・・・されど役者的妹尾blog

太く拡げよう僕の細道   since.2006.4.14
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「お疲れ!」の人、お疲れ様でした。

昨日でオールアップ(撮影終了)した俳優さんがたくさんいらっしゃいます。

皆さんと固い握手をし、再会を誓い合って労をねぎらいました。


感慨深く、とてもさみしい気持ちになっちまいました。


長い長い岡山弁からの呪縛から解放されたことでしょう。


皆様、お疲れ様でした。





さて、私も気持ちを引き締めてもう一踏ん張り。


そしてまた新しい世界を切り開いて行かなきゃ。




でもその前にちょと休憩。

どこか旅行にでも行く予定を立てようかしら。

そーゆーのを考え出すとすんごく楽しい気分になりまさぁね。


仕事じゃなくて遊びで出かけるの。

今の季節、バイクでもありゃぁ気分良くツーリングに行くところなんですが。




本当に悔しいぞ、俺のバイクを盗んだヤツ、地獄に行って良し。



帰ってこーい、ハヤブサー!



スタッフの中にもバイクが好きな人がいて、いろんな事を話していたらすっかり熱が再燃して来ちゃって・・・



バイクを持っている皆さん、気を付けて下さいね。

朝起きたらマイバイクが無くなっていておーまいがっ

これは本当に辛くて情けなくて、トホホですから。




先日地元にアフレコで帰ったとき、自分の知らないところがまだまだいっぱいあるってコトに気付きまして。


もう一度ゆっくり地元を散歩してみるのもアリかなーなんて。



ま、楽しい計画を立てようと思います。

















<麻呂のお話 4>



先生が何度も眼鏡に手をやりながらゆっくりと口を開きました。






「あの、ですね・・・妹尾さん。・・・んーっと・・・」





睨み付けるような私の視線をかわすためにもう一度眼鏡に手をやって、





「・・・良くない状態です。状態、といいますか麻呂ちゃんの場合はちょっと特別で・・・・」





私は微動だにしません。


否、できませんでした。


あらゆるシミレーションで鎧のような心を準備したはずですが、どこかに


<俺の麻呂に限って・・・>








心を隠しながら次の言葉を目で催促します。




「・・・先天性の水頭症でした。数はいろいろ言われますが、5万頭に一頭とか・・・。残念ですが長くは持ちません。」






・・・・



#%$&○7##'-!













誰が何を喋っているのだろう。



俺のことか?


麻呂のことか?





麻呂6







・・・・・




そうだよ、俺のことだよ、麻呂のことだよ。







こんな事言われるの、想像したろ。

現実を受け止めろと、頭の中で使ったことの無い回路が動き始めます。


麻呂に伝えたくない、パニックを伴う鼓動が自分の身体の中だけで処理しようと駆けめぐっています。







「・・・そうですか。」






さらに睨み付けるように答えました。


睨み付けないと頭が揺れているようで、姿勢すら保てなく感じましたから。





「妹尾さん、先天性の水頭症というのはですね・・・・・・・・」





先生の説明が始まったがどのくらい聞けていたんだろう。

知っているよ。

その病気のことなら知っているよ。

ミニチュアダックスのような犬には多いんだろう?

調べたよ、昨日。






「・・・・・・・大変残念ですが・・・安楽死しかないと思います。」





最後の言葉だけはしっかりと耳に入ってきました。

と言うか、声が耳に入ってから日本語に変換して、次に意味が分かった。












私ごとで大変恐縮ですが。

私は自分の中に、<自殺> という観念を持ち合わせておりません。

そりゃ、

死にたいほど辛い、とか

もう、こんなのだったら死んだ方がマシ、

とかはありますが深いところではなく言葉としてのものです。

自殺する人のことをここでとやかく言うつもりはありませんが・・



とにかく自分の命を自分で切っちゃうことは、どう計算しても出てこない答えなんです。


この時に言われました 安楽死 と言う言葉もそう。














心の中で何かが弾けたのを感じました。





「ふざけるな。何の治療もなくいきなり死ねってか!自分、何言ーとんか分かっとるんか!」





どのくらいの怒気を孕んでいたかは分かりません。

が、確実に反発しました。





「まぁ、妹尾さん、落ち着いて下さい。」





私の気持ちを落ち着かせようとする、目の前の若いエリート医師が無性にむかついてきました。





「治療できないんです。このままだと麻呂ちゃんが苦しむだけなんです。既に脳が圧迫されて原形をとどめていない。外に外にと追いやられて頭蓋内に水が溜まっていて・・・」









血液が逆流しています。

ええい、くそっ。

言うな。

何も言うな。

俺の麻呂が、生まれてまだ5ヶ月しか経っていない麻呂が?

いうないうないうないうないうないうないうな・・・言うな。

そんなはずがない!










声が。

遠くの方から聞こえているようです。

医師は私に、



「私が勉強した東京大学の獣医の先生を紹介しますから。そこに行って納得できるようになさってください。紹介しますから、ね。」



整理の付かない私の気持ちを察して、優しく話しておりました。








混沌。

カオス。

・・・

ははは、否、シンプルか。















その夜、麻呂と話し合いました。





「先生はさ、ああ言ったね。どうする、麻呂。
ちょっとしんどいかもしれないけどさ、喧嘩してみる?水頭症と。
いやいや、難しいところだねー。
でもな、お兄ちゃんならちょっと頑張っちゃうかもなー。
だってもっともっと麻呂と遊んでいたいからさ。
・・・無理はしなくていいんだよ。
麻呂にその気があれば、さ。」





はらはらと崩れ落ちてしまいそうな壊れ物をそっと胸に抱き、ニコニコと笑いながら話しかけました。

麻呂は不思議そうな顔をして少し首をかしげました。

私の胸からはい出て登ってきます。

鼻が私の顎の辺りに触れたと思ったら、ぺろぺろと舐め始めました。


ニコニコと笑いながら話しかけていたつもりでしたが、涙が溢れ落ちていました・・・

その涙を麻呂がゆっくりと。





「お兄ちゃん、泣かないでよ。
僕も悲しくなるよ。
僕はね、もっといっぱいフリスビーやボールで遊びたい。
ご飯ももっといっぱい食べたい。
それにお兄ちゃんと一緒ずーっと生きていきたい。
だから僕はケンカするよ!」








喉から声が漏れました。

どうしても抑えられませんでした。




この子の頭がおかしいって?

良すぎるくらいじゃないか。

脳が・・・何だって?

ちゃんと俺を理解しているし、今でもトイレを覚えようと一生懸命じゃないか・














東大の獣医さんに診せに行きます。

もっと詳しい検査とあらゆる可能性を模索するために。

具体的に言いますと、もう一度全身麻酔をかけてあらゆる情報を麻呂の身体から引きずり出す、ということです。

そして何をどうするのかを決める。







麻呂が。

麻呂が自分で私に言ったんです。

ケンカするって。




全面的に彼の言葉と勇気を信じることにしました。



二人三脚で戦いが始まります。

すぐに予約を取り万全の態勢と気持ちで臨みます。





「明日からはちょっときついぞー。遊ばないで早く寝ろよ、相棒。」




手を伸ばせば届くところに麻呂を寝かし付け、これから始まるであろう事を考えながら休みました。

                     

麻呂5


                      <思い出しちゃって続けるのしんどいけど>

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4 Comments

前田慶次 says..."がんばって!"
 今の僕にはこんなことしか言えません…
「負けたと思うまで 人間は負けない」
メタルダーの歌にもあったじゃないですか!
 僕もその病気のこと調べてみて、何かわかったことがあればお手伝いさせてください・・・
 
2008.09.15 03:33 | URL | #MDo56pwE [edit]
へから夫人 says..."ここまで来ると・・・・"
さすがに辛くなってきますね。
だけど。喧嘩すると意志表明した麻呂ちゃんのためにも、やっぱり最後まで麻呂ちゃんがどんな子だったのか知りたいです。
水痘症 水頭症ですよね。
ブラックジャックでしか見たことない名前でした。
ワンコにまで発症する病気だなんて。
すみません。茶化す気は全くないのですが、最後の写真。妹尾さんが小栗旬に見えました。
2008.09.14 00:37 | URL | #no8j9Kzg [edit]
F says..."最後まで読ませていただきます"
自分が代わってあげられたら…
何度そう思ったことか。
無理しないで下さいね。
2008.09.13 10:09 | URL | #z7Q/jT4k [edit]
名無しの権兵衛 says..."麻呂ちゃんのケンカ"
応援させて下さい
無責任なのは解っています
けれど、応援させて下さい。
2008.09.12 18:47 | URL | #- [edit]

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