・・・されど役者的妹尾blog

太く拡げよう僕の細道   since.2006.4.14
3

付いていくのが大変!




ちょっと考えてしまうことがありまして…。

決して大所高所から偉そうなことを書くつもりはございませんのであしからずご了承ください。

内容としましてはボヤキ…と言いますか、個人的不思議ワールドのお話ですので全く面白くありません。

後学のために、また自分の軌跡を残すため…に書き記すものです。

多くの人に発信する立場の人間として、ちゃんと鍛えていかなきゃならないぞって部分を。

それでも読まれる方、重ねてお詫び申し上げておきます。



************************************

現在、一緒に芝居の訓練をしている子がいるんですね。

とっても可愛らしい子なんです。

18歳。

女優さんを目指して一生懸命いろんなコトに挑戦しております。

この春、初めて会ったときは驚きました。

まあ、よくあるパターンと言えばそこまでなんですが、間近にいるとびっくりするタイプです。

私からの話しかけには、すべてうなずき返すだけ、もしくは 「うん。」

ちょっと質問をすると、ほぼタメ口。

私、困ってしまうしかなくて。

しかしまあ、35年ほど年齢が違うと文化も二回りくらい違うので受け止めねばなりません。



「ちょっと厳しめの稽古を続けたら、すぐに辞めちゃうだろうな…それが流行の子。」



というのが正直、思ったところでした。

ですから粛々と稽古をすれば良いのだと自分に言い聞かせておりましたのね。

稽古をする限りは誰彼なくきちんとお話をします。

足りないところを補うこと、長所を伸ばすこと、すべてまじめにやります。

彼女の場合、蚊の泣くような(可憐な)声量で、何を言っているのかもよく聞き取れない声でしたのでいろいろと方法を伝えました。

滑舌の訓練に関しましても同様に。

これ、ちょっと難しくてなかなか続けることが困難な内容を含んでいるんですね。

ところが、この子は1ヶ月ほどでめちゃくちゃしゃべれるようになって。

長い長い台詞もきっちり覚えてきまして。



「どうしたの?すごい良い感じじゃん!?」


「はい。毎日ずーっとやってるんです。」


あらま、そらすごい。

本当に声は通るようになり、外郎売りなんかもすべて覚えており、おまけに勧めた柔軟運動で体まで柔らかくなってる。

返事もきちんと受け答えできるようになってて。

私、言いました。



「お前、偉いな。 
絶対に才能があるよ。
売れる…って言う不確定な目的を指すんじゃないけど。
これだけ毎日継続させられるっていう才能がすごいんだよ。」


今回は彼女の人としての頑張りを伝えたいわけではありません。


「あと4~5年して、周りの男が振り返るくらい魅力的な女性になりなよ。 
そのためには見た目だけじゃなくて、出来ること何でもいいから勉強しなさいよ!」


そんな彼女、驚くほど漢字が読めません。

オドロクほど、です。

台本を渡すと、漢字の緊張から始まる。

とりあえず何でも良いから本を読んだり映画をたくさん観たり…って伝えて。

本人はこのブログを読んでいないだろうから書きますが、ちょっと前に腰を抜かすほど驚いたことがあったんですね。



「ね、ちょっと聞きたいんだけど、シェークスピアの戯曲って何でもいいから読んだことある? 
…あ、いやいや、読まなくていい、観たってのでもいいから。」


「…は? しぇ…しぇーぴぴ? 何をするものですか?」


「……。 むううう。」


shouzo.gif

いくら想定を超えた返答だったとしても私は怒りません。

愛を伴って叱ることはあっても怒りません。

だって彼女は真剣に頑張っているのだから。


「あのね、シェークスピアっていうのは人の名前でね、たくさんの戯曲を書いた人なの。
…あ、戯曲っていうのはね…ま、いいや、本を書いた人なの、劇の本。
台詞になっててね、でね…」


ってロミジュリに辿り着くまでに5分くらいかかって。

でもいい。

それでもいい。

最近の若者で<忠臣蔵>を知っている人の方が少ないって自分リサーチで知ってるから。

でも役者志望ならって、…ちょっとショックなだけ。


で、まあ彼女は必死にノートに書き留めてる。

本当に一生懸命。

すべての文言を新しく吸収しようとしてるのね。

だから余計に言ってやりたくもなる。

翌週、顔を合わせたときにこう言ってきました。


「妹尾さん、先週教えてくれた人について調べて、本も読んでみようと思っているんですがどうしても検索できません。」


「えええ?! んなアホな。そりゃないよ、スマホでもパソコンでもシェークスピアが出てこないわけないもん!!」


「本当なんです。
んんん?!???ええー、私何か間違ってるのかなー、ちゃんと<C .X . ピア>って入れたんですけど。


しー、えっくす、ぴあ?  ・・・上手い! 座布団100万枚!!!」


脳裏をかすめるC.W.ニコル。

ギャグのセンスというか、ネタに出来そうなので今度は私がノートに控えつつ丹念に伝える作業をしていくのです。

笑ってばかりいられないんですね。

こういう下地があるのでもうおおよその察しはつきながら質問をしてみたりします。

E59D82E69CACE9BE8DE9A6AC.jpg


「坂本龍馬って知ってる?」

「はあ…聞いたことあるような…。」

「うんうん、じゃあ徳川家康は? わりと有名なんだけど。」

「えっと…教科書で見たような…。」


05_image_01.jpg
こっちじゃなくて

ダウンロード (2)
こっちの気持ち。

このあたりまで来ると私の耐性もかなり鍛えられています。


*****************************
こういうの、よくネタで聞くんですね。

でも違う。

何が違うか…わからないけど…多分<ゆとり教育>かとも思いました。

ホント、よくあるパターンのお話ですから。

ゆとらせすぎ、かもって。

今更どうにもこうにもならんのでしょうが、この年代の人たちと話しているとまた違う反面も垣間見れる気がして。

あのね、暴力的に言うと、担当された先生の資質。

この子に聞きましたら、


「熱くて、一生懸命何かを言ってくれた先生って、部活の先生一人だけでした。
あとは…何言ってるかわからない小さい声でぶつぶつ言って授業が終わる先生もいたし。
とにかくつまらなかった。」


って。

ググッてみますと…


「目上の人に叱られない術はすごい。
きちんとまとまることもすごい。
悪く言えば自分を突出させない、目立つと損得が発生する。」


「自分のやりたいことが一義。
スキル優先、耐性低い。
言葉に強く実践に弱い。」


こんな感じ。

<教師はグーグルだ>ってのも。

私らの世代も、その当時は<新人類>とか言われてて。


「ふざけんな!なんじゃそれ! 大人が勝手に言ってるだけだろ、」


ってやってましたが。

まあ木を見て森を語るつもりではありません。




違う男性(一流大学生)から聞いた次の言葉にも驚きました。


「え? ニッポンてアメリカと戦争したことあるんすか!?
まじ!? すっげー、かっけー!!」

images.jpg

d04_pic02.jpg

お前の行ってる大学、受験してねえのかよ…もうどうでもいいやと思えるのですが、何かむかつきました。

…とまあ、これは書きながら思い出した余談ですが。


***********************

こういうことなのかな?

ダウンロード (1)

ちょっと私の芯とは違う気もするのですが、まあこういった一面も含んでいると思わなくもありません。

PicsArt_1364163688182.jpg

こちらはね、もうよく当てはまるからめんどくさい。


何が言いたいかって言いますと、こういう風に文化も風土も変化していくことに…どこまで迎合していかなきゃならないのかと。

先輩の言いつけを守った後輩、何も間違っていないと思われるのですが、


「ツウと言ったらカアと動けよ!」


的な、行間を読む訓練を強いられてきた世代ですので、いちいち<ツウ>と<カア>の間を文字に起こさないんですね。

言葉にも。

行動が正しい、誤り、じゃなくて…人間が使える、使えない…的なこと。

岡山にいる頃は…銭になる、ならん…って表現もありました。

そのファジーな部分がまさに無形な文化だと思うのですが…日本の文化、大切にしたいけど変えることも必要なのかしら?と。



芝居で言えば…まさにその部分にキモがあると思っているんですがね。

******************

この後輩くんのように頑張っている人を私は応援しなければなりません。

そんなの目を見りゃ判る。

必死さすごいもの。

でも、それもファジーな感覚。


「そんなこと思ってません、勝手に決めないで下さい。」


言われたとしたら…頷きの一択なんですよね。



「見えないものは信じません。」


<愛>とか<友情>ってモノは目に映らないけど誰にでも心にあると思います。

<悔しさ>や<悲しさ><喜び>なんてのも。

行間の空気を台詞にしちゃったらつまらないのよー!



あああ、自分探し…まだまだ続く。

心を太らせねばならんのね。













該当の記事は見つかりませんでした。

3 Comments

マリ says...""
高2の息子は知ってましたが、山口百恵や河合奈保子を知らなくて よくジェネレーションギャップや と言われます。

私との差が37才ほどあるのでそれも仕方ないのかなぁと思いながら私も昔話をしています。
2016.10.19 20:44 | URL | #- [edit]
へから夫人 says..."スポンジなのよ"
もう、心も頭の中もスポンジのようで
これから、どんどん吸い取って、滴れるくらいのものを吸収してくださることでしょうね。

うーん。

妹尾さんが、演劇のことでいっぱいにしてあげたら、本当にすごい女優さんになるのでは?


うちの息子、中2と小5に「シェークスピア知ってる?」と尋ねましたらば、二人とも知りませんでした。
うーん。演劇にも全く興味がなかった私がシェークスピアを知ったのは、いつだったのだろう??
ロミオとジュリエットの話知って、「あほな~!(じっさいは、九州弁で)」と突っ込んだのは、もっと幼い時だった気がするのですが。

徳川家康が関が原で戦った人、ってことくらいは、小5でも知ってました。

つい先日は、「ソ連がさぁ・・・」って言うと
「ソ連ってなんだよ!」って息子二人に突っ込まれましたが、
これは仕方ないわね。生まれたときソ連がなかったんだし。
でも、アメリカと戦ったことは知っててよ!沖縄になんであんなに米軍基地があるのよ!

知ってる子は知ってるし、知らない子は知らない?
うーん。大丈夫か?日本。
2016.10.17 16:46 | URL | #no8j9Kzg [edit]
pikmin says..."めっちゃ!"
笑ってしまいました!
シェーピピとC.X・ピア!!
素晴らしい個性は大切にされますよう(^^♪
2016.10.17 15:54 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://gekijuku.blog27.fc2.com/tb.php/1504-b132362e