・・・されど役者的妹尾blog

太く拡げよう僕の細道   since.2006.4.14
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ただ今帰りました。

帰ってきました。

岡山県の笠岡市というところからフェリーに乗って北来島へ上陸。

音声スタッフと助監督さんと。



北来島




岡山弁バリバリの本職の方の力を借りて録音です。

残暑がぶり帰ってきて暑いのなんの・・・

汗びっしょりになってやりましたさ。



おかげさまをもちましてとても重厚な音源を作成できました!

地元の皆さん、有り難うございました。

おかぁさん、そんな昔の映画じゃあるまいし、ちゃんとオールカラーで上映しますよ!

観に来て下さいね!





久しぶりの岡山と言うことでちょっと空いた時間にいろんな所を巡ってきましたが、その辺の話は又別の機会に書きたいと思います。






夕べ帰京するや否やすぐに「ゲキ塾。」の稽古。

これまた汗びっしょりになって頑張りましたが、皆の熱意がありすぎてどうしても楽をさせてもらえません。


なるほどねーってくらい上達が早い。

本当にうかうかしてられません。








ちなみに、映画「20世紀少年」のパート2に「ゲキ塾。」の上坊幸太郎と森川拓也が見事にオーディションを突破し、出演が決まりました。


<プロフィール>

上坊幸太郎

森川拓也


そろそろ撮影が始まりますので気合い入りまくり。

こちらの映画も完成が待ち遠しいです。









全く関係ありませんが、今から筒井巧さんと飲みます。

最近ちょくちょく会いますが、今日は一体どんな飲みになるのか写真を撮ってきますので楽しみにしていて下さい。






























<麻呂のお話 3>


「いやー、麻呂ちゃん、久しぶり!今日は一体どうしたんですか?」


麻呂のことを覚えてくれている東大出身の若い先生が、麻呂を撫でつけながら私に問いかけてきました。

私は夕べあったことをできるだけ細かく詳細に話しました。



「うんうん・・・」


頭をフル回転させて聞いているようです。

が、私は先生の先ほどまでの笑顔に少し変化があったことを見逃しませんでした。

聞き手に大きなショックを与えてはならない、防御的な笑み。

平静を装わせようとする笑み。

思考を探られまいとする笑み。


どれにしても良いものではありません。

過去に経験したことのない嫌な電流が私の身体を突き抜けます。



「先生、遠回しなものは一切いりません。単刀直入におっしゃってください。どうなっているんですか?」



どのくらいの間かは覚えていませんが、いわゆるしばらくの沈黙の後、意を決したようにその若い先生は話し始めました。



「妹尾さん、とにかくCTスキャンを撮らせて下さい。でないと今の状態ではっきりした診断を下すのは難しい。とにかくCTを。」




とんでもなく嫌なことはほぼ確定。

だけど軽々に言えないから確認させてくれ、とそんな風に聞こえました。


断る理由がありません。

わたしも早く詳しいことを聞いて対応を考えたかった。

焦る気持ちでの返事でしたがそれはそれで実は大きな問題がありました。



「妹尾さん、犬って動くんです。CTを撮るときに動くのはよくない。ですから麻酔です。全身に・・・」


生後数ヶ月の子犬に全身麻酔。

大きなリスクがあるそうです。

成犬じゃないだけでなく、健康でもない。

ものすごい負担がかかる。

そのまま戻ってこない可能性があることを考慮して判断しろと。

しかも時間はない、急ぎ答えを出さなければならない。



・・・・


麻呂の目を見て問いかけます。



「うん、お兄ちゃん、僕は大丈夫だよ。先生の言うとおりにしようよ。」









その日の内に麻酔をかけてのCTスキャンをやりました。



「翌日まで様子を見て下さい。午後になっても起きない場合は連絡を下さい。」



まんじりともしない。


ぐったりした麻呂を抱いて家路につきました。


私が考えられること・・・


麻酔から無事に目覚めて欲しい。

でもそれは治療が終わり、何らかの病理が治ったわけではない。

麻酔から目覚めても出てくる答えは多分良くない。

一歩一歩ブラックホールに近づいているだけ。

明るい材料がどこにもない。

体験したことのない環境です。



闇の中をただ歩いている、そんな足取りでした。





麻呂に意識はなくても、信頼されている私がへこむわけにはいきません。

全開バリバリ、負のオーラを消して頑張ります。



「麻呂、大丈夫だからな、明日になればまたすぐに遊べるからな、何も心配するなよ、え、してないって?ギャハハハ、さすがだねー、麻呂は。」



夜中じゅう膝の上に抱いていました。

バカなことを話しかけながら。

安心感を与えたい一心です。






「何があっても、何が起こっても麻呂の味方。

心を乱さない、笑顔だけを見せてやる。」




この時に誓ったことを私は何度も思い返すことになります。











翌日、てけてけてけ・・・という聞き慣れた足音で目が覚めました。

親友がそこら中を走り回っています。

私の不安を吹き飛ばすような元気な姿です。




「おはよ。」




愛おしさで自分が壊れそうになります。







午後、麻呂を抱いて又同じ道を歩いておりました。

最悪であろう答えを聞くために。






                            <つづくのか?>

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3 Comments

へから夫人 says..."ともかく。"
息をのんで、成り行き(続き)を見守りたいと思います。
CTスキャン。
そんな大ごとになったのですか。
なんか・・・・でも、やっぱり、麻呂ちゃんの成り行きを私はやはり知りたいと思います。
筒井さんによろしくお伝えください。
「へから夫人がよろしくと・・・」って、なんのこっちゃ。
2008.09.10 17:05 | URL | #no8j9Kzg [edit]
苔丸 says..."ありがとうございました。"
ありがとうございました。
「麻呂」・・・心配です。
我が相棒「ルル」が同じような境遇になったら・・・
考えるととても寂しいです。
2008.09.10 12:04 | URL | #- [edit]
F says..."麻酔って…"
=安楽死と言われた事があります。
苦しみを抑えるのも麻酔。そのままずっと楽にしてあげるのも麻酔。
量の違いなだけで、そう言われました。
ずっと一緒にいた彼女、生きようとしている彼女を安楽死にすることは出来ず、結局それも苦しませる結果になってしまいました。
小さな体の弱い子や、年老いた子には麻酔は危険との背中合わせなんですよね。
麻呂ちゃん。心配です。
2008.09.09 18:59 | URL | #z7Q/jT4k [edit]

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