・・・されど役者的妹尾blog

太く拡げよう僕の細道   since.2006.4.14
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おいおい、たまらんな、こりゃ的バイク整備日誌



さーってと。

楽しい楽しいバイクオタクのためのブログ更新でございます。


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100%オタク寄りのブログですので、<バイク>というワードにウキウキしない方はすっ飛ばして下さいませ。


現在私の乗っているバイクはZZR1100C という型のモノでございます。

これはですね、今からずいぶん昔…1990年、平成2年に販売を開始されたバイクでございます。

当時世界最速を誇って、カワサキがフラッグシップとして発表した世界戦略車なんですね。

当時、私なんぞは雑誌の裏表紙に並んでいるこのバイクの写真を見て、



「誰が乗るの、こんなバイク? あっほみたい。でかくて重くて曲がらなそうでクソ高えし。仮面ライダーじゃあるまいし羽根生えすぎ!」



ってな感想しか持っていませんでした。

あまりにも現実感がなさ過ぎて、欧米のがたいの良い奴らが無理矢理に乗る特殊なバイク?くらいな感想です。

が、時代は動きまして、でっかいバイクの楽チンさや楽しさを知り、私はどんどんそういったバイクに引き寄せられていったのですね。

400ccのバイクはずいぶんいろんな種類に乗りましたよ-。

以前もこのブログに写真を載せたことがありますが、これまた盗まれてしまったXJ400Dってのは北海道をツーリングする楽しさを教えてくれましたし、古くはGS400E、カブのように壊れなかったVT250、めちゃ気持ち良かったRZ350、普通にクラッチをつないでもほぼウイリーしてしまうXR600はFCRでキャンキャンいわせてましたし。

申し訳程度に保安部品をゴムで取り付けただけのレーサーでしたもの。

キーがないから誰でも盗めるけど…。

大きいクラスでは5バルブのFZR1000、ZEP1100、CBX750、CB1000は2台、ブラックバードことCBR1100XXもキャブとインジェクションと2台乗りました。

一生乗り続けようと思って愛していたGSX1300R…ハヤブサ、まあこの子は盗まれてしまいましたが。

で、ご縁がありまして知人の型から手に入れることになりましたZZR1100c。

この子は発表された年、つまり平成2年に初年度登録してあるのですね。

私、適当に


「21歳くらい!」


なんて言ってましたが違ってた。

26歳だった。

ううう、サバ読んですんません…ってかバイクでこの年齢ってすごいなーって。

人間で逝ったら普通に80歳は超えてると思うんだけど。



ま、ね、もちろんいろんなところが逝かれてしまって、見た目はぼろぼろ、中身も…だったのでめんどくさくて乗りにくくて…エンジンかけるときも押しがけだし(230kgのバイクを毎回押しがけするのって萎えますよ)もうサヨナラしちゃおうかなーなんて思ったことが何度もあったのですね。

ですが、これまた昔の縁で…友人のご主人(神様のように優しくて、神様のようにバイクに詳しい人)と出会いまして。



「妹尾さん、年老いたそのバイク、うちに持っておいでよ。工具とかじゃんじゃん使っていいのでバイクを調子よくしてあげたら!?旦那詳しいから何でも分かるよ。」



…というわけでございまして現在私はこの老バイクZZR1100cをリフレッシュさせようとしておるのでございますね。

神夫婦にご迷惑をかけながら。

的確な指示とノウハウと、それと全く手が出せん部分はちゃーんとやってくれるスーパー師匠。

まじめな話ですが、バイク屋の親父が、自分で手に負えないバイクをこのご主人の所に持ってきて助けを求めるんです。

すごいですよ、本当に。

サクサク速攻で何でも作っちゃうし。

ワンオフのパーツだらけ。

顔が表に出すぎると、その手の皆さんがわーわーってなって身動きが取れんようになるのであんまり名前やら顔やらは出せないんですね。

とにかく、この老バイクを新車と同等かそれ以上のモノに仕上げる作戦です。

カワサキが満を持して世に出したバイク、ノーマルの精度やパーツの出来が悪いはずがありません。

「日本の工業技術をなめんなよ!」キャンペーンを実施します。



さ、そんなこんなで今回は前後のサスペンションを完璧にリフレッシュさせました。
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まずはフロントから。

フレームをジャッキアップしてF廻りをはずします。

元に戻るのか不安抱えているのは言うまでもありません。

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以前、自宅でやったときにはブロックやレンガを積み上げてジャッキアップ、ぐらぐらしたバイクを押さえ込みながらの作業でしたのでこれは天国と言っても過言ではない環境です。

昔のカワサキさんはご多分に漏れずカウルの精度が低いったらありゃしない。

ねじ山とカウル側の穴は、ずれているのがデフォルト。

力わざで外して力わざで留めるのです。
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両腕をもがれた悲しげな動物に見えてきます。


「おいおい、しゃんとしてくれよ。頼むぞ、ホントに…。」


的なことを訴えかけているのがよく分かるのね。



「だいじょーぶ、まかせなさーい、私には強い味方がいるのよ、隣に。」



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フロントサスをばらばらにしていきます。

一つ一つのパーツをクリーナーでキレイにごしごし。

めっちゃ楽しい!

キレイにしているだけでパワーアップされていくような気がするのですよ。


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オイルシールは新品をゲットしておきました。


「本当ならね、銅のワッシャーも必要だったんだけど…ま、いっか!」


って隣で師匠が。

私なんぞフロントサスをばらすのも初めてなもんだから当然中身をじゃらじゃら引きずり出すのも初めて。

みたことのないストリップはドッキドキ、


「レースやってるとこんなのしょっちゅう。 見慣れてるよ。」


って奥さん。

メカに強い女性は3段階すごく見える。

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で、これが大変美しく(外見以外)…わかりやすく言えばパーツが26年ぶりにお風呂に入った状態。

わやくそに汚れてましたさ。

ごめんねー、って思いを込めながら一つ一つを愛でるように磨き上げるのね。

サスペンションに関しましては、ノーマルで十分だそうです。

値段の高いのやキレイなのやいろいろあるけど、調整の幅が広いってだけで、セッティングが出なければどれでもクソ。


<ノーマルをしゃぶり尽くせ!>


という金言を大好きな方からいただいたことがありますが、この歳になると分かります。

そこら辺のポン付けパーツがノーマルを超えるのは至難の業ですわよ!

見た目にごまかされるのは…若いうちに終わりました。

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さ、ここにオイルを流し込んでいきます。

指定は10番ですが、私は体が大きいし重いので15番をチョイス。

粘度ですね。

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こぼしちゃったりしたら大変。

左右のオイル量が違ってくるとダメですから。

この辺りのことは命に直結する部分ですので悪ふざけは禁止して真剣に作業します。

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入りきるとホッとしまして。

赤ワインをたっぷり飲み込んだサスのインナーに尺八のわびさび。

音は出ませんが気分は盛り上がってきます。

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サスを手ヂカラで上下させ、小さい穴からオイルがキレイに流れるように運動させます。

で、しばらく置いておいて…気泡を取り除くためですね。

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金具をはめ込むためのハンマーで自分の手をやっつけてしまいました。

さすがは本物の工具…精度が出ているのできちんと肉を挟んでくれます。

速攻出血…も、できあがりの楽しみテンションが高すぎて痛いのはすぐに飛んでいきました…あほ。

で、さくさくっと取り付けて三叉を通して取り付けます。

全てのパーツをキレイにして、新しいオイルに入れ替えて。

インナーの表面を研磨してさび取りからのつるつる攻撃。

はい、これ新品状態!

まだ乗らない…楽しみは後にするのね。

ワクワクがとまらない…。

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次、リヤサス!

これ、オーリンズが入ってます。

ここまでお付き合いただいた、一般のバイクオタクではない方にわかりやすくご説明いたしますと…

おじいちゃんが、

「もういらんからあげる!」

ってもらった大きめの段ボール箱を開けたら…


1.エルメスとバーキンの新品バッグがわさわさ入ってた。

2.埃まみれの切手シートを空けたら<月に雁><見返り美人>がシートで束になって入ってた。

3.鮭をくわえた熊の置物が純金だった。


的な感じなんですね、はい。

すんゲー高価なモノなんです。

ましてや、この時代のこの手のバイクにしては不釣り合いなくらい。


「けっ、どうせただのバネでしょ!」


このようなお叱りの言葉は私のような年季の入ったオタクには心地よい褒め言葉。

集合管に30万くらい払ったときは



「え、その鉄パイプが?!」



若かりし頃の私は、言うに事欠いて鉄パイプとは何事ぞ!と色めき立ちましたが、今では達観しております。

はいはい、鉄パイプやバネのために働く者もいるんです、世の中には。

とにかくですね、この黄色い高価なバネをちゃんとリフレッシュさせて元通り元気に動くヤンキー兄ちゃんに戻してやろうと。


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ハブダンパーがゆるゆるになってて。

このバイクの大きな短所の一つでもあるそうです。 

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こいつの死んでる油圧部分をポイ捨てしまして、生きている重要な部分だけしっかりと稼働してもらうように調整してもらいました。

こんなのは絶対無理。

バネがビヨヨヨーんって顔に当たって鼻の骨を折るのが関の山。

で、埃やら油かすやらオイルなんかが固まって出来ていた蟻塚みたいな汚れをドライバーでごりごりと落としまして。

バネレートも私の体の重さに合わせてセッティング。

師匠の勘でバネに圧をかけていきます。

レースで培ってきた実戦経験の上ですし、絶大なる信頼もありますし、全お任せ。

このセッティングでフロントとリヤのバランスを見るために様子を見てみることにしましょう…となったのです。

師匠、今日も有り難うございましたと手を振りながらガレージを後に。

ははははは…。

走り出してすぐに違う。

全然違う。

なんじゃあこりゃあああああ!って違う。

かっちりしてて車高が上がったような…うん、こりゃ別のバイクです。

活きが良く、とても健やかに走る曲がる止まる!

あまりにもうきうきが留められず、帰り道にちょいと足を伸ばしてみようと山道を通るルートを。

あらららら、ひゃっほほーい!

回転半径が小さい小さい!

フロントからくるりと向きを変えてくれて、リヤもバタバタ暴れないでついてくる。

しとやかに、大和撫子のように従順に(差別ではない)フロントについてくる。

気がついたら間借り終わってる、そんな感じ。


すげええええええ…。

もう、次のエンジンの圧縮調整バラシが待ち遠しくて仕方ない今日この頃。

無題


外、ぼろぼろ…中、超人機みたいな…。

一生乗ったるわ。

師匠、有り難うございます!

間違えて持ち帰った高価なドライバーは次回持参いたします!

***********************************

またオタクネタアップしますので好きな方はお付き合い下さいませ…。

あ、そういえば今晩からフジテレビ系列、23:40から大人のドラマ<朝が来る>が始まるんだ!

白々しいぞ、おい!























   

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1 Comments

へから夫人 says..."バイクオタクじゃないんですが"
完全にイッチャッテル感満載の妹尾さんの写真見て大いに癒されました。
おじいちゃんバイク、バリバリの青年に生まれ変わりましたね。
生まれ変わったというより、もう別モノ感覚。
この子は幸せだわ~。


ドラマは、まだ見てないです~。
うふふ。楽しみ。
2016.06.05 14:16 | URL | #no8j9Kzg [edit]

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