・・・されど役者的妹尾blog

役者道を邁進している人たちの稽古場風景。 最後に笑うのは自分だ,系。 だ-か-ら、やることやって言ってますとも!   since.2006.4.14
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牽引されてきた

クオン台本


アホみたいに朝早くから遅くまでお仕事させて頂きまして。


うん、これ以上は無理かな?ってな感覚に近付きました。



しかし、もう限界超えてるじゃん!ってくらい起き続けているスタッフさんたちを見ていますと何も言えなくなります。

しかしまあ、何なんでしょう…。

ここのスタッフさんたち、若い方が多いのですが他の現場とはえらく雰囲気が違います。





大概、若いということはそれだけ経験も浅く、知識も足りないものですから、そらまあ鍛える意味でベテランさんたちがじゃんじゃん教育するんですわ。

当たり前のことなんですが、この映画の世界というのは一種独特でして、封建的な教育方法…といいますか、前時代的…といいますか…。

ぶっちゃけ、ワヤクソなんですわ。



人を人とも思えないような怒鳴り声がそこかしこから聞こえてくるのが当たり前、みたいな。

私もいい加減アホの昭和時代の申し子ですが、それでも気の毒に思えるほど叩きつぶされます。

でも、それが普通なんです。


ところが、今の時代それじゃあ人がついてこない…ということらしく、懇切丁寧にモノを教えるんです。

けっして怒鳴ったりしないで。

それは逆に言えば、ただひたすら良いモノを作る為だけに特化させているようにも見えます。



それで質が落ちているかと言えば全くそういうことはなく、とても素晴らしい空気が現場に充満しています。

何とかしてよ、全く…みたいなことは全然感じることがありません。

自分から率先して協力してあげなきゃ!って思わせる空気。

みんなしんどいのに、ぶっ倒れそうなほど動き続けているのに、ニッコニコ笑顔。



映画の世界もドンドン変わりつつあるんだなーと。



自分も絶対にしんどいとか寒いの暑いの、アホみたいなことは言わないぞ! って。









さて。


私、今回久々に牽引車を使っての撮影をしましたので、ちょっとお見せしたいと思います。

まず、運転席と助手席しかなくて、しかも後ろのドアがぱっくり撮れちゃう車を用意します。

佐川急便が使っているようなトラックタイプです。





写真撮りました。

牽引1

で、車輪が着いた台車の上に劇用の車を載っけます。

んでもって、牽引用の棒みたいなのをくっつければ…はい、車は
出来上がりです。



牽引2



窓の外に台座を取り付けます。

この上にキャメラを座らせるためです。

不思議なことに、この台座をぎゅうううっとドアに締め付けますと、リヤのハッチが開かなくなります。

どーでもいいという事なかれ、車の仲に山ほど機材を積み込んだりするのでそれはそれは大変なことなのです。

ドア内部にいろんな回路が走っていて、締め付けることによるドアのたわみが、何かをキャンセルしてしまうようです。


牽引3



でもって運転席にどっこらしょっと乗り込みます。


はい、出来上がり。

牽引4



前の車とは繋がっているのですが、遊園地の子供の乗り物のように、前の車がカーブすると後ろの車のステアリングもゴリゴリゴリって曲がります。

それに逆らっては行けません。

曲がろうとするステアリングを曲げないように頑張ったりしますと、とてもややこしい現象が起こります。

自然に、自分が運転しているようにステアリングを優しく握って動かしている芝居をします。

大概は2列目の座席下に潜って隠れている助監督さんがトランシーバーを持っていて、前の車の監督から指示を受けます。



「はい、じゃあ妹尾さん、いきますね…ヨーイ、ハイ!……ハイ、オッケー。………あ、すいません、もう少し●●△△してほしいそうです。では信号が変わりましたらもう一度お願いします。よーい……」



ってなことが車内で行われております。

同じ所をね、時速20kmくらいで何往復もしますから他の車両にもご迷惑が掛かるでしょうし、何しろ事故がシャレにならないので、舞えとう白をスタッフ車両で守ってもらいながら。

大名行列のようです。




雑音を拾ってしまうのでエアコンや空調関係は切ってますので、汗でびしょびしょ。

その汗を抑える為にメイクさんも車の後ろの隠れます。

もうね、その方たちもびしょびしょです。


ウチワであおいでくれたり、飲み物を持って走ってくれたり。



それも、衣装が汗で濡れたら画が変だし、顔が汗で濡れていたら顔がてかって画が変だし、音声にヘリコプター等、芝居に関係ない音が入っていると画が変だし。


役者が暑いと疲れてしまい口が回らなくなって、台詞が変になると作品の質が落ちる……それが嫌だから飲み物を運んできてくれるんです。

決して 私のことを愛しているからではありません。


そういう、各パートのプロ意識がそうさせるんです。

モノ造りの往路。

総合芸術と言われる所以ですね。


うん、その空気の仲にいられることがとても幸せです。








***********************



私の仲良しの水元監督。

今度、「ゲキ塾。」の子達も出演させていただくドラマの台本が出来ました。

熊本弁ですが、その方言指導も、台本の直しも、「ゲキ塾。」の正太です。




コロッケ




有り難いことが続きます。

人生に悔いを残さない為にもやり切りたいです。

いっそう気を引き締めて頑張らなきゃな、と。





皆様、映画

<ku_on>


楽しみにしていて下さいね!







<追伸>******************************************


大滝秀治さんが逝去されました。

私、大滝さんとご一緒させて頂いたことがあります。

大滝さんの若い頃の役。



フジテレビ、<if もしも>という番組でした。

めちゃめちゃ存在感の嗚呼留、優しい大先輩でした。

とても静かで幸せな最後だったそうで…。

大好きでした。



心よりご冥福をお祈りを申し上げます。



合掌。




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2 Comments

へから夫人 says..."コロッケ大好き。コロッケさんも大好き。"
景色じゃないものが見えてる中で、さも普通に運転しているように見せて演技するって、ホント面白いですね。高度なことを要求されるのですね。


もう一つは
コロッケさんのお話ですかね?
熊本出身だし。


私のよく知っている方が、昔コロッケさんの付き人やられてました。
本当に今でも尊敬する方なんだそうです。
いろんなモノマネの方にいじめられたけど、コロッケさんだけは最後まで優しくしてくださったとか。

ただ単に、熊本で繰り広げられる、食べ物のコロッケの話なのかも(笑)
2012.10.08 16:40 | URL | #no8j9Kzg [edit]
難波鷹史 says..."牽引すごい。"
 トラックに載せる方法は知ってましたが、車からの目線が高くなるので、
なんだかなーと思ってましたが、牽引するのもあったんですね。
しかもステアリングが連動していると! すばらしいですなぁ。
 大滝さん残念でしたね。哀悼の意を込めてゲームキューブの戦国ピンボール「大玉」は是非チェックを!
2012.10.06 11:18 | URL | #- [edit]

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