・・・されど役者的妹尾blog

太く拡げよう僕の細道   since.2006.4.14
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ロックのこと

あああ、ひもじい・・・。

菱田さん家の子供達 031

(本分とは何の関係もありません。単にかわいいから載せてみただけ。)

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車。

ずーっと長く乗っていなかった車、エンジンかからない。

そらそうやね、バッテリーも上がるわね。


ということできっぱり売っちゃうことにしました!

2台あってもどっちかに偏ってしまってもったいないもの。

エコじゃないし。


でも、こんなオンボロ車売れるのかしら・・・?






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さて。

本日は年初に<サスライド>でお世話になりました小川 輝晃さんのお芝居を観に行きます。

小川さんは、狼煙工房(のろしこうぼう)の代表者としてずーっと東北を支援し続けている方。

頭が下がる・・・本当に男意気のある人です。

私の大好物。

彼でご飯をいっぱいお代わりできます。





本日の芝居は、寺山修司さん原作の<田園に死す>。

田園に死す


脚色・構成・演出<天野天街>、音楽 J・A・シーザー、芸術監督<流山児祥>っちゅうものすごい豪華な舞台です。

紀伊国屋演劇賞もとっていますしね~!


すんごい楽しみです。

さすがにこのお芝居の名は知れていまして、「ゲキ塾。」の子達も誘ってみましたらほとんどの人が行きたいと。

うんうん、とても良いお勉強になるでしょうよ。



小川さん、楽しんでけろ!!







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で、それが終わったらチョイと遅い時間なのですが打ち合わせ。

今日は本当に打ち合わせ。

飲むけど。

初めてお目にかかるプロデューサーさんがいらっしゃるのでチョイと緊張していこうと思ってます。

きっとまた新しい展開が始まりそうなのでね!

人と人が出会って、化学反応的なことが起こって、そうしたら次から次へといろんな展開ができあがっていくのが楽しくてたまりません。


今日は何が起こるのでしょうか!
(でもねほんとうはねおねいちゃんといろんなはぷにんぐとかかがくはんのうとかおこしたいとおもうきょうこのごろなの。)

明るい未来に繋げていきたいと思います!




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DSC02229.jpg

大好きな江頭2:50の真似をしてみても・・・

ひもじい。




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私がこの世に生まれ落ちてきた日っていうのはですね・・。

実はもう一つの思い出の日なんですよ、コレが。

ちょっと小さな奇跡を思い出す日でもあるんですわ。



今年も思い出していたのでちょいと書いてみますね!






愛犬ロック



私が小学校の時に飼っていた犬。

男の子。





1年生の時、どういう経緯でかは分かりませんが父親がもらって?来ました。

今ではあり得ないことですが、多分産まれてすぐの頃。

私は腫れ物に触るように、その生まれたての生き物を両手のひらに抱きかかえました。



椅子に座り、手のひらに抱いたままじっとしていました。

目はまだ開いておらず、じーっと静かに眠り続けておりました。

まんじりともせず・・・私もじーっと・・・。



灰色の折りたたみイス、倉庫の中、夕方、外は橙色の空・・・その時の風景を今でもはっきり記憶しています。




これまたどういう経緯で名付けたかは覚えていませんが、私はその生き物に<ロック>と名前を付けました。

それからは二人(犬)三脚。

ご飯食べさせて散歩して・・。

そういえば(後々上京してから空腹時に私が食べることになるのですが)、当時はまだビタワンというドッグフードしかなかった(はず)んです。

ごつごつ丸くて、固くて、大きなずた袋みたいなのに入ってて。

初めてあげた時にあまりにも美味しそうに食べるもんだから、ついつい私もご相伴にあずかりまして。




・・・吐くわ、あんなもん。



当時の犬は一部のブルジョアを除き、家の中で飼うようなことはなくて番犬としての役目をきちんと課していたものです。

ま、とにかく犬が好きになもんですから私は嬉しくて仕方ない。

写真とかがあれば・・・なのですが、実家にあると思いますので今度用意しておきます。

とにかく血統書とは縁のない柴犬の強く入った雑種です。



まあね、可愛くて可愛くて。

本当にマブダチでしたもの。

普通に会話してたし、泣きながらグチったこともあったし、あとは絵に描いたり絵を描いたり(顔に)。

田んぼの中をかけずり回っていましたね。






小学4年生の時。

散歩してたら、ロックが車にひかれました。

むにゅむにゅむにゅって、タイヤが腹の上を乗り上げて、そして降りて。




「きゃいんキャインきゃいん!」




って大声で泣いて転げ回り、近くの川に落ちました。

ぽちゃん!って落ちたらもう動かない。

車は小学校の方に走って行くし。

運転していた人が、




「なに? 大丈夫?」



とか言いながら小学校の方へ走り去ってきました。

その人知ってる。

思い切り知ってる。

だって学校の先生だから。




私、声が出せないでパニックになり、猛ダッシュで家に帰って叫びました。



「ロックが轢かれた! 川に落ちて動かんっ!」




私の家は一階が仕事場だったので父親がいます。

父親、ひと言、



「どっちじゃ!」



と、私の指さす方向に走っていきました。

私も後を追います。

川の中を見ながら走っていた親父、発見したのでしょう。

減速することなくそのまま川の中に飛び込んでいきました。

で、ずぼずぼっとロックを引きずり出し、道路の端っこに寝かせました。



全然動かないロック。




「こりゃあもう、おえん(ダメだ)なぁ・・・。ちっとも動かんわ。」




遅れて駆けつけた母親が、




「可哀相になぁ・・ちゃんとお墓作ってあげんとなぁ・・・。」




私はぎゃんぎゃん泣くしかありませんでした。


その時です。

耳の下あたりの筋肉がピクピクと痙攣したかのように見えたかと思うと、スッと立ち上がったんです。

で、4~5歩、よろよろっと歩いてまた倒れました。




「おとん、おとん! ロック生きとる!」


「うるさい、黙っとけ!」



と私をどかし、ロックの口に顔を近づけました。



「あ!」



人工呼吸。




すごいすごい、どうかどうか神様!!



しばらくすると、ロックは口の中からどばどばっと水を吐き出し、また立ち上がりました。

で、驚きまくっている私の膝元に来てお座り。



オカンが、


「まだ死んでへんでーて言うてたんやわぁ。偉いもんやなぁ・・、獣医さんとこ電話してくる。」



って。






で、まあ元気を取り戻したのですがね。

ロックを轢いた学校の先生は、その後時々私の家に天ぷら(薩摩揚げ)の詰め合わせを持ってロックに会いに来ていたから、大人同士のうまい解決に至っていたんだろうな、と。


私は単に死ななきゃ良かっただけですから何も問題なく。









ま、一筋縄でいかない妹尾家の家訓を犬でさえ守りながら過ごしておりましたが。



月日が流れて私が中学三年生の時。

11月こと。

ロックといつものように散歩してても、途中ですぐに止まってしまうようになり。



「歳をとったのかな? 走る時にお尻がぴょこぴょこ跳ね上がらなくなってきたし・・。」



とか思っていたのですが、時々は大喜びで始めた散歩なのに30mも走らないで止まってしまうようになりまして。

お座りして、ものすごい勢いではぁはぁ呼吸をしております。




・・・明らかにおかしい。

獣医さんに連れて行きました。



病名、フィラリア。

今では完治できるそうですが当時は絶望的な病気でした。



蚊のバカタレが幼虫を犬の心臓内に育ててしまう。

レントゲンで、もう絶対に無理だと分かったそうです。

10cmオーバーの幼虫がうじゃうじゃいるそうで。




お腹に水が貯まり、苦しそうにしています。

家の、フォークリフトにベニア板を敷いてロックを乗せ、少し持ち上げます。

獣医さんがお腹から注射で水を抜いてあげます。

気持ちよいのでしょうか、目をしょぼしょぼさせながら落ち着いていきます。



水抜き、何度か繰り返していましたら、水の中に血が混ざるようになってきました。

獣医さんが、




「妹尾さん、安楽死ってのもありますよ。 いずれにせよこのままでは今月いっぱい持たんでしょう。」



11月。



阿呆の私は必ず奇跡が起こると信じて、安楽死を拒みました。



(考えてみれば・・・このブログにも2008.9~私の愛したわんころの死について<麻呂日記>で書きましたが、無駄なあがきはこの時に既に始まっていたのですね。)




でも、少しだけね、ほんの少しだけ奇跡はおきたんですよ。

11月いっぱい持つかどうか分からないと余命を言われたロック、12月も生きました。

一歩も動けなかったけど。

毎日大好きな牛乳やチーズをあげました。

が、ちょっとしか食べられなくて。



身体中が痙攣してました。

ロックの前で泣いたら可哀相だと思って必死に我慢しましたもの。

私が近寄ると、ほとんど目も見えていないのにしっぽを振るんです。

ゆっくりゆっくり、ぱさっ、ぱさって。

健気で、可哀相で・・・心が裂けそう。




大晦日、除夜の鐘が鳴る頃ネコ車(一輪車)に毛布をひいてその上にロックを乗せて・・・てくてく氏神様に参りました。

家族で。

あんな沈痛な初詣は初めてです。

私も弟も泣くのをこらえながら。

川に飛び込んだオトンも、口にも顔にも出しませんが辛かったと思います。

めちゃ動物好きでしたから。




こんな状態でいつまで生きるんだろう・・・。

もしかしたらこのまま元気になってくれるのかもしれない・・・。



年が明けて1月25日。

私の落ちてきた日です。




朝、登校前にロックのところに行きました。

しっぽを振らなくていいよと抱き起こし、ほおずりをして出かけました。

家を出て。


何か気になる。

虫の知らせ。

・・・。



引き返しました。

本当に何故だか分からないけど。

もう一度ロックのところに行き、再度抱きかかえて、何か忘れましたが話しました。

そして、キスをしました。

いつものロックの匂いがしました。

何度も何度もほおずりをし、愛を伝えました。




で、


「ロック、行ってくるな!」


と声にして出かけました。

はっきりと、はっきりと覚えています。

私は自転車に乗り、ロックの前から右に旋回して向かい合った状態でまた右手を振り、挨拶をしたのです。



そのとき、頭の中に声が響きました。



お兄ちゃん、バイバイ!



って。

明るい感じの声。

男の声。






はあ?


なんか、もう・・・。






学校の放課後になる直前だったか、放送で職員室に呼び出されました。

職員室っていうのは、大体何か悪さがバレてぶん殴られる部屋だったので、すごい憂鬱な気持ちで行きました。

そしたら先生達、別に怒っている様子もなく、



「妹尾、お母さんから電話が来とるぞ。」



って。









あ・・全部繋がってる・・自分の中で。

これ知ってる・・・分かってた・・・はずなんだ。









受話器の向こうでオカンが、俺に遺体を見せたくないから火葬したことや、ちょっと目を離したすきに息が止まっていたことや、そんな風なことが音声として流れていました。


一瞬で涙が蒸発したのでしょうか。

家に着くまで泣きませんでした。




あるべき所にあるべきモノが無く、いるべきモノがいないことを認識してからゆっくりと涙が溢れてきました。

何時間も・・ひょっとしたら何日も泣きました。

いや、確かに何日も。







「ああ、そうか!

 もうダメって言われてもロックは毎年自分のことを思い出してもらいたいから・・・頑張って生きて、そして俺の誕生日を選んで逝ったんだね。」










小さな奇跡を有難うね、ロック。

また遊ぼうな!



菱田さん家の子供達 014


(クドいようですが写真は関係なし!)









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3 Comments

全温度チアー says..."・゚・(ノД`;)・゚・"
(TmT)
2012.02.11 18:04 | URL | #aYDccP8M [edit]
へから夫人 says...""
おぉ・・・・


ロック・・・。

こんな展開になると予想すらせず読み始めたんだ。

ロック・・・・・。

・・・・最高です。
ロックとの想い出。
2012.02.10 23:30 | URL | #no8j9Kzg [edit]
大手町28 says...""
お久しぶりです!

ドラマになる様なお話しでした。

メタルダーでも悲しい犬の物語ありましたよね。

妹尾さんの動物想いな所、そしてその純粋な心は幼少期からあったんですね‥
2012.02.10 15:25 | URL | #- [edit]

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