始した人って・・・

過去何百年かの歴史の中で何人いたんだろう。







俺、子供の頃から小便は漏らしても天下の往来でウンコ出したこと無いのに。

生まれて初めて脱糞したところが富士様の頂上、神社の隣って。





ある。

何かウンのツキがある。

御利益強そうな気がする、このお守り。







それにしても・・・

良い方に解釈しなければ私は腹を切りそうなのでしんどいのですが、何か持ってるね、俺







で、首に巻いていたタオルをそれとなくパンツの後部に詰め込んで。

お尻を大きく膨らませながらひょこたんひょこたん下り始めました。

泣きそうになるから何も考えないようにして。

そうしたら膝の痛みも少し和らいだような気がしました。



・・・



こんな大人になりたくなかった・・・はずじゃなかった・・・






で、1時間くらい気持ち悪く歩きましたら、山小屋が。

トイレに200円入れて入ります。

今度は空いているのですぐに大きい方に入れまして。

倒れ込むように便器に腰をかけ、ペーパーで拭きます。

汗でびしょびしょなので何が何やら分からなくなってて。



とにかく脱いで、こんな使い方をする予定じゃなかったタオルと下着をゴミのビニール袋に入れて、再びリュックにしまいます。

ゴミは全て持ち帰りですから。



ノーパンでジャージをはき、再びご老公のように出発です。




・・・ところで。


おれ、何をやっとるんやろう。




手の皮がむけ、膝がかふかふに緩んでて、口の中も鼻も目も砂だらけで・・・ノーパンで・・・うんこくさい(であろう)リュックとジャージで。


痛くて泣きそうになりながら便所の雑巾以下の大男が下山してます。





この辺りから少し開き直ってきて。


「もう、どうでもいい。死にかけても良い。全体力を使ってバスの時間に間に合わせてやる。」


痛いのに飽きてきました。

人に抜かれることにも飽きてきました。


休憩無し、ウサギとカメの亀さん攻撃。

どうせ休んでも痛いままで意味ないんだから。


ずっとずっと永遠かと思うほど歩き続けました。

考えることをやめようとしました。

が、覚えていることがあります。




「空飛びたいなあ。」



と、まだ雲が下に見えている斜面を見て、



「ゴロゴロ転がって下りていって、死なない確率が10%あったら転がるな。」




0.001%無いからやめましたけど。

下り

首に掛けているタオル、変わっているのがお分かりでしょう・・・



「こんな腐れ足どうとでもなれ。知るかっ!」



鬼の形相で歩きます。

下りは大きな石がゴロゴロしていて、普通に歩いていくとジャジャッと滑ります。

エヴァが初めて歩いた時みたいな感じ。

知らんけど。


上手な人は斜面に沿って斜めにジグザグにおりていきます。

分かるんだけど、自分には無理。

ちょっとでも距離が短い方が良い。

痛いんだから。

真っ直ぐ下ります。

足の裏をスキー板みたいな感覚にして。

自由に滑れる訳じゃないんだけど、ほとんど上半身で支えている感覚です。

肩もパンパン、二の腕もパンパン、手のひら、指は皮がむけて血が出てます。



そんなんもこんなんも全部知らん知らん。



どうして空が飛べないのか恨みつつ、でもそんなこともすぐに忘れてひたすら同じ景色の中を歩き続けます。



「100億円持ってても意味ないなあ。 今すぐどうにもならないんだから。誰も助けられないしだれにも助けてもらえない。 帰りたければ自分の力で歩くしかないのね、痛くても痒くても。」



水戸黄門的なチャンネル。

だけど本当です。

ひだりーみぎ、ひだりーみぎ、と、痛くない左足君が右足君を庇っているようです。

感動!






本気で富士様を恨んで、憎んでやろうと思い始めた頃に雲の中に入りました。

それでも全然高いところなのですが、ずーっと下に見ていたモノが同じ場所にまでくるとものすごい違った感覚になります。

それにしても人間の慣れって不思議ですな・・・雲の上が当たり前になってるんだから。


雲中2



もう一息です、なはずです。


あえて時計は見ないようにしました。

変な希望を持っても酷いし、諦めきっては力尽きそうになりますから。

たいがい雲から地面までってそこそこ以上に距離ありますから。








・・・・・・・・・・・・・続く。







該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://gekijuku.blog27.fc2.com/tb.php/800-d02c929a