・・・されど役者的妹尾blog

太く拡げよう僕の細道   since.2006.4.14
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大人はウソつき。


嘘ついても怒られない日!



だからって何かやろうと思うほど元気が余ってるワケじゃないけど。




・・・思ひ出を書きます。


ガキの頃。

多分小学校の3年生くらいの時。

オカンに、



「あんたらはアホやから絶対、絶対にここに上ったらアカンよ! 上がったら殺す!」



的なことを言われていた場所が家の中に一箇所ありました。

小さめのタンスの上なのですが。

そこは、高さ的に言うと大したことはないのですが、丁度、窓の高さとぴったしで。

つまりそのタンスの上に上がって遊んでいて、もしも窓を開けたら、ひゅるるるるーって落ちる可能性が限りなく高いと。



実は強く止められるには原因がありまして。

これは以前にも書きましたが・・


小学校の大掃除の時。

私は2階の窓から身体を投げ出してガラスの裏側を拭いていました。

だって誰も怖がってやらないから、ちょっと無理してカッコつけてみようと。

窓枠に腰を掛け、反対側に身体を乗り出して。

勇気ある男の証明です。

調子に乗りやすい、イージーライダーな私ですから、モノの見事に落ちまして。

ニワトリ小屋の上だから良かったようなモノの、ケガもするしガンガン怒られて大変でした。


他にも、体育館の屋根裏に基地を作り、給食で余った冷凍ミカンを持ち寄ってグダグダやっているときにやっぱり落ちちゃって。

他のクラスの授業中に天井をぶち抜いた妹尾が降ってくる、みたいな。

そういうのが数回あります。



その度に私の親は学校に呼び出されて、いっぱい叱られたんだと思います。

鬼の形相で私の耳を引っ張りながら家路につく・・。



そういう下準備がありますのでものすごくうるさく言われていたのかと。

その窓の下は舗装された道路ですので、頭から落ちれば間違いなく死んでしまいます。



ここ。

ここを使わない手はない!

エイプリルフールってのは嘘をついてもいいと知っていた天才少年妹尾は、泣きじゃくる弟を無理矢理協力させました。

絵の具。

赤いの。

これで血糊を作って。

私と同じくらいの大きな熊の人形がありました。

それに全て私の服とかズボンを着せまして。

道路に落とします。

入念に血糊をまき散らし。

禁断の窓を開け放ち、カーテンをひらひらさせる演出まで完璧に。

いかにもそのタンスの上で遊んでいたようにおもちゃの類もちゃんと散らかしておきます。



「いやじゃー、絶対怒られるー、ホンマにいやじゃー! そんなんやりとうねぇー・・・」



と、後のことを想像して発狂しそうになっている弟を、力ずくで説得します。


泣いてるから芝居的にもちょうど良い感じだし。



「えいぷりるふーるってのは大丈夫! 絶対に怒られんから心配すんな! 大人が言うたんだから間違いない!」




私は二段ベッドの下に隠れます。

弟にキューを出し、両親のいる部屋に駆け込ませました。



「わーんわーん、オトンー、オカンー大変じゃー! おんちゃん(兄のこと)が落ちたー、窓から落ちたー!」



迫真の演技です。




「なんやとー!」



ベッドの下に隠れていた私が驚くほどの大声が聞こえました。

両親共にダッシュしてきます。

足音が床を伝わって耳に響いてきて。

・・・なんか・・・あれ? みたいな空気になっていて。

外に出にくい。

計画ではこの辺りで出て、



「じゃんじゃじゃーん、びっくりした? 嘘ついてもいい日なんよっ!」



って、どっきり成功を伝える手はずなんですが。

変なの。

日常的じゃないって言うか。

オカンはギャーギャー叫んで私の名前を連呼してます。

弟も負けないくらい発狂して泣いています。

オトンは・・・窓から覗き込んでいるのでしょう。

しばらくして父親が小さく何かを言いました。



「あほんだらがっ・・」


的な言葉。

元々無口な人なのでそれ以上は何も言いませんでしたが、人形とエイプリルフール・・つまり私の計画に気付いたのでしょう。

部屋から去っていきます。

母親は、



「あんた、どーするんや! 救急車呼んでー! 何でこんなことになるんよ!」



って、まあものすごい剣幕で壊れかけています。

言葉を忘れて泣き叫ぶことしかできない弟に、



「何でこんなんなるんよ、何してたんよ!」



とかいいながらど突き倒しています。

母親はものすごい近眼で、パニックと合わさり何も見えていない状態なのでしょう。

とにかく・・ますます出て行けない感じで。




「ぎゃー、ぎゃー・・おんちゃん(兄)が、おんちゃんがやらんと殺すってゆーたー!」




ってあっさりばらされて。

ちらっと覗きあげたら私の方を指さして嗚咽を漏らしています。



「ええ加減にしぃーよー、出て来んかい、クソボケー! オノレというヤツはー!」



メス鬼化してました。

二人合わせてぼっこぼこにされまして。

そらもう、子供にすることじゃないだろうって程ぼこぼこに。







嘘をついてもいいんだと教えてくれた大人に嘘をついたら怒られてやっぱり大人はウソつきだと思った日。



それがエイプリルフールの思ひ出・・・






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5 Comments

ピクミン says...""
ちょっとドキドキしながらやりました!勇気ある女の証明(笑)

お母さん、血糊ベッタリのクマに駆け寄って欲しかった・・・・
と思ったのは・・・・私だけ?www
脱力して怒る気力も失せ、笑ってしまいそうですが・・・・^^;
何れにしても、お母さんには烈火の如く叱られたでしょうねwww

息子もかなり悪ガキでしたので、悲しいかな?そこそこ慣れてしまうんですよねw
でも怪我をさせられても(息子は災難でしたが)、負わせたことがないのが
せめてもの救い?・・・でしょうか

息子が小学生の時、一緒になって9階から水爆弾を落とした大バカ野郎な母ですが
ちょっと楽しかったかも・・・・な懐かしい?思ひ出の一つです( ̄◆ ̄;)
(水爆弾→薄いビニール袋に適量の水を入れて口を結び、投下!)
2010.04.02 16:39 | URL | #- [edit]
マリ says...""
お母さんのお気持ち、よ~く分かります!
息子が同じことをしたら…と思うとゾッとします。
ばれた時に泣きじゃくって大声で怒鳴るでしょうね。

へから夫人、お大事に…。
2010.04.02 00:42 | URL | #- [edit]
いがきち says..."許しません"
うちの息子がそんなことやったら確実にぼっこぼこです。まあ、うちは弟じゃなくて現実的な妹だから協力しませんが…。

ちなみにうちのバカ息子は、何年もかけて「ホバリングの練習」をしています。高いところから飛び降りながら手をぱたぱたさせて空中にとどまる訓練。ハチドリ的な。
2010.04.01 23:15 | URL | #QjtTlS4. [edit]
大手町26 says..."☆★"
あまりにも面白い話しで、僕は感動してしまいました!

幼少時代の妹尾さんのやんちゃぶりとその発想。

ウソをついても許されるはずのエイプリルフール‥結局ウソをついてるのは大人でそのウソが許されているのは大人だけ、子供のウソは悪質だとエイプリルフールの意味がまるでウソの様に怒られる。

しかし妹尾さんのお母様は非常に恐ろしい様で。
2010.04.01 21:52 | URL | #- [edit]
へから夫人 says..."あり得ない!でしょ"
だいたい、エープリールフールの午前中に「罪のないウソを」というものらしいですよ。

この妹尾少年が仕込んだジョークが、罪があったのかなかったのか・・・。
近眼の母上のその時の恐怖感を思えば、これは、罪です。

泣いて拒否する弟さん。すばらしいです。

そこまでして遂行した妹尾さんにこれまでと変わらぬ畏敬の念を
。(^-^;



「体育の授業中に天井突き破って妹尾が落ちてきた」っていうのも
かなりすごいと思うんですけどね。


私は、エープリールフールと言えば、せいぜい「妊娠した」とか言って、旦那を驚かすくらいですね。
毎年騙されてはくれないか。

次男の胃腸風邪を貰って、昨日から吐いてつわり状態です。長男と一緒に寝てばっかり・・・。
妹尾さんも気をつけてください!胃腸風邪。

********************追記****************

何度読み返しても、すごいなぁ。と感心するばかりです。

私は、遠視なんでなんで、すぐに下をのぞきこめば
ウソだと気づくでしょうから、その時点で爆笑するでしょうし、
息子に「よー考えたなぁ・・」とある意味褒めるでしょうけど。

近視で見えてなかったら、これ、本当にツミです。
(といいながら、ちょっと笑えてしまう)


泣き叫びながら迫真の演技をした弟さんが、その後役者を目指すことはなかったのか、気になるところです。
2010.04.01 14:03 | URL | #no8j9Kzg [edit]

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