・・・されど役者的妹尾blog

役者道を邁進している人たちの稽古場風景。 最後に笑うのは自分だ,系。 だ-か-ら、やることやって言ってますとも!   since.2006.4.14
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<景色>を見る




いまだに一日中パンツ一枚でうろうろしてて。


今日は合気道の稽古もあるので出かけていき、やっぱランニング(タンクトップと言うらしい)と短パンで行きますと、ややもするとトレーナーっぽいものを着込んでいる人と出会います。


むう…。



ま、いいや。

いずれにせよ汗を大量にかきましてすがすがしい体に絞り込んでいきます。

さすがに5年も続けていますので、こんなポンコツのおっさんでもいろいろ出来ることが増えてきました。

と同時に、私が俳優家業をしていることに気づく人がいつの間にか増えてそれが公然になってきたりしています。



「妹尾さん、この技は芝居で言えばどんな風な感じの力のいれ具合なんでしょうか?」


「全然分かりません。」



即答ですが、などというようなシチュエーションが増えてきております。

いつの間にか私も30年という年月をこのしんどい仕事に費やしてきていることになりまして。

<何らかの栄光>だとか<一時的な快楽>とか…そういったものを求め続けていたとするならばとうの昔に廃業していたと思われるのであります。





ぶっちゃけ…例えばオリンピックで金メダルを取るような快挙を成し遂げた日本人。

しかも今の時代の若者…柔道の女の子がめちゃめちゃ頑張って金をとります。

お顔の造形はそんなに美しい方ではありまえん。

が、嬉しそうな笑顔を見ていると抱きしめたくなります。

キュートだし、可愛らしいし。



「ねーねー、●●ちゃん、ディズニーランド行こうよ~!」


「ねーねー、●●ちゃん、買い物行こうよ~!」


「ねーねー、●●ちゃん、カラオケ行こうよ=、合コンしようよー旅行行こうよ,ゲームしようよ一緒に宿題しようよお祭り行こうよ初詣行こうよ遊ぼうよ!」




的なお誘いを、全て


「ごめん、練習があるから。柔道の。」


的なことでお断りしてきているんですもの。

全てとはもちろん言いませんが、ものすごく限定されているってことは確か。

一般の子供たちとは横並びにお遊んだりは出来ませぬ。

それが普通の景色なのだから何とも思わないかもしれませんが、そう言い切ってしまうのは早急だし啓蒙だと思うし。

色んな我慢を乗り越えて、何千万分の一、以上の厳しい確率のものをゲットするわけです。

これは本当にすばらしいことだと思います。




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もしも私がこの世に生まれついてすぐ人の顔が認識できるようになったときに、身の回りの環境が…例えばプールがあったり…鉄棒があったり…算盤やバイオリンがおもちゃだったり…道場があったり…科学者に囲まれていたり…。

道に落ちている食い物を探しているところから意識が始まる人生とはどうしても違うような気がします。

<育った環境>なんて簡単な言葉なのでしょうが、ものすごく意味深?ですわ。

与えられた<景色>でスタートラインが決まることもあったりするわけで。




その環境に対応出来得る恰幅をその人が持っているかどうかにもよるのかもしれませんが、もしそうだとしてもその人間力は誰が与えたものなのでしょうか。

それも分かりません。

運・不運、紙一重。



何を持って何を良しとするか、その定義自体が人の成長とともに変化していくものなので、結局満足することって言うのは未来永劫訪れないわけなのでしょうか。


10億円持つぞ!って決めて実際に持った人が、100万円しか持っていなかったときよりもセコくてけちで他人に疎まれるようになった事実も知っています。

本人は良し!だけど他人的にはえらい寂しい感じになってます。

満足のラインの不定義。




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どーでもいいですが、私、20年ほど前に皇居の奥深くに入れてもらったことがあります。

仕事ではなく、某作業のためですが。


ずいぶん前から書類を提出し、なんやかんやと数世代前まで調べられまして、許可が出れば大丈夫、ってことです。

私、叩けば煙の出る体ではありますが、それでもパフパフって布団のほこりくらいなもんです。

で、ある日某●●門から江戸城に登城することになりました。


なぜこの記事を書いたかと申しますと、実はたいしたことでも何でもないのですがびっくりすることがたくさんありまして。

何度も書こうと思いながらずーっと忘れていたのですがやっとここに至ったわけであります。




まず、一番驚いたこと…ってか驚くべきこと!

東京に詳しい方ならご存じだと思いますが、皇居は東京駅近く、内堀通りに囲まれてっていういわゆる東京のど真ん中です。

皇居の四方八方を大きな道路が取り囲んでいて、マラソンランナーには


「ここを走ると余計に体が悪くなりますよ!」


ってくらい交通量、排気ガスの多いところでございます。


なのに!


皇居の中に入りますとですね、若干温度が下がったかのような<シン!>とした空気が張り詰めていて。

酸素の濃度が濃いような気がしてしまうほど。

これ、本当。

で、先ほど書きました車の騒音が……聞こえない。

聞こえないんです。




これはね、もうめちゃくちゃびっくりです。

目で見ますと車がガンガン走っているのが見えます。

が、音が聞こえない。



なんでーーーーー!

って言ってるうちに



「ぽっくり、ポックリ、ぽっくりポクポクリン…」



って聞こえてきまして。




なにがーーーー!


って見ると、白馬に乗ったお巡りさんが巡回していますのです。



「馬かいっ!」






あの、まじですから。


で、どなたがお乗りになるのか存じませぬが、またしても白馬が引いた馬車が…。


ぱこ、ぱこ、ぱこ、ぱこ。

ぽっくりぽっくり歩いてる。

いつ?どこ?なに?みたいな。

もう何が何だか。




売店に行きますと、朱肉やら万年筆やら並んでいて。

めちゃ安く売っているではありませぬか。



皇居たばこ


全てに菊のご紋が入っていて。



「ここは軽井沢ですかー!!!」



って叫びたくなるような空気を東京のど真ん中で感じさせていたただいた思い出でございます。

まあ他にも<ならでは>な書けないこともありますのでそれも飲みの席のお楽しみにさせていただきたいと思いますが。




門を出るや否や、都心の喧噪に巻き込まれてすっかり普段に戻ってしまうのですが、なんだかちょっとタイムトリップしたような。


めちゃめちゃ貴重な経験でしたさ。





これもこれで一つの環境だったりすのでしょうがね。

そういう人生だったらどうなっていたのか、そして受け止めることが出来たのか…。



好きな作家の司馬遼太郎先生が、



「時代が人物(ひと)を作る。つまりは環境が人を育てる。」



的なことをおっしゃったり文章にしたりしておられますが、激しく同意する部分であります。



自分が持っていると信じる力をどこでどのように使うのか…これだけ情報が多い時代ですので上手く見極めて。


無駄な時間を過ごさないようにしたいと痛烈に思うのであります。

そのためにも自分に合った<景色>を探すことがとても重要なのではないかなと…。

半世紀も生きてから改めて思うのでありました。



遅!



該当の記事は見つかりませんでした。

3 Comments

へから夫人 says..."価値観が違いすぎて"
うーん。
日本の子供が、インドネシアに旅行に来るというシチュエーションがありました。

インドネシア在住の高校の同級生S君のお友達が、子供と一緒に来ると。
S君は、連れの子供に、是非、インドネシアのストリートチルドレン的なものを見せたいとコメントしてました。
私は、それを読んで、「ちょっと小さい子供には刺激が強すぎるかもしれないよ」とコメントしました。小さい子に道のものを拾って生活してる同じくらいの年の子供がいる現実は、衝撃的だろうと。

でも、S君が日本の子どもにこの現実を見て欲しいという意図は全然違ってて、「彼らのキラキラ輝いている目と笑顔を見せたいんだ。」というコメントに、恥ずかしくなりました。

結局私は日本で生まれ育っただけの価値観しか、この年まで持ち合わせてないんだわ。と。

もっと広い世界を見なきゃいかんわね。


スタートラインが違う。
って話から、ふと思い出しました。


2013.10.10 10:09 | URL | #no8j9Kzg [edit]
ばーろっく says..."ランニングって言われないと分からない…"
御紋が入っているのでかなり高価なタバコなのでしょうが、
ベースはマイルドセブン(現メビウス)?
2013.10.08 21:02 | URL | #KGkFlZkk [edit]
seitaro says..."No title"
皇居の中に入ったことはありませんが、菊のご紋入りのたばこはうちにもどっかの引き出しに入っていると思います(こら)。仕事柄。

生まれた環境って大事だと思います。身の回りにあるもので子供の将来ってある程度方向づけられていくんだと思います。おもちゃとして慣れ親しんできたものに興味を持つのは当然の流れだと思います。

役者さんを続けるって大変ですよね。経済的には、安定感ないし。でも、やりたいことを見つけられたのはラッキーでしたね。僕はまだ見つけられずにいます(笑)
2013.10.07 13:19 | URL | #- [edit]

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