・・・されど役者的妹尾blog

役者道を邁進している人たちの稽古場風景。 最後に笑うのは自分だ,系。 だ-か-ら、やることやって言ってますとも!   since.2006.4.14
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ぱーちー行かなアカン…



行って参りました。

鈴村展弘監督主催のハロウィーンパーティー。

仮面ライダー系を大量にとっておられる大監督!


鈴村監督にお会いするのも、仮装パーティーに参加するのも初めて。

化ける方はね、もう簡単な帽子とかバッグとかを身につけて勘弁してもらったのですが、そら皆さんはなかなか気合いの入った仮装をされておりました。

ハロパーチー

50過ぎのおじさんとしてはとても敷居が高くかんじられたのですが、


「全然へーき。気にしない!」


って若葉要さんという友人役者さんに誘って頂いたのですね。

忘年会のノリじゃないことは確か。

ま、いっか。


「ね、ね、ハロウィーンってなに?」


って聞きましたところ、たくさんの説明をいただきましたが今ひとつ要を得ず、まあ魔除けみたいなもんかな、と。


「泣く子はいねがー!?」


の欧米ばーじょんですか?

まあとてもこの世界に詳しい方とかとお話しできてとっても充実した時間を過ごせました。

緊張気味に伺ったのですが全く大丈夫だったですわ。

因みに自分の写真は自分の意思で自粛させていただきました…。





**********************************

<麻呂のお話 最終>


「妹尾さん、麻呂君はね、すごく頑張ったよ。
 でもね、こんな状態にまでしか戻れなかった。

 これは誰が悪い訳でもない。
 覚えているとか覚えていないとかじゃなくて、生き物として脳が働いていない。

 食べることも飲むこともできない。
 嗅覚や聴覚もあやしいね

 こうやって泣き叫ぶことしかできなくなっちゃったんだよ。

 
 麻呂君はね、子犬としての幸せを、短い時間だったけどとても充実して過ごすことができた。
 ものすごく嬉しいことだったと思う。

 妹尾さんに愛されて喜んでいるよ。
 あなたに飼ってもらえたことに感謝してるよ。
 私が誓っても良い。

 犬という生き物は人間社会にはめ込まれて共存しなきゃならない。
 不自由なことや人間の規則をたくさん覚えさせられる。

 でもね、唯一人間よりも特権を持っているとすれば、それは苦しみや辛さから逃れる方法があるってことだ。

 もちろん、それを決めるのは飼い主だけどね。

 妹尾さん、あなたと麻呂君は本当によく頑張ったよ・・・」









麻呂13







診察室の椅子の上。

私の腕の中で、多分私を認識していないであろう一匹の子犬が泣き叫んでいます。




痛いんだろうな・・・


苦しいんだろうな・・・










小さな身体に、二度目の奇跡は起こりませんでした。







「もっと早く楽にしてあげればよかった・・」




こんなに苦しい思いをさせてしまった自分の決断を恨みました。











ずっと一緒にいたかったから?


愛していたから?







それは私からの一方的なエゴだったのかもしれません。


本当の意味で麻呂を思いやっていたのだろうか・・?




















<安楽死>


私にはもう選択肢は残っていませんでした。

苦しみから解放してやりたい。


先生の薦めもあり、その日は一晩家に連れて帰り、最後の時間を過ごすことになりました。

一時的な鎮痛剤が効いているのか、痙攣と叫びは収まっています。







見慣れた、思い出がいっぱい詰まっている私の部屋で。


何度も何度も謝りました。




「ごめんな、麻呂。苦しめちゃってごめんな。」




食べもせず、飲みもせず、ただじっと私の膝の上にいる麻呂に。



優しく、ゆっくりと時間をかけて身体を撫でてやりました。




麻呂への感謝と。

誰かへの言い得ぬ恨みと。

思い通りにならないもどかしさと。



私は声を出して泣きました。





・・・・?


麻呂はおもむろに起きあがろうと身もだえをし始めました。




<どうしたんだろう、何がしたいんだろう? どこかが苦しいのだろうか?>




歩くことのできない麻呂が力を振り絞って顔を上げ、私に目を合わせました。

それは笑顔だったように見えました。




そして。

驚きました。

麻呂は下あごで自分の身体を支えるようにして、両肩をねじりながらどこかに行こうとしています。




<!!>



麻呂は自分が教えられたトイレに向かっていました。

そこまで50cmほど。

ずいぶんの時間をかけてたどり着きました。



トイレの中に身体を入れることはできませんが、顎がそのフチに届きました。

寝たまま、わずかながらのおしっこをしました。

私の顔を見上げます。






「お兄ちゃん、なんで泣いてるの?
 僕、おしっこちゃんとできたよ!
 偉いでしょ!
 いつものように誉めてよ!」





!! 脳が壊れてる? ・・・・あり得ない、ウソだ!!





「偉いなー麻呂! おまえは世界で一番お利口さんな犬だよ!

 でもね、麻呂、もう良いんだよ、もういい。

 頑張らなくて良いんだよ。」






心が裂けました。

いくら我慢しても、強い声を出してやろうとしても私にはできませんでした。


流し続けているのに、まだ涙が止まらない・・・



麻呂12














翌日、病院のまだ入ったことのない部屋に通されました。

色々な注射のための機械が麻呂につながれていきます。



見ない振りをして、先ほど買ったシュークリームを口に運んでやります。


一口だけ食べました。











まだ元気で、いつも一緒に走り回っている頃と同じ口調で話しかけました。


今、この時に、私はいかなる理由があろうとも悲しい呼吸をする訳にはいきません。







「麻呂は良いねー、これから麻呂が行くところはね、いつもの公園よりも広くてお花もいっぱいあって友達もたくさんいて、すごく楽しいところなんだよー。

そんなところに行けていーねー!

・・・麻呂はいいなー。

楽しいぞー、めちゃくちゃ楽しいぞー。

お兄ちゃんも一緒に行きたいんだけどね、まだもう少しやらなきゃいけないことがあるから、麻呂は先に行ってていいよー。

あー、羨ましいなーいいなー、麻呂は・・・。」















この時だけではなかっただろうか。

自分がよく頑張れたと思ったのは・・

大きな声を出して笑いながら話し続けました。





機械の準備が整ったことを看護婦さんが目で知らせてくれました。





私は麻呂を顔の高さまで抱き上げ、キスをしました。


麻呂の目はうつろではありましたが、しっかりと私を捉えていました。


そのまま再び笑いながら話しかけます。

安心させるために。







「麻呂、行ってらっしゃい!  


 楽しいんだよー!


 いいなー!」





看護婦さんに合図を送りました。



決断。


しなきゃならない。


長引けば長引くほど麻呂の苦しみも・・・


愛しているからこそ殺す・・・

大好きだからこそ殺す・・・





・・・なんじゃぁ、そりゃ・・・・





麻呂8





身体に流れ込む薬に逆らうように固く動いていた麻呂は、母親のお腹に戻るかのように落ち着きを取り戻していきました。



痛みと苦しみから解放され、どっと柔らかく、柔らかく。







叫びます。


「いいねー、麻呂ー!

 おまえはいいねー!

 ・・・大好きだよー麻呂、大好きだよー!

 向こうに行ったら元気な身体になっていっぱい走り回れよー!」







麻呂は私を見つめ、哀しくもあり楽しくもあり・・・とにかく、私と見つめ合いました。


麻呂が何を言っていたのか・・・唯一聞き取れませんでした。









心電図の波長が弱々しくなっていきます。


痛みを感じなくなっていくのが私にも伝わります。


そして。






生を受けて八ヶ月。






麻呂は、私の腕の中で安らぎを取り戻していきました。


















永遠に愛する -麻呂に捧ぐ-

2008年10月2日




                                <続かない>


























後の書き


ずいぶんと長いこと引っ張っちゃいました。

ごめんなさい。



ふぅ。

辛かったわー。

麻呂が旅立って、この10月22日で6年になります。




麻呂11




この<麻呂のお話>は、私たちの関係を永久に残していくための確認作業として始めました。

ですから、いっぱい読んで欲しいってよりは、内々的な作業と考えております。

大の大人がたかが犬のことで・・・なんてお叱りを受けるかもしれませんが、まぁ、私ゃそのくらいの人間なのでご勘弁頂くとして。

パソコンの前に麻呂の写真を置いて書きました。

マウスパッドは、生きている頃、麻呂の写真で作った物です。

病気になってからの麻呂は一枚しかありません。

一度目の手術が成功して退院してきたときの物です。(先日アップしてあります)

<思い出作り>みたいになってしまうから撮らないようにしていました。

絶対に完治すると言い聞かせてましたし。

思えば、麻呂は状態が良くなった一ヶ月は<取り戻そう>としていたのではなく、<生き急いでいた>のかもしれません。



いつまでも引きずっているつもりはありませんでしたが、それ以上に忘れてしまうことが嫌だったです。

今回これを書いてみて安心しました。

ちゃんと生きてる、麻呂。

匂いまでしてきましたし。

そして、書きながら何度となく泣いてしまいました。








人間ってなんだろね?

そんなに偉いんかね?

私も最終的なところで結局殺してるんですけどね。





麻呂は生きていくことのしんどさ、それだけで大変なんだよって身をもって教えてくれました。

絶対忘れねぇもの。




安楽死させるときに、3本くらいの注射をうって、それがチューブを伝わって血管に入っていくのですが、今やる!って決めなきゃ1年かかるって思いました。

麻呂が楽になるから、助けるからって気持ちがなかったら決断なんてできてませんでした、きっと。

最後に、「麻呂はいいなー。」って声出しているときに、係の看護婦さんが号泣していたのを必死で手で制していました。

台無しですから。

ですが、ちょっとだけ救われた気持ちにもなれました。




当時、まぁ今でもですがこんな風に考えるようにしています。



「麻呂の病気を治してやるには、ものすごく強い薬を飲まなきゃならない。

 効き目は抜群。

 絶対に治る。

 だけど、副作用がある。

 それだけ効くんだから、副作用も強い。

 それは、俺が見えなくなってしまう・・・て副作用。

 でもね、苦しいのとか痛いのとかどうしても治してあげたいから。

 そこだけ、そこだけ我慢してね、麻呂。」









麻呂を支えてくれ、そして壊れかけていた私を支えて下さった病院の先生やHさん、友人、皆に改めて感謝の気持ちを伝えたいと思う。

ありがとうね!






あとがき********************

生き物を、命をこの手で責任を持つってことは大変なことなんだよ、と。

何歳になっても、それは変わることがなく大切な意識だと。

私のような人間ごときが高慢に動物と接しないように注意し続けます。



1

トムヤムクン、クンは海老。




家でトムヤムクンを作りました。

実は、これ大好き!

ばくばく一気に食って大汗をかきましたさ。

トムヤムクン
(この写真はお借りしたものです)

ヒーヒー言いながら酸っぱいのをいただきます。

有頭エビをね、いい具合に煎ってから作るのですが、セロリとシメジがはいってりゃあ後は適当な野菜でもごまかせます。

夏を忍んでね、あー、旨し!

私、タイ料理すきなんですが、これ以外にも何か美味しいレシピがあれば是非教えてください!!



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私の母親から良く聞かされた話に、戦争体験の話があります。

目の前でガツガツ殺されていく人や燃えさかる街の話し。

まだまだ元気なときにもっと詳しく聞いておこうと思います。


私がメタルダーをやっている頃の大道具の男に、弟のように可愛がっているヤツがいました。

めちゃくちゃ仲良しで、本当の兄弟のように付き合っていました。

撮影直後に事故で亡くなってしまうのですが、彼のお父さんやお母さんとも仲良しで、何かある度に遊びに行ったり顔を出したりしていました。



「妹尾君は息子みたいなもんだから。もう一人増えたってコトね。ウチは一人っ子だから嬉しいよ。」


って。

息子さんが亡くなった後もずーっと可愛がってもらっていました。

そのお父さんは戦争体験者で、しかも陸軍の大砲を扱う兵隊さんとして従軍していました。

私、特攻隊の芝居をやるときに詳しい話を聞かせてもらったことを覚えています。



「あああ、なんだかこういう人には根本的にかなわないな、質が違いすぎる…俺なんてものすご軽薄短小だわ。」


書けないほどえぐいことや、悲しい事実も教えてもらいました。

おじさんは涙を浮かべながら話してくれました。

おじさんも既にお亡くなりになられたのですが、もっともっとたくさん聞いておけば良かった、胸に刻んでおけば良かったと少し後悔しています。

だって、本当に教科書に載っている一つの出来事、応仁の乱と同じ扱いになってきてますもの。

戦争が楽しいはずがない、それを語るのも大切なんじゃないかな、と。



兵器紹介のテレビを観て、



「戦争すごいなー、将来は兵隊になりたいなー。」



って言ってる子供がいました。

テレビゲーム感覚ですかね。

何もかもが、本当にこのままでいいのでしょうか…。


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ちょっと前に<ローン・サバイバー>っていう映画をBDで観たんですが、そんなことを思い出してしまいました。

パソコンに向かっている私、平和です…。

戦争ダメ

http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/c45f9793732aa7e8116d123f503b3dd9




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<麻呂のお話 9>



その当時私は車を持っておりませんでした。

ですから、いろんな友人に世話になり、度々貸してもらっておりました。


麻呂9



朝。

痙攣がひどくなってきています。

5分に一度、というものではなく、痙攣の合間に大人しくなる時間がほんの少しある、という。


私は抱き続けています。

強く。



強く抱いていないと、痙攣の度にものすごい回転で壁や物に身体をぶつけながら転がっていくんです。

前足はだらりと垂れ下がり自分の身体を支えることができません。

後ろの足は最早ただの飾りのようです。


歩く、というか前進するときは、胸をよじりながら前の手をばたつかせ、邪魔になった後ろ足を引きずるようにして。

何かの肉がうごめいているだけです。


ありとあらゆるところをヒクヒクと痙攣させ、口は半開きで首も横を向いたまま。



ですが、目はしっかりと力強い光を放っておりました。

放っていると思いました。




「まだまだ、何のこれしき。お兄ちゃんともっと遊ぶんだ!」



そう言ってました・・・





「心配するな、麻呂。おまえは強いんだ。絶対に治してやるからな!」




ヤッサンに借りた車で病院に向かいました。


病院が開くずいぶん前に到着し、駐車場で待っていました。





「何か甘いものでも喰うか?」




普段は甘い物はやりません、が、時が時です。


痙攣で暴れても良いように、薄手のジャンパーの中に麻呂の身体をつっこんでシュークリームを買いに行きました。

店内の甘い匂いに誘われて鼻をヒクヒクさせています。





「ほら、好きなだけ食べな。遠慮しなくて良いよ。」


ものすごい嬉しそうな顔で私にほほえみ、ぺろぺろと顔を舐めてきます。


舐めて・・・


シュークリームを鼻先に出してやりますと、パクリと・・・・・・・・・・・


食べることができませんでした。

麻呂の口はむなしく宙を噛み、歯と歯がぶつかる乾いた音を響かせるのみでした。






「・・・そっか、麻呂、もう目が見えないんだな。思ったところに口を動かせないんだな・・・」






「あれ、おっかしーなー、へへへ、ちょっと間違えちゃった。よいしょっ・・・あれ・・・?」





もういいよ、麻呂。

ほら、お兄ちゃんが喰わせてやるから。

私はシュークリームを小さくちぎり、クリームを私の指に塗って口の中に入れてやりました。




「うわー、美味しい!」



「なぁ、甘いだろー。よかったなー。たまにはお兄ちゃんだって甘い物をあげるんだよー。」




麻呂は噛む力を調節することもできなくなっていました。

がぶり、がぶりと一口ずつ全力で私の指もろとも噛みついています。



何個くらいのシュークリームを喰わせてやったでしょうか。

ちぎって、ちぎって。

指は所々出血していましたが、これっぽっちも痛くありません。




麻呂の口の周りを拭いてやり、ミルクを手で飲ませている頃に病院は開きました。



麻呂10




昨夜、といいましても先ほど、先生のご自宅に夜中の失礼を詫びて連絡はしてありました。

一番に診察台に載せてもらい状況を説明します。



先生は、優しくも威厳のある声で私に言いました。





「・・・妹尾さん、どうしたいですか?」





この病院でお世話になる前から、麻呂には強制的に選択肢に入れられているワードがあります。



<安楽死>



つまり、麻呂をこの身体の状況で再手術させてもう一度奇跡を呼ぶか、それとも安らかな眠りにつかせるか・・


この二者択一を選びなさい、ということでした。








私は麻呂の前では強くあろうとしていました。

病気なんかなんてことはない、お兄ちゃんと一緒なら全然平気だぞって安心させたかった。

大好きだったから。

愛していたから。

ずっと一緒にいたかったら。

生きて欲しかった。







私は自分の感情に負けて、この時間違った判断をしたのかもしれない。



「先生、麻呂は強いんです。目が言ってますまだまだ頑張れるって。お願いします、手術をして下さい!」


必死に。

必死にお願いしていました。





「・・・・分かりました。ただ、リスクは前回よりもはるかに大きいですよ。あの手術だってここまで後遺症なしに戻ってきたのは奇跡なんですから・・・」



「はい、覚悟はします。が、大丈夫です。奇跡を起こしますから!」







・・・?・・・何?・・・   を    起こしてみせる   から   ?







早い処置が必要だと言うことでその日のうちに手術になりました。



「麻呂、さっきシュークリームいっぱい食べただろう?あれでパワー全開だよ。手術なんて屁でもないから。頑張ってな!」



「うん!お兄ちゃん、僕に任せてよ。またいっぱい遊ぼうね!頑張るね!」








きつい手術なので、多分2~3日後に電話をするのでそうしたら来て下さい、と言われて家に戻りました。


地元の氏神様にその足で行き、先日ここに麻呂と二人でお礼を言いに来たことを思い出し、またお礼を言いに来ますので是非助けてやって下さい・・と祈りました。


この時は自分の中に時間の概念が無く、1時間なのか1秒なのか何がなんだか分かりませんでした。











4日後くらいだったと記憶しています。

気の遠くなるような長い時間を無為に過ごしたようです。




「麻呂君に「会いに来て下さい。」




病院から連絡がありました。


例のピンクのバッグに麻呂の大好きなお菓子を入れて電車に飛び乗りました。







「人間って、そんなに嫌なことが続くもんじゃない。
麻呂はまた前のようにめちゃめちゃ元気で飛びついてくる。
絶対に元気になっている。
否、もしも脳がやられて俺のこととか分からなくなってしまっていても良い。
元気な身体になってさえいてくれればいい。
また最初から友達をやり直せばいいだけなんだから。

・・・・・・・・・

おおっ、麻呂ーおまえは本当に強い男だなー、俺、尊敬するよー。
すごいなー、すごいなー、麻呂はすごいなー。

大好きだよ、麻呂。
ずっと一緒に遊ぼうな!」
















病院に駆け込むと、すぐにそれと分かる鳴き声が!

叫んでいます。

俺を呼んでいます。

・・・・・



正直なところ、この後、この病院で何が起こったのか細かいことを記憶しておりません・・・


ただ先生の言ったことは覚えております。

0

はろいーん?





ハロウィーン。

実を言いますと、このイベントのことを私は何も知りません。

何がめでたくて何が楽しいのかもさっぱり分かりません。



「ウチは真言宗やから。」



という厳格な教育?のもと、サンタクロースも滅多に訪れない幼少時代を送っていましたので、聞いたことも有りませんです。

これはなんだろう?調べれば分かるのでしょうが、自然と分かるまで放置しております。

近々、少しコスプレして行かなければならない場所がありまして、まさにその名もハロウィーンぱーち-。

敢えて知識ゼロで行ってみようかな、と。



ま、50過ぎて仮装…ってのもちょっとハードルが高い感じがしています。

ハロウィーン

こんな感じのお姉さんらが迎えてくれるのでしょうか?

となれば話は別ですが。


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バイクをまたしても修理しました。

テールランプ回り、全て死んでしまいましたのでヤフオクでポチッと落としまして交換。

うんうん、完璧。

どんどんレストアして状態が良くなっていきます。

アンダーか売るも取り付けて、ビスも全て交換。

といってもビス穴が生きている部分は少ないのですが…それでも気分は最高です!

DSC_0381.jpg



DSC_0380.jpg







<麻呂の話 8>



元気。

何気なく使うこの言葉がこんなに有り難い事だなんて。

私は凡人だから病気をしたときや、大切な者を失ったときにしか感じない。



このときは一秒ごとに感じていた。







蜜月。

そう、蜜月。



闘病の間、自分の身体を支える力を失っていた筋肉は弱々しかったです。

走るのが遅い、ジャンプがやりにくそう、等々。

だけど、そんなことを全く感じさせないほど麻呂の気力は充実していました。

とにかく。

朝起きてから夜寝るまで甘え続けて。

動き続けて。

はしゃぎ続けて。



私は出かけるのも一苦労でした。

足に絡んできて離してくれない。


「ダメダメ、もっと遊ぶの!」

ガウガウ言いながらいちびってズボンを引っ張り倒し、シャツやソックスは何枚もボロ雑巾のようになってしまいました。



が、かく言う私も、


「おお、麻呂ーだいぶん力が戻ってきたようだなー。いーぞいーぞ、もっとやれ!」



なんて、きゃっきゃとはしゃぎ回っていました。







一日中笑いが止まらない。

ずーっとずーっと。


嬉しくて嬉しくて幸福感に満ちあふれて。


ピンクのバッグで以前よりももっといろんなところに出かけました。


バイクにも慣れてきたようで、ざん切り頭をぴょこっと外に出して景色を楽しんでいるかのよう。

私たちは風に負けない大きな声で、






「あそこは○○公園。大きな犬がいっぱいいてちょっとおっかないから次の△△広場に向かいまーす!」



「わかったよ、兄ちゃん。早く遊びたいね!」



「任せろ!今日はフリスビーを持ってきたからな!」





なんて。


いやはや、楽しいったらありゃしない。









実はこの時、私はいけないことをしておりました。


先生の教えを守らない・・・


自分の身体でもそうなのですが・・・






麻呂は言われておりました。


「とにかくチューブが詰まってしまうことが一番怖い。
脳内に貯まった水が排出されなくなり、また圧迫が始まって猛烈な痛みや痙攣を引き起こす。
特にダックスは胴が長く高低の差が少ないので下に下に流れる事が大切。

あと、もう一つ。
麻呂は今成長の段階。
日に日に身体が大きくなろうとしている。
身体に通したチュ-ブが筋肉や骨の成長に伴い、はずれてしまったりずれてしまったりすることが想像できる。
だから極力激しい運動は避けるように・・・」





手術が終わった麻呂を迎えに行ったとき、麻呂は私の身体に飛びついてきました。

そして私の顔をぺろぺろと何度もなめながら、



「お兄ちゃん、いっぱい遊びたい。いっぱいいっぱい。ね、お願いだよ、僕、お兄ちゃんと遊びたい!」



と言ったのです。

彼の心がそう聞こえたのです。




自宅に連れ戻してからのはしゃぎよう・・・


「こら、麻呂。もっと大人しくしてないとダメなんだよ。」


2~3回は言ったでしょうか。





「やだ。遊ぶ、お兄ちゃんと遊ぶ!」






諦めました。



あんなに辛くてきついところから奇跡的に戻ってきた麻呂です。

これ以上の不幸があるとは想像できません。

ものすごいパワーの持ち主なんです。

遊びたい麻呂を檻に閉じこめて大人しくさせることができませんでした。

子犬らしく元気いっぱいに走らせてやりたかった。

縄で縛って動かないようにさせて、それが例え何年間も生き続けることになったとしても、彼の尊厳や誇りを私が奪うような気がしました。



だから・・・。





毎晩毎晩、なかなか寝かせてくれません。



「麻呂、もうギブ。お兄ちゃん寝るよ、お休みー!」



と、狸寝入りをするも、フンフンと鼻を鳴らしながらテケテケテケと足音が近づいてきます。



「ねー、もうちょっとー。電気点けてよー。」



頬やら耳やらをぺろぺろ。


「わーった、わーったよ、もう!」



全然満更でもない私。



今まで遊べなかった分を取り返そうとしている、麻呂のそんな意気込みを感じます。


もちろん、ご飯やトイレのこともちゃんと覚えてくれました。


本当に脳の手術をしたのだろうか?と思えるほど。


家に遊びに来てくれる友人達のことも覚えており、人によって遊ぶ内容まで使い分けております。


私の、


「ダメ!」

「よし!」


も完璧に聞き分けており。




「すごいねー麻呂。またトイレでおしっこできたねー!  ご飯こぼさないで食べたねー!」




こう言われたいがためにいちいち私を引っ張って見せに行きます。



しっぽピコピコさせながら得意満面顔で。



何の問題もない。










わんわんわんわんわん・・・


ぎゃはははははははは・・・・









蜜月。

そんな蜜月な、充実した時間を一ヶ月ちょっと過ごしたでしょうか。









・・・・

ある夜のこと。


この日もさんざん遊びまくりました。

気がおかしくなるほど、いっぱい走っていっぱい食べて。

いつも通りに、




「じゃね、麻呂。お休み!消灯時間ですよー!」




どうせすぐに寝るわけない。

今日はどうやって俺を起こしに来るのかな?

しかし、あのテケテケテケっていう足音は何度聞いても可愛いなー。



・・・

あれ?





目を凝らしてハウスをのぞき込むと・・・


大人しく麻呂が毛布の上で丸まっています。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





嫌な予感。




<今日は遊びすぎたんだ。
  だからいつもより疲れがたまってるんだ。
   だから本当に眠いだけなんだ。
    ただそれだけなんだ。
     何も心配はいらない。>




自分に言い聞かせる、以前の私がいました。





しかし、この頃の私は麻呂の身体に関しての危機察知能力は研ぎ澄まされておりました。







・・・間違いない。異変だ。チューブが詰まったか・・・





知りたくもない事を、感じたくもないことを私は敏感に察知していました。


そしてそれが間違っていないという確信もありました。












五時間後。


空気が冷たい。


夜が明けかかって空が白み始めていたのを覚えています。


以前よりも激しく痛がり、魚のように身体を反り返しながら大声で泣き続ける麻呂を抱いて私は表の住宅街を歩いておりました。



ものすごい大きな声で・・・


口を塞いでやります。


歯の隙間から泡を吹きながら、まだ泣こうとします。


強く、強く抱きしめました。


このままもっと強く抱いて楽にしてやりたい・・・そんな考えが頭をよぎりました。





あの後ずっと痙攣を起こして泣いている麻呂に何を言ってやればよいかも分かりませんでした。


柿の木坂の街をずっと、二人で泣きながら歩いておりました。



朝一番で病院に連れて行こう・・・



ドロドロとした真っ黒な重いガスと水が私の身体を支配していました・・・


1

にほんしりーず ウキウキ





朝からちょっとワクワクしてます。

日本シリーズ!

先発投手は阪神がメッセンジャーでソフトバンクがスタンリッジ。

昨年まで同じユニフォームを着ていた者同士です。


スタンは打線援護に恵まれず辛い思いをしたでしょうが、金銭的に美味しいチームに移籍していきました。

これはプロとして当然のこととして、とにかくその対戦が楽しみで仕方ない。

王監督が、今年のソフトバンクの補強について<こういうことはしたくなかった…>とシーズン前に語っておられましたが、まあこれも一つのあり方でしょう。

古くは巨人が同じようなことをして有能な選手をどんどん墓場に送り込んでいってましったしね。

愛する阪神も広島から主力をブッコ抜きましたし、とにかく選手達が良いと決めて動いているので外野がとやかく言うことじゃないのでしょう。

ただ、このチームの顔!的な選手はやはり応援している子供達の夢をつなげるためにもそのままでいて欲しいな、と少し思ったりもします。

実働時間の短い選手、たくさんの評価をしてくれる場所で働きたいのは当たり前ですけどね。







私はこの世に生を受けてからずーっと、時にはキチ●イ扱いされるほどのトラ党です。

ブリーデンや田淵、藤田平、遠井のゴロちゃんの頃から応援しています。

なので、裏切られ方も堂に入ったもの、どんとこい、です。

先のCSは阪神、正直できすぎ。

皆、CSは高校球児のように必死に戦いますからものすごく面白いです。

不真面目な奴らが急に


<チームのために!>


とか言い始めて,本当にケガを恐れず必死になるんだもの。

阪神だってね、巨人に菅野がいたら、とか阿部が普通なら…まあタラレバですが、とにかく奇跡に近いほど上手く廻りましたさ。

が、そのままの調子を持続させる…そんな美味しい計算が働く…なんていうのは全く思っていません。


古い阪神ファンならよーく理解できるはずです。

昭和一桁生まれの両親ももちろん村山、バッキーの直筆サインを宝にするほど筋金入りの阪神ファンですが、



「あほ。そんなスッス…行くわけがねえわ。阪神舐めるな。」



と、逆ギレ状態です。



私、個人的に阪神買ったら嬉しいですよ、棚からぼた餅で。

リーグ優勝のジャイアンツには申し訳ないですが。

でもね、本当に


勝てる気がしません。

勝つ方が不自然と思ってしまう、そんな阪神ファンのDNAがインプットされているのですね。




「ほらね、だから言ってたじゃん。普通普通。そんなもんだって!」

or

「まじか! 信じられん! 僥倖にも程がある! 死ぬ前にもう一度見れたか!」


阪神旗



とにかく楽しみなのね。


*****************************************



<麻呂のお話 7>



翌日Hさんのお宅に行くと、座る暇も与えずにHさんは話し始めました。


「妹尾君、本当にごめん。辛い思いをさせちゃって。まずは謝らせて。
で、この後のことなんだけど、私の知っている先生が一度麻呂君を診せてって言ってくれてるの。」



昨日の今日です。

Hさん、どんだけ動いてくれんだろうと思うと感謝の気持ちで押しつぶされそうになりました。

察してるかのように、



「今はとにかく麻呂君のことだけを考えよう。どうするのが一番いいのかは私たちが決める事じゃない。ちゃんと先生に診てもらおう、ね、すぐに行こう。」



紹介されたのはとある獣医大学の病院です。

話が通っていたのか、大勢並んでいる患者(患犬?)をよそに脇の通路から通されました。

もちろん、私は例のCTの写真を携えています。



先生が写真と麻呂を見比べながら体中を触診しています。

見守る私たち。

・・・



希望のある言葉が聞きたくて。

それ以外聞きたくなくて・・・


長く感じました。

実質4~5分くらいでしょうか。





先生が私の方を振り返り、ゆっくりと口を開きました。





「妹尾さん。・・・殺すことはない。まだまだ手はありますよ。難しいですがやってみる価値はあると思う。」







待ってました。



そーゆー言葉。



頭の中で花火とかクラッカーとか爆竹とか、とにかくばんばん鳴り響いていてうるさい。





「ありがとうございます!」





「ここまでよくあきらめませんでしたね。その執念は麻呂君にも伝わっていますよ。
そして、そこまで守ってもらって麻呂君はとても幸せな子犬だと思いますよ。
・・・それにしても何の工夫も考えずパターン的に安楽死を勧めるのは解せない・・・」


「・・・はい。特に私のようなタイプには。」






詳しい話を聞いてみると、やはり完治するわけではないらしいのだが、少なくとも今よりは痛みを抑えてやることができるらしい。

今のままでも麻呂の頭は十分に働いていると私は認識しているので願ったりかなったり、いや、最高の気持ちだ。






ミニチュアダックスフント。

特徴:体長は低く胴が長い。






これからの治療法はこうだ。

頭に貯まった水(これが脳を圧迫して痛みや痙攣を引き起こさせる)をチューブを使って膀胱を通し、尿として排出させる。

これからも溜まり続けるのでチューブを抜くことはできない。

チューブは体内を通すには弊害が多すぎるので、頭蓋骨に穴を開け、そこにチューブを通して骨と皮膚の間を背中に沿って挿入する。


もちろん体力の低下に伴う手術の危険性は十分に予想してほしいとのこと。

てか低いぞ、と。

更に、上手くいったとしても、胴長体型なので(上から下に流れにくい)体液が排出される際にチューブの途中で詰まってしまう可能性がある。

そしたらかなりやばい。

それは今までに同様の手術例が無いのでどのくらい持つのかは想像できない。

1日しか持たないかもしれないが10年持つかもしれない。

まさに神のみぞ知る・・・・だと。

脳を手術するというのはネガティヴな要素が多い。

生まれ変わったように違う性格になっていたり人や物を忘れていたり。


あとは手術にかかる費用は決して安いものではない・・ということ。

ま、保険効かないし、ね。






こういった条件を懇切丁寧に話してくれました。

当時の私の脳みそでも十分に理解できる程優しく、丁寧に。





上等です。

命を賭けるには十分すぎる条件です。

成功率3割?



もっと打率の低いやつがプロ野球選手やってる。

二人で病気にケンカ売るって言うのはそのくらいの方が燃えてくるってものです。ウソです。





しかし、考えるまでもありませんでした。

見過ごして死なせるよりは賭けてみる。


そういったモチベーションで望んでおりましたから。

早速翌日に手術をすることになりました。

いろんな書類にサインをして、麻呂とはここでお別れです。

3日後に来てくれと言われました。

麻酔が切れる頃なんですって。






・・・また全身麻酔。


すぐに元気になって会おうな!

堅く男同士の約束です。

今生の別れではないと言い聞かせ、麻呂に何度もキスをして病院のハウスに入れ、私自ら錠をしました。





がんばれ、がんばってくれ・・・






翌日手術に立ち会おうと思い病院に連絡しましたが当然の事ながら断られました。

何か異変があれば必ず連絡してくれるという約束をしてもらい。

結局祈ることしかできませんでした。






一日千秋・・・





午後に、手術が上手くいったので安心しろとの連絡がありました。




一呼吸、二呼吸・・・

意識して空気を吸います。










翌日。


約束の日。


私と麻呂が元気に笑いあって再会するという約束の日。


朝、まだ病院が開く時間よりも早くつき、近くの駅でシュークリームとコーヒーを飲んで時間をつぶしました。


もちろん一番に飛び込んで受付をすませ、手術をした部屋の脇を通り抜け、術後の麻呂が眠っているであろうハウスの部屋を目指します。

看護婦さんが案内しようと笑顔で手を差し伸べてくれますが、私は軽く笑って遠慮してもらいます。




麻呂のいるところ。

ピンポイントでそこしか見ていません。




「どうしよう・・・先生に手術の説明を聞く前にこの部屋に来てしまった。
動けない状態なんだろうか。
もしも植物状態になっていたら・・・
私のことを認識できるんだろうか・・・
性格も変わってしまってるかも・・・
やはり機械につながれているのだろうか・・・」





いろんなことが頭に浮かびます。

とにかく。

とにかく昨日大きな手術をしたばかり。

そっとしておいてやらなきゃ。

遠くから見守るだけでもいい。

そっと、そっと・・・




簡単な無菌室のような作りの部屋をノックします。

どうぞと手で合図をされ、麻呂のハウスの前に立ちました。



呼吸を整えて心地よい気を出せる準備をします。




眠っていたら触らないでそっとしておいてやる。

もしも起きていたら、よく頑張ったなと笑ってやり、すぐに休ませてやる。




・・・・?





何か音が聞こえました。






もう一度。

間違いない。

私が間違えるはずがない。

麻呂の鼻息の音です。




「きゅーん!」


・・・


「早く!お兄ちゃん、早く開けて!」



うわ・・ははは?

マジで?





はやる気持ちを抑え鍵を開けました。

そのハウスは4段くらいに重ねられており、麻呂のそれは一番上の段です。

私の顔の正面くらいの高さ。



鍵が開きました。

と、そのとき私ではなく麻呂の方から体当たりで扉を開けてきたのです。

扉を開けると同時に私の顔をめがけてジャンプ!

飛びかかってきたではないですか!




「うわぁぁぁ、麻呂! やったな、おい。めちゃくちゃ元気じゃねーか!」



(はっはっ)と荒い呼吸をしながら私の首から顔からなめ回してきます。



「分かったよ、麻呂、わかった!」





笑いが止まりません。

きっと麻呂も同じだったでしょう。

嬉しくて嬉しくて涙が止まらなくて。







先生にお話を聞くために隣の部屋に行きました。


「あらら、麻呂君、昨夜よりももっと元気が出たねー。」


先生もにっこにこ。


てことは術後、麻酔が覚めてすぐに元気だったってこと?


やったやったやった!



「妹尾さん、これははっきり言いまして大成功です。
こんなに術後の経過がよいのも滅多にないことで。
すごい運の持ち主だと思います。
目もしっかりしているし。
・・・ただ、やはり脳はかなり圧迫されていて原型をとどめていない。
なのに何故こんなにしっかりと飼い主が分かったりするのか・・・理解できない。
生命とは素晴らしくも神秘的な物だと言うことでしょう。
大切にしてやって下さい。
また何か異変がありましたらすぐに連絡を。」





何十回頭を下げたか忘れるほどお礼を言いました。

ピンクの入れ物に麻呂を入れてその病院を振り返ったとき・・・聖地に見えました。

ガンダーラ。



祈りは通じる・・・Hさんはもちろん、誰彼ともなく感謝の気持ちを捧げました。




ざん切り麻呂



手術してー

髪の毛切ってー

管通してー

とほほな顔でー


お公家様の麻呂からざん切りお侍さんみたいになっちゃったよー。


            <やっぱしもうちょいつづく>


0

先輩、高田祐司の声はでかい。



昨日観たお芝居はとても面白かったのですね。

笑いはないのですが、上質な、心を撫でてくれるような…テレビでは絶対に味わえない空気。

うんうん、高田祐司先輩も元気もりもり、膝をぶっ壊しながら頑張ってました。

渋い(元々)芝居に妙なエロさ(元々)が混じり、存在感が一段と増してきたように思います。

売れっ子なのも納得です!


高田祐司




猫の会
http://www.neconokai.org/

<猫の会その7 火宅の後>

文豪、檀一雄のお話。

流行作家が若い女優にメロメロになって、家族をほったらかしてあちこち放浪するという多分に作者の現実を反映したお話。

「芸のためなら 女も泣かす それがどうした…」

春団治的ないわゆる昭和芸人、無頼な種類のお話。

あああ、そういう(良き)時代がねー、でも犠牲にするモノってめっちゃあるのよねー…みたいな。

楽しめました!



http://neconokai.sakura.ne.jp/wordpress/next/

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出演させてもらった短編映画が、○○映画祭で準グランプリを受賞しました…らしいです。

作品、観てないしどんな編集になっているのかも知らないのですがとても有り難いことです。

役作り、とっても苦労した作品でしたし、思い入れの強いモノでしたから。

<浮浪者>と<女子高生>のお話…。

でっかい浮浪者ですが、アメリカの下水管の中で暮らしているホームレスみたいな感じになってます。

早く観てみたいですし、皆様にもちゃんと報告したいと思います。

しばしのお待ちを!




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<麻呂の話 6>



考えて動かなきゃ。



いろんな事を調べました。


針治療、薬草、気孔、マッサージ、果ては祈祷まで。


破裂しそうな頭で考えます。


多くの人に意見を聞きました。



どれもこれも無理。


といいますのも、今の時点で麻呂にはものすごい負荷がかかっていると。

たぶん肉体的には限界を超えているんじゃないかと。


この状態で2度の全身麻酔、そこから復活しただけでも奇跡だ、とも言われました。









相変わらず、というよりもっと頻繁に、1日に3~4回は痙攣を起こします。


わずか体長30cmくらいの子犬が壮絶な声をあげて転げ回ります。

抱きしめてやれば腕の中で転がる・・・



本当に絶対に何が何でも救えないんだったら楽にさせてあげた方がいいんじゃないか?





そんなことが、ふと頭をよぎると必ず麻呂はものすごい元気なそぶりで私の顔をなめ回します。

何度も何度もぺろぺろと。




「お兄ちゃん、辛気くさい。僕そんなこと考えてないよ、必ず良くなるから。僕も頑張るからお兄ちゃんも頑張って!」



そして、見てろと言わんばかりによろつきながらトイレに行き、おしっこをするのです。

トイレの枠からはみ出たところでするのだけれど、私は大きく喜びを伝えてやります。




「麻呂ー、すんごいねー、またできたねー。」



何度も何度もほおずりをして。

私の頬を通して彼の喜びが伝わってきます。



「そーだな、弱音なんて吐いちゃダメだな!麻呂は生きようとして必死なんだから。












すがる思いで最初の病院の門をたたきました。


東大出身の若い優秀な先生です。



「先生、紹介してもらった病院に行きました。
結果は・・・やっぱりダメでした。
このままだとどんどん麻呂が苦しくなるので安楽死させた方がいいって。
でも、少しでもいいから可能性にかけたいんです。
何か、1%でもいいので可能性はありませんか?」





「妹尾さん、私の先生までがそうおっしゃっている・・・無理です。手段がないんです。」


「・・・・。」


「これはどこの病院に行っても変わらない答えです。間違った診断ではありません。」



「・・・はぁ?優秀な東大の先生が言ってるんだから間違いないって事?完璧に1%の可能性もないって事?奇跡もダメなの?それ決めてしゃべれるほど偉い人なの?」




この人間にはもう何も頼まないことを決めた。


エリートのいやらしさが一気に吹き出してきたように思えた。

私のひがみ根性か?

いや、ひがめるほど心に余裕はない。



優秀な自分が判断しているのだから間違いはない、的な人間は私は細胞レベルで拒絶する癖がある。

DNAにもプログラミングされているはず。



くそっ、ニコニコした裏側に何か不快に感じる空気があったがこれだったのか。

まぁ、今はケンカが大切なんじゃなくて麻呂の命。

だったらあとは自分でやろうと一瞬で決める。




「もういい。あんたとは話さなくていい。とにかく、その何万円もするCTスキャンのネガ、ってゆうかその写真をくれ。」



「いやいや、妹尾さん、これは私共の物ですよ。」


「は? おまえ馬鹿か。こっちが金払って命までかけて撮った写真、他人の物だって言うのか。記念写真撮ってもらって金払ってもらわずに帰るのか?」


「いえ、そういうことではなく、・・・」


「いいから渡せ!」


ロビーにまで響き渡る大きな声で、彼がしゃべりかけていたことを完全にふさぎます。

専門的な知識がないので所有権がどっちにあるのかは知りません。

ただ、自分で動くと決めた以上その写真がないと、どういう症状なのかを別の先生に見せることができません。

もちろんもう一度全身麻酔をうつなんて事はできません。




私は人と言うよりもヒト科の雄としてエリート医師と対峙することを選択しました。

ちょっとした賭でした。



私は立ち上がり、


「早く!」


一喝と同時に左手を差し出します。


彼の目線を一瞬も離しません。


渡さなければ私は暴れる。

たぶんこの診察室をめちゃめちゃにする。

警察が来ることになるでしょう。

構わない。

大切な友の命を賭けているんだから、それ以上に失う物なんて何にもない。








目の前の狂いかけた大男にこの封筒を渡せば面倒なことにはならない。




彼が私のような人間だったら意地になって絶対に引かなかったでしょう。

しかし彼はお利口さんと言われる社会派。


私は賭に勝ちました。






「全部済んだら持ってきてやる。麻呂が元気になってたら1から勉強し直せよ。」










本当に麻呂と二人きりで大海原へ、大航海が始まったような気分でした。

前に前に進むだけ。



絶対治してやる。

根拠のない私の気合いを感じたのか、麻呂はまた何度も何度も頬をなめてくれました。









そうだ、一人話を聞いてくれる人がいる。

あの人なら横につながりを持っているかも。

少なくとも何かヒントがあるかもしれない。



アリババが直せるのなら宗教を変えても会いに行くくらいの覚悟はできていました。


ちょっと連絡しにくい気持ちがあったのですがこの時には吹っ飛んでいました。






「もしもし・・・」





何から話せばいいのか上手く整理がつかないまま、一気にまくし立てるように今までのことを話しました。


心あるブリーダーとして多くの犬を育てている人。

私のことを気に入ってくれ、麻呂をただ同然で譲ってくれた人、Hさん。

本当に犬が大好きで、愛して愛して、な人。






「えっ・・・」







Hさんは息を飲みました。


今まで何十年もやってきて、先天性の子とは出会わなかったとのこと。

麻呂の親もおじいちゃんおばあちゃんもとても元気な血統で、安心して譲ってくれたとのこと。



Hさんは受話器の向こうで泣き出しました。




「ごめんね、妹尾君、本当にごめん・・・あんなに元気でやんちゃな赤ちゃんだった子が・・・麻呂は私が引き取るから・・・」



「Hさん、あなたのことだからそう言うと思っていた。だから電話しずらかった。でもね、俺と麻呂はもう飼い主と犬の関係じゃないから。一緒に生きていく相棒だから。心配しないで。二人で戦おうって決めたんだから。」





翌日、私はHさんの自宅に行くことになりました。

電話の後、日本中の友達に電話をして情報を集めてくれたそうです。





奇跡なんてよくあること。

毎週テレビのネタになるくらいはある。

なんなら根性と気合いで奇跡する。




少しだけ、ほんの少しだけ希望が見えてきた気がしました。




麻呂6





夜中に、痙攣で苦しむ麻呂を抱き、私の胸から、腕から、頬から全ての感覚を使って伝えました。




お兄ちゃんがついてる・・・大丈夫だからな。

 
                   <次でラストね。思い出してしんどい…>

0

新人類目線と麻呂、その5



雨。

つまり憂鬱です。

が、本日は役者の先輩、声優でもお馴染み、高田祐司さんの芝居を観に行きます。

きっとめっちゃくちゃ面白いに違いないので、この鬱々とした空気を吹き飛ばしてくれるでしょう…はず!

その後は稽古なんですがね。

最近の稽古はみなさんとっても力が入ってて熱心なのでこちらもつられてテンション高くなりっぱなしです。

くたくたになる稽古なんですが、仕事の場に生かしてくれているので嬉しい限り。

負けないように頑張りますとも!




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「最近の若い者は…。」


っていう、2000年も前から言われ続けている言葉らしいのですが、これ、言われているときにはとっても好きじゃなかったんです。

私らなんかは非常識、アホを代弁する<新人類>って言われた年代ですしね。

新人類の超人機。

肩書き多し。



なんですが、立場が変わるとどうしてもその語句しか出てこないときがあるんですね。

何なんでしょうね、知識っていうのはどこに線を引いて良いか分からないので知ってる人と知らない人を分けるのは難しいのですが、この大馬鹿モノの自分でも知っていることが全く伝わらないことが多いと困ります。


役者との会話で、



「徳川家康って名前は聞いたことがあるけど何をした費とか走りません。え、時代?…えっと昔の人ってだけ。」


「菅直人が現在の官房長官。 え、菅?すげ?かん…でしょ?」


「うそー! アメリカと日本が戦争したんですか? マジすか? かっけー(かっこいいの意)!!」


「ヒトラー? 知ってますよ。悪いことした人。内容?時代?…知らない。」


「タカ派? え?野球?」


「ばいこくど? なに?…ど?」


「じゅーぐんいあんふ? はあ?」


「のるまんでぃー? D-day? たいへーよーせんそー? 第二次でしょ?」


27歳


まあね、暴れそうになるのを押さえるのに必死になることも多いのですが、ここがデフォルトですって言われたら,ああそうですかとしか答えようがないので慣れることにしています。

が、本当に情けなくて泣きそうになるんです。

これでいいんでしょうか…先行き、子供達が育って日本がこんな感じだったらきっと衰退していくんじゃないかとマジ心配してます。

馬鹿回答


有難う・こんにちは・失礼します・の類いが言えない子も多いです。

これはもう身内ならば一生懸命教えようとしますがね…なんともはや…。






「だって、誰も教えてくれないんです。」


社会人というのは生徒じゃありません。

自分で興味を持ちましょう、ってか自分で学びましょうね…としか。

ゆとり教育が原因かなんか知らんけど生き方、自意識の持ち方一つだぞ、と。



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<麻呂のお話 5>


私には縁の無さそうな、本郷は赤門をくぐり日本で一番と言われる大学に入っていきました。


若い先生が全て段取りは整えてくれています。

獣医科の外来に並び、順番を待ちます。





どのくらい待ったでしょうか。

春から夏へと心を弾ませるべき季節だったように記憶しております。

二階の待合室に連なって、外に飛び出すように設計さたテラスがあります。

例のピンクの持ち運び用のバッグに入っている麻呂を外に出し、暖かくなりかけていた空気を思い切り吸い込んでいました。




「絶対大丈夫。大丈夫大丈夫・・・」



何が大丈夫なのかは理解していません。

とにかく念仏のようにつぶやきながら自分をキープしようとしておりました。

風を感じるどころではありませんでした。






診察室では一通りの説明を受けます。

いかにもベテランぽい先生は敢えてそうするのか、普段通りなのか、淡々と箇条書きのような説明をしてきました。



1.全身麻酔の危険性。

2.幼体での連続した検査の身体的負担。

3.どちらにしても望ましい結果が出ることは考えにくい。

4.費用はとてもかかる。




1.2.は予想してきた。

麻呂と二人で乗り越えよう、ケンカしようと話し合ったこと。

3は知ったことじゃない。

それをぶっ飛ばすために来ている。

4,乞食になってでも何とかする。




負け惜しみの固まりです。

半分泣きながら麻酔、MRIとこなします。

これで良いのだろうか?






生きているのか疑いたくなるほど深い眠りについた麻呂を抱き、重い足取りで家路につきました。

胸に耳を当て、鼻先に髪の毛を垂らし、とにかく動いていることを確認していました。



やっぱり思ってしまう。

こんなに辛い事させて本当に良いのだろうかって。




100万分の1でも良いから変わってやりたい。



何もできない、何もしてやれない自分をこの時ほど憎んだことはなかったかもしれません。






夜中でしたでしょうか。

麻呂はまたもや突然に目を覚まし、元気に甘えてきます。



おしっこをトイレでやろうと必死に頑張っています。

だって、上手くできたら私は溶けるほど頬ずりをして誉めてあげるから。

それが嬉しくて嬉しくて、一生懸命トイレに行って用を足そうとしています。




しかし、、病魔が身体をむしばんでいるのでしょう、前足でしっかり大地を踏みしめることが難しくなってきているように見えました。


否、確実に・・・





この頃から現在ある現実を真正面からとらえていたように思います。

自分達を慰めても快方には向かわない。

現実を理解して、少しでも良いから良策を講じようと。

デジタルな自分を強く持とうと。









夜の発作も頻繁に起こるようになりました。

急に<キャインキャイン>と絶叫したかと思うと壁にぶつかるまでのたうち回って転がり、私が抱き上げても首をあらん方向に捻り上げて苦しみます。


大きな声で、いかにも遊びの続きのように



「麻呂!どーした、うん?びっくりしたのか。そっかそっか!だーいじょーぶだー、お兄ちゃんがずーっと一緒だからな!」




何なら大きくげらげらと笑って見せました。




「男の優しさは強さの裏返し。」





現在でも持ち続ける私の持論です。





首の毛が3つに分かれて痙攣しています。

声をからして




「ヒャインヒャイン・・」




助けを求める目ですがってきます。

何もしてあげられません。

何も、全く、ゼロで。



ははははは。

抱きしめる以外何ができるのでしょうか。


しばらくすると落ち着きを取り戻し、





「あー、びっくりしたよ、お兄ちゃん。でももう平気。ね、あそぼあそぼ!」




遊びたくてたまらず、前足で私にせっついてくるのですが上手く身体を支えることができません。

ジャンプのような形を取るたびに前足が両側に開き、あごから地面にぶつかっていきます。

それでもそれでも必死になって遊びたがる。







あーーあーーあーーあーーあーー。
















MRIの結果の出る日。

麻呂と二人、電車で向かいました。












「妹尾さん、これね、仕方がないです。安楽死させましょう。」






あーー、あーーあーー、あーー、あーー、あああああ。







か・み・さ・ま・・・・・そこにいるんでしょ?
これみてるんでしょ?
いいたいことわかってるんでしょ?
まだうまれてからよんかげつだよ?
これでいーの?













帰りの電車の中、女子高生の二人組が


「うわー、かわいい!」


はしゃぎながらピンクのバッグから出ている麻呂の頭を撫でていました。






私は、笑うでもなく気に留めるでもなく、ただその光景を眺めていました。





             麻呂5


                       <つづく。辛いけど。>



1

秋眠と…麻呂、その4




肩が痛い…とうとう後ろに手を回すことも出来なくなってしまいました。

アロンアルファで、肩の可動部を固着させてしまった感じ。

そうこうしているうちにヒジも痛くなってきて、今ではすっかり右手がしびれまくる状態です。

あまりにも不便なので…ってんで電気、針、マッサージ、なんやかんやと試してみましたが良くならない。

ぎゃーぎゃー言ってましたら合気道の兄弟子に教えてもらった、へんてこりんな技の整体に行ってみました。

藁にもすがる心境です。

そうしましたら相性が良かったのか、難か少し痛みが引きまして。



わーわー喜んで帰宅しましたら、猛烈な眠気が。

もう、何も出来ない眠気です。

晩飯もそこそこに布団に入りました。

なんと言っても眠気が強くて酒を飲まなかったほどです。

晩酌を自分の意思に関係なく自然に止めたのは、酒の味を覚えてからはなかったかも。

13時間後に目が覚めたのですが、それでも眠い。

秋眠暁を覚えず…。

身体に何科が起こって眠たい星人になってしまいました…。



秋眠


****************************

セブン●レブンでおにぎりと、冷凍の担々麺を購入しました。

辛いものが食べたくて…だったのですが期待を裏切って大外れ。

ラー油を山ほどかけてみましたが全然美味しくない。

ま、所詮はコンビニ食ってコトですわ。

自分で作るのは無理、眠くて。



さてさて、麻呂の日記を載せておりますが、毎日思い出すだけで涙がぼろぼろと出てきます。

麻呂以外の、もっと昔に一緒だったワンコや猫のことも思いだしてぼろぼろ。

なんじゃこれ?

歳を重ねると涙腺が緩むとは聞いたことがありますが、緩むって言うよりも解放されている感じです。

蓋がない。

どこに探しに行けばいいのかしら…。


***********************************************

<麻呂のお話 4>



先生が何度も眼鏡に手をやりながらゆっくりと口を開きました。






「あの、ですね・・・妹尾さん。・・・んーっと・・・」





睨み付けるような私の視線をかわすためにもう一度眼鏡に手をやって、





「・・・良くない状態です。状態、といいますか麻呂ちゃんの場合はちょっと特別で・・・・」





私は微動だにしません。


否、できませんでした。


あらゆるシミレーションで鎧のような心を準備したはずですが、どこかに


<俺の麻呂に限って・・・>








心を隠しながら次の言葉を目で催促します。




「・・・先天性の水頭症でした。数はいろいろ言われますが、5万頭に一頭とか・・・。残念ですが長くは持ちません。」






・・・・



#%$&○7##'-!













誰が何を喋っているのだろう。



俺のことか?


麻呂のことか?





麻呂6







・・・・・




そうだよ、俺のことだよ、麻呂のことだよ。







こんな事言われるの、想像したろ。

現実を受け止めろと、頭の中で使ったことの無い回路が動き始めます。


麻呂に伝えたくない、パニックを伴う鼓動が自分の身体の中だけで処理しようと駆けめぐっています。







「・・・そうですか。」






さらに睨み付けるように答えました。


睨み付けないと頭が揺れているようで、姿勢すら保てなく感じましたから。





「妹尾さん、先天性の水頭症というのはですね・・・・・・・・」





先生の説明が始まったがどのくらい聞けていたんだろう。

知っているよ。

その病気のことなら知っているよ。

ミニチュアダックスのような犬には多いんだろう?

調べたよ、昨日。






「・・・・・・・大変残念ですが・・・安楽死しかないと思います。」





最後の言葉だけはしっかりと耳に入ってきました。

と言うか、声が耳に入ってから日本語に変換して、次に意味が分かった。












私ごとで大変恐縮ですが。

私は自分の中に、<自殺> という観念を持ち合わせておりません。

そりゃ、

死にたいほど辛い、とか

もう、こんなのだったら死んだ方がマシ、

とかはありますが深いところではなく言葉としてのものです。

自殺する人のことをここでとやかく言うつもりはありませんが・・



とにかく自分の命を自分で切っちゃうことは、どう計算しても出てこない答えなんです。


この時に言われました 安楽死 と言う言葉もそう。














心の中で何かが弾けたのを感じました。





「ふざけるな。何の治療もなくいきなり死ねってか!自分、何言ーとんか分かっとるんか!」





どのくらいの怒気を孕んでいたかは分かりません。

が、確実に反発しました。





「まぁ、妹尾さん、落ち着いて下さい。」





私の気持ちを落ち着かせようとする、目の前の若いエリート医師が無性にむかついてきました。





「治療できないんです。このままだと麻呂ちゃんが苦しむだけなんです。既に脳が圧迫されて原形をとどめていない。外に外にと追いやられて頭蓋内に水が溜まっていて・・・」









血液が逆流しています。

ええい、くそっ。

言うな。

何も言うな。

俺の麻呂が、生まれてまだ5ヶ月しか経っていない麻呂が?

いうないうないうないうないうないうないうな・・・言うな。

そんなはずがない!










声が。

遠くの方から聞こえているようです。

医師は私に、



「私が勉強した東京大学の獣医の先生を紹介しますから。そこに行って納得できるようになさってください。紹介しますから、ね。」



整理の付かない私の気持ちを察して、優しく話しておりました。








混沌。

カオス。

・・・

ははは、否、シンプルか。















その夜、麻呂と話し合いました。





「先生はさ、ああ言ったね。どうする、麻呂。
ちょっとしんどいかもしれないけどさ、喧嘩してみる?水頭症と。
いやいや、難しいところだねー。
でもな、お兄ちゃんならちょっと頑張っちゃうかもなー。
だってもっともっと麻呂と遊んでいたいからさ。
・・・無理はしなくていいんだよ。
麻呂にその気があれば、さ。」





はらはらと崩れ落ちてしまいそうな壊れ物をそっと胸に抱き、ニコニコと笑いながら話しかけました。

麻呂は不思議そうな顔をして少し首をかしげました。

私の胸からはい出て登ってきます。

鼻が私の顎の辺りに触れたと思ったら、ぺろぺろと舐め始めました。


ニコニコと笑いながら話しかけていたつもりでしたが、涙が溢れ落ちていました・・・

その涙を麻呂がゆっくりと。





「お兄ちゃん、泣かないでよ。
僕も悲しくなるよ。
僕はね、もっといっぱいフリスビーやボールで遊びたい。
ご飯ももっといっぱい食べたい。
それにお兄ちゃんと一緒ずーっと生きていきたい。
だから僕はケンカするよ!」








喉から声が漏れました。

どうしても抑えられませんでした。




この子の頭がおかしいって?

良すぎるくらいじゃないか。

脳が・・・何だって?

ちゃんと俺を理解しているし、今でもトイレを覚えようと一生懸命じゃないか・














東大の獣医さんに診せに行きます。

もっと詳しい検査とあらゆる可能性を模索するために。

具体的に言いますと、もう一度全身麻酔をかけてあらゆる情報を麻呂の身体から引きずり出す、ということです。

そして何をどうするのかを決める。







麻呂が。

麻呂が自分で私に言ったんです。

ケンカするって。




全面的に彼の言葉と勇気を信じることにしました。



二人三脚で戦いが始まります。

すぐに予約を取り万全の態勢と気持ちで臨みます。





「明日からはちょっときついぞー。遊ばないで早く寝ろよ、相棒。」




手を伸ばせば届くところに麻呂を寝かし付け、これから始まるであろう事を考えながら休みました。

                     

麻呂5

(今見ると…髪が長くてキショイ)


                      


                          <つづく>


0

やばかった。




街中の犬猫にやたら目が行ってしまいます。

そのたびににやにやしてしまう自分がおぞましいですわ。

でもま、嫌な気分を一瞬で吹き飛ばしてくれますしね!

あああ、ワンコ飼いたいなー…。



ちょい前に書きましたが、麻呂のお墓にいったとき…いつもそこには溢れている光景ですが愛犬や愛猫を無くしてしまった方が多くいらっしゃってて。

目を真っ赤にしている人も、懐かしそうに写真を手にしている人も、私たちのように命日にお参りしているっぽい人も家族連れや個人や様々ですが胸の内が同じ思いってのが集まっています。

でね、多く見るのが新しいパートナーを抱いている人。

そうらしいんですよね、亡くしてしまった悲しみは新しい仲間でしか補えないって言われたことがあります。

ってことは私の場合はそう思えるのに12年もかかってしまったことになりますが。

さてさて、どうなることでしょう。





************************


先ほど外出先での出来事。

駅の瀬カレーたーに乗っておりました。

人はたくさん。

関東地方では、エスカレーターの左側に普通の方が立っています。

右側は急いでいる人のために追い越し車線?として空けておきます。

関西では逆ですね。

私、ちょっと急いでおりましたので右側をとんとん登っておりました。

するとおじさんが右側にどっしり塞いてくれてまして。

肩をポンと叩き、



「すいません、通してください、右側は人が通りますよ!」



って小声で言いました。

そうしましたら振り返りざまに




「ああ? なんだとぉ!」


って。

多分同じ歳くらい。


「はあ?」


って聞き返しましたら、いきなり右手で私の胸ぐらを掴もうとしてきました。

咄嗟に、本当に咄嗟に左手が自動的に動きました。

道場の訓練の通りに。

手を落とし、ツバメ返しで手刀を喉に…押しつけました(殴ってないす)

その後、本来なら地面にたたき落とすのですがそうも出来ず、



「あんまりハネるなよ。普通にどきゃあいいの。それとも上で殴りあいたいか?」



喉に手を当ててのけぞらしてますのし、その次の動作には簡単に入れる状態です。

が、全くけんかなんてするつもりもないので大人しく終わりたいと願ってました。

動いてるエスカレータの上。

…。

すっかり大人しくなってくれましたので、その後二、三言葉を交わしただけで普通に終わりました。

ちょっとドキドキしたけれど、自分でもびっくりするくらい身体が勝手に動いたぞ、という話し。


悟空



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<へから夫人さん!>

そ。

あれは弟です。

頑丈なボディを持っています。






<麻呂のお話 3>*************************************************************




「いやー、麻呂ちゃん、久しぶり!今日は一体どうしたんですか?」


麻呂のことを覚えてくれている東大出身の若い先生が、麻呂を撫でつけながら私に問いかけてきました。

私は夕べあったことをできるだけ細かく詳細に話しました。



「うんうん・・・」


頭をフル回転させて聞いているようです。

が、私は先生の先ほどまでの笑顔に少し変化があったことを見逃しませんでした。

聞き手に大きなショックを与えてはならない、防御的な笑み。

平静を装わせようとする笑み。

思考を探られまいとする笑み。


どれにしても良いものではありません。

過去に経験したことのない嫌な電流が私の身体を突き抜けます。



「先生、遠回しなものは一切いりません。単刀直入におっしゃってください。どうなっているんですか?」



どのくらいの間かは覚えていませんが、いわゆるしばらくの沈黙の後、意を決したようにその若い先生は話し始めました。



「妹尾さん、とにかくCTスキャンを撮らせて下さい。でないと今の状態ではっきりした診断を下すのは難しい。とにかくCTを。」




とんでもなく嫌なことはほぼ確定。

だけど軽々に言えないから確認させてくれ、とそんな風に聞こえました。


断る理由がありません。

わたしも早く詳しいことを聞いて対応を考えたかった。

焦る気持ちでの返事でしたがそれはそれで実は大きな問題がありました。



「妹尾さん、犬って動くんです。CTを撮るときに動くのはよくない。ですから麻酔です。全身に・・・」


生後数ヶ月の子犬に全身麻酔。

大きなリスクがあるそうです。

成犬じゃないだけでなく、健康でもない。

ものすごい負担がかかる。

そのまま戻ってこない可能性があることを考慮して判断しろと。

しかも時間はない、急ぎ答えを出さなければならない。



・・・・


麻呂の目を見て問いかけます。



「うん、お兄ちゃん、僕は大丈夫だよ。先生の言うとおりにしようよ。」









その日の内に麻酔をかけてのCTスキャンをやりました。



「翌日まで様子を見て下さい。午後になっても起きない場合は連絡を下さい。」



まんじりともしない。


ぐったりした麻呂を抱いて家路につきました。


私が考えられること・・・


麻酔から無事に目覚めて欲しい。

でもそれは治療が終わり、何らかの病理が治ったわけではない。

麻酔から目覚めても出てくる答えは多分良くない。

一歩一歩ブラックホールに近づいているだけ。

明るい材料がどこにもない。

体験したことのない環境です。



闇の中をただ歩いている、そんな足取りでした。





麻呂に意識はなくても、信頼されている私がへこむわけにはいきません。

全開バリバリ、負のオーラを消して頑張ります。



「麻呂、大丈夫だからな、明日になればまたすぐに遊べるからな、何も心配するなよ、え、してないって?ギャハハハ、さすがだねー、麻呂は。」



夜中じゅう膝の上に抱いていました。

バカなことを話しかけながら。

安心感を与えたい一心です。






「何があっても、何が起こっても麻呂の味方。

心を乱さない、笑顔だけを見せてやる。」




この時に誓ったことを私は何度も思い返すことになります。











翌日、てけてけてけ・・・という聞き慣れた足音で目が覚めました。

親友がそこら中を走り回っています。

私の不安を吹き飛ばすような元気な姿です。




「おはよ。」




愛おしさで自分が壊れそうになります。







午後、麻呂を抱いて又同じ道を歩いておりました。

最悪であろう答えを聞くために。



<つづく>

1

秋、偉い人の本でも読むとしよう…



最近気力、体力共に低下しているっぽいのですが、それは恋をしてないからでしょうか。

ども、大きな抜け殻せのおです。

このままでは無駄に地球上の酸素を減らしてしまうだけなので、いっそのこと冬眠してしまいたいのですがなかなかそうもいきません。

阿呆はアホなりにやらなければならないことがたくさんありまして…。



毎日のようにリハビリに通って電気?を流しているのですが一向に痛みが減らないのも原因なのかもしれません。

おかげで野球も出来なきゃ、誤魔化しながらやっていた合気道も禁止されてしまいました。

本当に体中に無駄な力が余っています。

発電でもしようかしら?




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さて、またしてもセージカさん達が金の問題でどんどん辞めていっております。

過去何度も繰り返されていた失敗なのに、全くオベンキョが出来ていないんですね。

そんなことよりももっともっと大事なことがあって、この国難を乗り切るために身を粉にして奮闘すべきところなのに…。

だんだんアホらしくなってきます…って私のようなホンモノの阿呆に言われたら、そらもうこの手の議員さん達もアホキングです。

偏差値の勉強じゃなくて、生活の勉強をもっとしてもらいたいモノだと。


いか長さん


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昨日、公共放送で<カラーでよみがえる東京>

http://www.nhk.or.jp/special/phoenix/

という番組を見ました。

もともとこの手の番組が大好きで、

https://www.youtube.com/watch?v=cObNYVvVB64&index=1&list=PLNf_LnjpYQ7OjqQM1GpVs6GKDyh4x0BD6

なんかも見たりしていたのですが、日本人のたくましさや美しさ、優雅さが垣間見れてとても勉強になりました。

ここいら辺を乗り越えた世代、私の親なんかもそうなんですが、大きなうねりを味わいつつも成功に導いた素晴らしいパワーの持ち主だなーっと。

激動の昭和、なにするものぞ!ですね。

すばらしい!



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<麻呂のお話 その2>




トミーとマツ、たっちゃんかっちゃん、ミーとケイ(含、古)。



とにかく麻呂との共同生活が始まりました。

仕事以外はどこに行くのも一緒。




元気な子犬そのものです。

かーいくて仕方ない。



朝起きてチュ、ご飯食べてチュ、散歩してチュ、お休みでチュ。




当時東京都内のど真ん中に住んでおりましたので犬が走り回る環境ではありません。

自然と河川敷や公園に出向く回数が増えました。


ペットショップで持ち運び用のバッグを購入。

リュックみたいに背負えて、しっぽと顔がバッグの外にちょこんと出せるヤツ。

色は青とか緑が売り切れていてピンク。



90ccのスクーターに186cmの大男がピンクのバッグをしょって走り回ります。

近所のおばちゃん達にものすごい変態チックな目で見られます。

小さなバイクに大きなおじさんがピンクのバッグ。


・・・



しらじらしく、そーじゃないんだよねーとフンフン鼻歌交じりで麻呂を取り出します。

これ見よがしに。



「あー、そーなんだ。バカ男じゃないんだ。」



と理解してもらえます。

そのうち話しかけてくる人も増えてきて。




「まぁ、可愛らしいわね、触ってもいいかしら?」


「どぞどぞ。」




「ミニチュアダックスか。なかなか可愛いジャン。見せてくれる?」


「やだ。」



麻呂をつかまえて、めちゃくちゃ可愛いと感じないヤツは人間じゃない。

いや、敵。

・・・

アホを自覚しておりました。


麻呂4



とにかく遊んだ。

よく遊んだ。

走り回らせて元気にさせて。

特にね、フリスビーやボールを持って遊び回りました。




「麻呂、散歩行こっか!」



声をかけるとピンクのバッグのある場所に行き、ちぎれるほどしっぽを振りながら催促します。

足に身体をこすりつけ、かおをベチャベチャになめ回し最高の表現で喜びを伝えます。



「わーった、わーった、やめろよ、まったくもう!」



ぜんぜん嫌じゃないし俺。





そんな狂おしいほど蜜月な日々が三ヶ月ほども続いたでしょうか・・







ある雨の日、私は麻呂に留守番させて仕事に出かけておりました。

仕事終わり、いつもなら激しくなってきた雨を恨めしく思いながらビールで時間をつぶします。



が、今は麻呂がいる。

待たせては可愛そう。

俺も可愛そう。

だって1秒でも早く会いたいんだもの。



最寄りの駅から自宅まで濡れながら走っていると稲光が聞こえてきました。

季節はずれの雷だ、麻呂が怖がるだろう足を速めます。


びしょぬれになった身体をふく時間を惜しんで玄関を開けます。




「麻呂ー、ただいまー!」



いつものように声をかけます。


これまたいつものように靴が脱げないほど私の足にじゃれついてお帰りの挨拶をして・・・来ない。


あれれ?



「麻呂ー、どしたのー?」



部屋に入りました。



暗がりの中、すぐに麻呂は見つかりました。



小さなソファの横です。

私に背を向けてお座りをしています。



・・・?

何か変。



あり得ないほど首を後方に捻りこちらを見ています。

口は半開き、目を剥いて舌は垂れ下がって。

身体は向こう向き、首はこっち向き・・・




一目見ただけでおかしな状態になっていることが分かりました。

動物としてあり得ない形。




「麻呂!」




目が訴えてきます。




「お兄ちゃん、助けて。なんだか痛いよ。」



私の脳細胞がフル回転します。

抱き上げて良いものか、下手に触ると余計おかしくなってしまうんじゃないか。



麻呂はやはり私を見つめて、



「お兄ちゃん、早く助けてよ!」



次の瞬間、私は麻呂を抱きしめていました。

固い・・・

麻呂の全身の筋肉が硬直しているようです。

この子の不安な気持ちが私の手と胸を介して伝わってきます。



パニック音をだすな!

もう独りの冷静な妹尾が指示します。




「おーおー、麻呂、どーしちゃったの。びっくりしてるの、そっかそっか。じぇんじぇん大丈夫だからなー。なんてことないよ。」





ありったけの嘘と笑顔。


北海道の木彫りの熊のように固くなった麻呂を、溶かすように優しく、しかし力強く抱きしめます。


じっと目を見たまま。


ニコニコ笑いながら麻呂から視線をはずしません。


どんな些細な変化も読み取れるように。






窓の外では時折稲光が轟音と共に部屋の中を照らします。




・・・


灯りもつけてなかった。



・・・・


だからどうした。


・・・・







2~30分も抱いたまま立ちつくしたでしょうか。



ぴくん。


足が動きます。


徐々に麻呂の身体が柔らかくなってきました。



首が前に向くようになり、ぴこぴことしっぽを振り始めました。




「ありがと、お兄ちゃん、もう大丈夫よ!」




麻呂の目から不安が取り除かれました。


安心はしないものの、そっと床に置いてやるといつものように元気全開な麻呂。


壊れたおもちゃのように走り回っております。


・・・・


気付かないほど、否、気付くことを避けるかのように、小さく嫌な電流が身体を走りました。



壊れたおもちゃ・・・







翌日。


とにかく病院に連れて行くことに。


近所で評判の良い獣医さんは調べています。

既に予防接種や健康診断で何度かお世話になっている獣医さんを訪ねました。






思えば、私の人生はとても守られている、というか運が強いというか。

どんなことにでも笑っていれば何とかなる、福が来る、みたいな勢いだけでやってきておりました。

自分のとこだけは平気!




この時もそうでした。


これから起こるシリアスな展開などこれっぽっちも想像しませんでした。










「妹尾さん、どーぞ。」


看護婦に促され私と麻呂は診察室のドアを開けました。


1

バイク、血液サラサラ。そして麻呂。




バイクのね、ファンがしっかり回るようになったのでここはひとつ冷却系をしっかりさせようと。

だんだんこのブログがバイクの整備日誌みたいになってきていますがすんません、オタクなので…。

分かって頂ける人にふんふんと相づちを打って頂ければと思います…ううう。

クーラント交換

クーラントの交換です。

ZZR1100Cの場合はオーバークール気味の特性がありますので、クーラントごとき、そんなに気合いを入れるパーツでもありません。(と思う。)

ので、大して高くないヤツをサクッと買ってきました。

ネットでいろいろ調べて、工具をそろえて始めます。

絶対に飲めそうにない液体を2.5L用意します。

クロレラもどき。

クーラント抜き

このバイクを手に入れてから初めての行為ですので、慎重に慎重に。

各部ボルトもものすごい勢いで固着しています。

古いクーラントを抜きます。

じょろじょろじょんじょろじょーって勢い出てきましたが、…?

ありゃ?

500mlくらい出てきてピタッと。

え?

ものすごい少ししか入ってないのですね?

多分、過去にこの手の作業は施されていなかったのかと思いますがそれならそれでグッドタイミング。

何度か水を入れては抜き…を繰り返し、キレイキレイしておきました。

クーラント入口

ここから新品を入れて、ゆさゆさバイクを揺すってある程度のエアを抜きます。

エアバルブ


そしてポンプのエア抜きボルト(超固着)と、写真のバルブ部分からもしっかりと抜きます。

ラジエタキャップ

これでほぼ大丈夫なはずですが、暖機してファンを回し、ゴポゴポってエアの吹き返しを確認して終了。

パッキン類も歯ブラシでキレイキレイしてあげて硬化していないか確認。

揉み揉みしてやると張りが出てくるような気がするのはオッ●イと似てる気がします。

うん、よしよし、どんどん若返っていくぞ、このバイク。

少しずつ愛着が増していくのが溜まらない悦びです。

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私と一緒に暮らした動物たち。

ロックという名の犬は二匹飼いました。

最初の子は私の誕生日に亡くなって、一生の友と記憶付けていきました。

次郎きち・クロ・レオ・コケ子…。

そして麻呂。

最後に飼った愛犬が亡くなってから今月22日で12年。

早いものです。

毎年お墓参りをするのですが、今年は本日行って参りました。

ルンルン気分で過ごしていた時期はとても短く、最後は私の腕の中で無理矢理に息を引き取らせるという悪夢のような、そして夢のような同棲生活でした。

数年前に麻呂のことを忘れないためにここのブログに日記を書いたことがありますが再掲載します。

それは自分の中に植え付けるためだったりもします。

実を言いますと、すごく犬を飼いたい衝動が走ってまして…。

諸々の条件をクリアさせてなんとかしたいと思っているのですがね、とにかく本日は色んな報告を墓前にしてきたのですね。

ああ、こりゃもうだめだ、心がつぶれるな…って思ったほどきつかったのに、また繰り返したくなってる。

むう…。





<麻呂の話し その1>


犬は好き。


とても。


今までに一緒に暮らしたことのある犬のうち、麻呂という名の犬について書いてみたいと思います。

思い出を風化させないこと、「いつまでも愛しているよ。」のメッセージを麻呂に送り届けるよい機会だと考えたからね。









2002年、初春。

知人の家で初めて対面しました。

黒タンのミニチュアダックスフント。


三匹生まれてきた兄弟のうちの唯一の男の子。



生まれて3ヶ月は母親の元で暮らした方がよい。

そこで犬としての自覚と形成ができる。




この言葉を守ってやっと引き取りに行ったのでした。



愛くるしい目、弱々しい身体、何ともいえない。

力を込めないように抱きしめ、ほおずりとキスを繰り返しました。



麻呂2
(↑一番上の子。)





「妹尾君ならうまくやっていけると思うよ。頑張って育ててね!分からないことがあれば何でも聞いてね。」


と、優しい言葉をかけられて麻呂と一緒に帰宅しました。




最初が肝心。

抱き癖をつけないよう、犬の自覚に任せます。

動きも抑圧しないように注意を払いながら。

トイレの準備も大丈夫。



後は何事もなかったかのように自然に振る舞います。

ずーっと横目で気にしながら。



一日目。


私のことを少し気にしているようだけどちょっと観察中みたい。

できるだけ声もかけないようにして寝る時間を作ってやります。

寝顔を見るだけ。

ぜんぜん飽きない、どころか顔がゆるんでくるのが分かる。





二日目。


たくさん用意しておいたドッグフードからいろんなものをチョイスする楽しみが増えました。


「麻呂、これ飲むか?」

「麻呂、これ喰うか?」

「麻呂、いっぱい寝て一杯喰って体力つけて。いっぱいいっぱい遊ぼうな。」



言葉少なに愛だけを伝えようとします。

触りたい、抱きたい気持ちを抑えて彼の自主性に任せる。

これ、辛い作業です。

麻呂、じーっと寝てる。

俺、じーっと寝てる麻呂をじーっと見てる。






三日目。

忘れもしない三日目の夜。

自分と麻呂の飯を用意して喰っておりました。

食後、たばこに火をつけながらテレビのスィッチを。



「腹一杯になったか?」


言いつつ座椅子にあぐらをかいてテレビを観ておりました。

・・・?

右足の太ももに小さな感触が。


てけてけてけ・・と麻呂がやってきて私の右の太ももを鼻でつついております。


「!!」


麻呂から私に、初めての接触です。

声を殺して様子を見ておりました。

クンクンと匂いをかぎ、小さなベロで何かを確かめ、そのまま見上げてきました。


見つめ合いました。


何のとこか分からず、ただ麻呂の目を見つめました。

彼も私をじーっと見つめ、そして何かを訪ねるようにクビを斜めに傾げたのでした。




「ここ、いいの?」


間違いなく。




「・・・おうおう、いいよいいよ、座れよ。」



彼はコクと頷きそのままテケテケと私の足の上に。

全長20cmほどの身体は、私のあぐらの上で好きなポジションをとるには十分すぎます。



羽ほどの重さしか感じませんが、確実に私の身体の上でもう一つの命が脈打っています。


麻呂が私をパートナーとして認めてくれた最初のコンタクトでした。





「今日から相棒。
妹尾です、よろしく!
ずーっと仲良くやっていこうな!
俺に何でも言えよ。
甘えていいよ。」




経験のある人には分かると思いますが、こういったメッセージのやりとりは存在します。


少なくとも私たちの間には。



腹を見せたりうつぶせになったり、私の足ベッドの上で安心しきった顔をして寝ている麻呂を起こすわけにもいかず、ずーっとそのままの形で朝を迎えました。




「守る。だからずっと元気でいてくれよ。」




何度も何度も囁きながら。






翌日から私と麻呂の共同生活が始まりました。


希望と喜びで胸をいっぱいにしながらの新しい生活です。


いつもより朝日がまぶしく(寝てないからかも)、空気が澄んで感じられます。




「おはよー、麻呂っ!」


                      <つづく>

2

台風をかわしーののBBQ




トゥルットゥル滑りまくるバイクのタンクの上に、買ってきた唐揚げ弁当(大盛り)を載せ、バランスを上手く取りながら帰宅させる技もこなれて参りました。

唐揚げバイク

ビニールの端っこを引っかけてますが、<タンクから滑り落ちたら負け>という超ローカルルールを頑なに守っています。

最近やっと勝ち越せるようになってきました。


********************************


絶対に無理。

台風が来るもの。

直撃かもしれないって言うのに、バーベキューなんてできるわけないじゃん!

っていう意見が大勢を占めておりましたが、20時間ほど時差が生じまして出来ることになってしまいました。

急遽炭やら肉やら何やらを用意してBBQ。

まあね、私は設営係と片付け係、後は料理作り係と火起こし係ですから。

食べるって言うよりは飲むだけで。



そらね、懐かしの友だちが集まって楽しいったらありゃしないんだから酔いますわ。

翌朝は完全に二日酔いなんですが、最近はさらに二日かけて酔いが覚めていくことを知りました。


おじいちゃんか。

時間かかりすぎ…。

BBQ弟
(右側のゴリラ男は私と近しい人間です。さて誰でしょう。)


カレー、サラダ、焼きそば、お肉、ざるうどん…そして愛しのアルコールたち。

美味しかったし楽しかったのね。

でも終わるやいなや速攻でかたづけて翌朝の大雨に備えます。

炭をジュウジュウ冷やして、テーブル、タープテントもかたづけて。

すーっとこんな時間が続けばいいのに。

BBQ女子


*****************************************

ラーメンを食べにい行きました。

ってかしょっちゅう行きますけど。

この日は餃子も注文しました。

んで、出てきたのですが、なんかね、写真と違う。

いやいや、そらメニューの写真は綺麗にとってありますよ。

餃子がちょっと焦げたり焼き色がつきすぎたりするのも知ってますってば。

でもね、じゃりじゃりしてるの。

苦いの。

焼きすぎじゃね?

ニガいのはさすがに美味しくない。

ちょっとすんませんと声をかけ、近くにいた女性店員を呼びました。



「すいません、これ見てもらえますか? あの、怒ってるわけでもないしいちゃもんを付けてるわけでもないんですがね…これ、黒い焦げの塊がくるくるって固まって出てきてるんですよね。食べたらニガいんです。ここのお店の餃子はいつもこんな感じなんですか?」



「あ、そうですね、うちではいつもこんな感じです。」



けんもほろろ。

めちゃくちゃ納得は行かんかったけど、



「あ、そすか。」


って他のお客さんに出しているのを見ることに。

ちゃんとね、きつね色

うん、いい感じ。

また呼び止めまして、




「あの、やっぱりこれは写真とは違うし,他のお客さんに出している野友違うと思うんですよね。なんと言ってもですね、これはニガくて食べれません。あの、お金はきちんと払いますから言わせてください。こういう商品をお客に提供するのはどうかと思いますよ。」


「いや、ブザーがね、鳴ったらとめて、それで丁度いいんですよ。だからいいんです。」


「いやいや、ブザーとか知らんし。そうじゃなくてですね、ちゃんと食べられる商品を出せばいいだけなんじゃないですか?これをテーブルに運ぶとき、いいのかこれ、大丈夫か?って考えませんでした?」


「いえ、ですからね、ブザーがね、ビビーって鳴るんですよ。そうしたら鉄板がいい感じになってて丁度いい餃子がですね…」



だ・か・ら・! ダカラ、見て!モノを考えて!そういう対応で委員じゃないですか?アナタがこれを出されたら、【あ、ブザーが鳴って丁度いい感じに美味しそうな真っ黒餃子が来たわ。さ、食べましょ、ルルルララ…】って思いますか?」



「いえ。これはもう下げます。」


「あのね。(誰か日本の言葉とワビサビをお持ちの方、いらっしゃいませんかー)もういいです。とにかくもう食べません、いや、食べれません、ニガくて。」


「それはどうもすいません。」


不満顔で。



もうイヤだったので、とにかく腹を立てないよう,大きな声を出さないよう気をつけてとっとと店を出てきました。

車に乗り込もうとしたら後ろから



「すいませーん!」



ってさっきと違う女性。

名札には偉い役職の肩書き。



「大変申し訳ございません。お客様に不愉快な思いをさせてしまいましたようで…。餃子、確認しましたら、とてもお客様に提供できるようなモノではないと。」


「いや、いいんですよ。でも、アレを見た上…でいつもこういうモノを提供してます…って胸張って言われるのはおかしいと思うよ。

現に俺だけだったもの。



「もう本当、従業員の教育が行き届いてなくて申し訳ありませんでした。どうかこれからも又いらしてくださいますよう…。」


なんならさっきの女性よりも若いくらいに見えるのだけど、とてもしっかりした受け答え。

ラーメン屋さんのバイトにそこまで徹底した礼儀も求めてないけど、この責任者は大したもんでした。

はいはい、また是非食べさせて頂きますよ、と店を後にしたのです。



マニュアル?知るかボケ。

臨機応変、心で対応すれば正解なんて一つしか見えてこないのよ。

なんともまあ狭量な感性の人の多いことか。



黒餃子


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はい。

絶賛、肩治療中。

いつになったら治るのやら…。

もういっそこのこと、


<治る>→<直る>


にしてくれりゃあ楽なんだけどね。

パーツ交換と工賃だけで痛みが消えるんなら。
メタスプ

犬に修理してもらってた昔が懐かしいわ…。


2

駄暮爺ちゃん?




逢ったときに名前を思い出せない…そんなとき!



「えーっと、名前なんだっけ?」


「え? 忘れちゃいましたか、私は(佐々木)ですよ!」


「なーに言ってんの! (佐々木)は知ってるよ、そうじゃなくて下の名前!」


「ああ、浩です。佐々木浩。」


「そうそう!浩君だわ。ごめんごめん!」




って言うのがしらこいほどの、相手の名前思い出し作戦ですが、これも結構広まってしまっているようでなかなか使うのが難しくなってきております。

seitaroさんのアドバイスでそういうときは必殺笑顔でごまかす作戦に移行します。



**********************


さ。

今回はバイクネタ。

この時点で興味が湧かない方はお仕事に戻ってください。

何度も言いますが私は超バイクオタクですから。



先日、駆動系を一新してからというもの、鉄下駄からスニーカーに履き替えたんじゃないかと思うほど軽快に走るようになっておりました。

用事がなくてもどこかに行きたくなるくらい気持ちよかったんですね。

で、ちょっと高速道路を走ることがありまして、あまり書いてはいけないスピードで巡航しておりました。

天気はいいし気持ちいいし。

そうしましたら、


「ペリッ!」


ってへんてこりんな音が。

風切り音がすごいのではっきり聞こえませんでしたが、またしばらくすると同じ音が。

嫌な予感…。

なんと言いましても我が愛車は超お爺ちゃんバイク。

平成2年生まれの御年24歳。

人間年齢100歳超え?

この年に生まれた女の子もボヨヨーン,子供もいる年齢ですわ。



ま、そのお爺ちゃんバイクから変な音がしますとこれはちょっと怖い。

次に同じ音がしたときに、視界に変なモノが映りました。

Fカウルの端っこがめくれ上がって、縁に張ってあるラバーがめくれ上がってきてます。

スピードと振動に耐えかねたのか、ペリペリめくれてきてる。

ボルト止めしている部分は割れて意味なしに。

ありゃりゃりゃ…ってんでスピードダウン。



「もう、お爺ちゃんたら! ま、若い頃を思い出してちょっとヤンチャしてみただけよね!」


で、渋滞にはまりました。

今度はいつもとちょっと様子が違う。

水温計のメーターはとっくにご臨終だったのですが、今度はどうやらラジエターのファンが回っていない模様。



「おおおおおい! 扇風機-、廻っておくれ!」


だめだこりゃ。

内股でゆで卵が作れるほどエンジンが熱くなっても一向に廻る気配がない。

これはヤバいです。

焼き付いちゃったりしたらエンジンが死んじゃうもの。

だましだまし、空冷エンジンの扱いで戻ってきました。




早速いじくり倒します。

何がダメなのかしら?

一番基本的に、電気の配線を追っかけてみました。

カプラーが割れてたりするという、基本的なコトを見逃してしまうのがイヤだから。

メーター裏

大きな所からどんどん来て、以前ここの不具合で色んなモノが点かなくなったのを思いだして空けてみましたが…手間を増やしただけでした。

うーん、次に…考えたくはないけどパーツの不具合。

サーモスタットを見てみましたが、これはなかなか綺麗です。

まだ壊れている感じじゃない…とおもい、ファンスイッチ(サーモスイッチ)も。

ここにつながれている線を外して、その線をラジオペンチで直結してみます。

これでキーオンしてファンが回ればこの人が犯人。

そして、悲しいかなお金がかかる、ってこと。


結果…ファンが勢いよく回りました。

ブワアアアアアンって。

サーモスイッチ

あああああ、またしても。

カウルの修復はボンド、パテでごまかして直しましたがこの電気機器は無理。

購入することにしますが、このバイクはお爺ちゃんなのん保険が効きません。

ま、それでも調子よく長生きしてくれるのならいいや、と。

何よりも乗っているときに私がすっ飛ばされたり火を噴いたりされても生き死にに関わりますのでこれで良し、と。


チェーン


仕上げに後ろ足をキレイキレイしてあげてご機嫌を取っておいたのでした。




このバイク、だぼじー(ZZR)とか駄暮爺ちゃんとか書かれていますが、私にしてみりゃれっきとした現役の軍人さんです。

老兵ですが去りません!

うん、ずーっとずーっと出来るところまで大切にしてみようと思います。


2

ぼちぼち夏も終わるのかも。



私は無類の麺好きです。

細くて長い食い物であれば、和洋中、なんでも大好き。

昨日は、朝昼→蕎麦、夕方→うどん、夜→ラーメン、飲みの後の〆→ラーメンと、一日4麺でしたが別になんて事ない。

本気で数えてみましたら、平均して一週間で10回は食べてます。

麺類。

なんでも最近は家で麺が打てる家電製品が流行とのこと。

ちょっと食指が動いております…。

お持ちの方、いらっしゃいましたらインプレッションをお願いします!

私、人間の前はヘビでもやってたのかな?と。

ヘビを食べるヘビね。



******************

最近、頭が特に悪いです。

冷蔵庫のドアを空けてから、何を必要としているのかを思い出そうとします。

買い物に行くと、出かけるときに完璧に暗記したはずの食材が必ず抜け落ちています。

酒を飲んでいるのに飲んでないと思っています。

平成〇年とか西暦何年とか…毎回手帳で確認してます。

漢字が書けません。

子供の頃思っていた、将来の夢を忘れてます。




特に、人の顔を忘れるのには驚きました。

ものすごく記憶にあるんだけど、雰囲気が変わったらもう分からない…。

つまり、メイクや服装が替わったらもうアウトってことです。

自分のあほさ加減に本気で驚きます。

なにか、よい薬はないのでしょうか。

<馬鹿に付ける薬はない>と、親にはよく言われたものですが飲み薬ならあるかもしれません。

ガンダーラを訪ねてみようと思います。



**********************************

そろそろ夏も終わりそうですね。

それにしても、夏の風物詩だった<台風>はいつから10月のものになったのでしょうか?

季語や時候の挨拶も変えなきゃならんのでしょうか。


(古い)  天高く肥ゆる秋、いかがお過ごしで…

(NEW)  天高く肥ゆる秋、暴風雨対策は如何で…


みたいな。

地軸がずれてるのか! 

テラ(古)は傾いてるのか!

地球、しゃんとせえよ、と。

天高く馬肥ゆる
(因みにこの写真、余所様から拝借したのですが、加工されてないんですって!すご。)


私、個人的にはものすごく腹が立っています。

今年の低気圧、台風。

楽しみで楽しみで腹がよじれそうなほど楽しみにしていた<カジキマグロ釣り>が、クソ天気のせいで流れましたし、BBQはもう二度おじゃんになっています。

わしの遊びをかえさんかい!ってな感じに。

*********************

もうじき再度岡山に上陸することになりそうです。

今度は車でね。

今度ばかりは友人に会いたいな、と。

時間を作って予定を立てるつもりです。

岡山の皆さん、急に連絡しますが嫌わないでください…。


*****************************

むずむずします。

物欲が異常にむずむずしてます。

全部満たすためにはどうすればいいのでしょうか?

ドラえもんと友だちになるか、ものすごく悪いことをするか。

あと、20歳くらいに戻る、ってのもありますかね。

欲しいモノややりたいことがありすぎて頭がパンクしそうです。

また空想癖が始まるのでしょうか…しんどいわ。


1

なんだかなー、スマホ時代





台風18号。

ものすごい勢いで現れて、疾風のように去って行きました…。

毎回、


「畑の様子を見てくる…。」


「田んぼが気になる…。」


といったことで、暴風雨の中を飛び出していき、ケガをされる方がたくさんいらっしゃいます。

しかも最近では広島や岐阜等々で土砂崩れもたくさんありました。

そこにきて御嶽山が水蒸気の爆発。

日本の土地がおかしなコトになってるなーと。

自然災害(そうじゃないとの記述も多く…)による淘汰は、どこら辺に生死のラインが引かれているんだろう?っていつも天上の偉い人に訊きたくなりますが、とにもかくにも自分の身は自分で守らなければならないということは間違いなさそうです。

なんか、あまり触れたくはないのですが、佐世保市の高1同級生殺害事件…加害少女の父親が自殺したとか。

プライドが高く、仕事の出来る人だったらしいのですがね。

何とも言えない後味の悪いニュースを目にしてしまいました。

生きなきゃならなかった、と私はね、思います。



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スマホが壊れた!と思って修理に出しておりました。

通話ですが、


ぎゅわいいいいいん、きゅわきゅわごおおおおううううん!


的なね、土管の中で赤ちゃんと二人きりになっているようなそんな大音量のノイズが流れて会話が出来ないことが多々ありまして。

こりゃ電話としてはまさに話にならん!ってので速攻ドコモに持ち込みました。



「新しい機種ですし、まだ2ヶ月ほどですので無償で修理させて頂きます。」


「うん、当たり前です、だと思います。」



修理に出している間、ギャラクシーのノート2ってのを借りてました。

さっぱり使い方が分からんかったけど、徐々に慣れてきて、画面が大きくて見やすいなーなんて思ってきた頃に、修理完了のお知らせをもらいまして。

ちょっと寂しい感じを引きずりながらまたしてもドコモショップへ。




「大変申し訳ありません。どうしてもそのような症状の確認が出来ませんでした。ですので、そのまま送り返されてきまして。」


「いやいやいや、困るってーの!」


押し問答しても仕方ないのですが、また症状が出たら速攻で持ってきてくださいって。

ううう。



で、戻されたスマホ、中身が全てリセットされています。

アプリやら何もかも、おサイフケータイも全部最初からやり直し。

わかるか!っちゅうの。

修理に出して、余計な手間が増えただけじゃん!

これ、直ってるの?



「お客様が入れられたアプリが悪く干渉して…っていう相性の問題かもしれませんので、一度このまま様子を見てくださいとしか…。」







復帰させるのに3日ほどかけてなんとなく以前の使い勝手が良かった感じに戻ってきましたが…カチカチとスマホを手にいじくり回しているのも何とも言えず21世紀だなーって。



私らの世代は、文明で言えば明治維新と同じくらいの大きな波を体験してるように思うのですよ。

親の世代のような、戦争を乗り越えた動乱の時代とは違いますが、それでもかならい激しい両極端を見ているような気がします。

アナログとデジタルの。

ゼロの時代と無限の時代。

今から思えば黒船ですよ。

飛脚


昔はみんなの電話番号を覚えていたし、パソコンもなかったので情報伝達ってのが今より時間がかかった。

でも、メールとかじゃなくて、書いた文字だし電話での会話だし、なんなら直接会う方が多かったし。

けんかも仲直りもすごい肉対肉。

今は…休みますも行きますも、バイトをやめるのも約束を破るのも、人を攻撃するのも傷つけるのも、愛の告白も振られるのも、ナンパするのも口説くのも、恋人も初体験もデジタル…って。

もちろんそんな草食?ばっかじゃないですがね。

脳コンピュータ


善し悪しは分からんけど、好き嫌いなら私は全然好きじゃない。

何でもかんでもシステマチックでロジカルで、面白味っちゅうか、わびさび、味わいがない。

と思う。

思ってる。

じゃない。

と思う。

思ってる。

ショルダーホン



こんなね、二進法の世の中で、ドーンと算盤はじく生き様をね、展開してやろうと思ってるのさね!

そのために必死になってスマホいじってたりしてる自分が滑稽でありゃしないのさね。



ぶっちゃけ、本当にこんなにも道具に頼る時代が来なきゃ良かったと思うのね。



小さい画面とにらめっこ、眼精疲労が激しすぎてどもならんわい。

ついでも腕も痛すぎて上がらんわい。

5

世紀の対決!



<夜行バス VS 各駅停車>


バスと電車


数年前に夜行バスに乗りました。

神戸まで。

広い広いと宣伝していたバスだったのですが、私の身体には対応出来ず。

死ぬほど辛かったのでもう二度と乗るもんか!って誓ったバスです。

が、またしても乗ることになりました。

時間の制約でどうしても一番都合が良い乗り物でしたので…。

夜行バス

つまらんとです。

何も出来ない上に斜め後ろのおっちゃんがめっさでかいイビキをかき始めて。

殺意を抑えつつじーっとガマンの修行僧のような移動。

体中のあちこちが痛くなりまして、早朝岡山に到着したのです。

驚いたことに、7時到着予定を1分の誤差もなく守られて。

途中、高速のSAで適当に停まっていたのですがこりゃなかなか大したもんですわ。

運ちゃん、偉い!




さ、岡山では早速動き始めます。

本当は友だちに会って酒を酌み交わし、イヤというほど積もる話で楽しみたいところなのですが…それは又の機会に、と。

サクサク用事を済ませ、実家に戻ります。

何も言わないで帰ったのでえらいびっくりされました。

弟はいませんが、久々に家族で出かけて楽しい時間を過ごしました。

懐かしい街を歩きながら、思い出すシーンを口にしてみますと、


「あんた、ようそんなこと覚えてるなー。びっくりやわ!」


って母が驚きます。

前後の脈絡なく、断片的に1シーンとしての回想なのですが、親も同時時に思い出されるようで。

その時のことを詳しく聞くと、なるほどねーと唸ること満載。

自分の知らないルーツや過去が分かり、趣深いものになりました。

たまには両親を連れて色んな所に出かけてみるのもいいもんだな、と。


表町時計台

ここの商店街は昔はとても栄えていて賑やかでした。

映画館も数件あり、行きつけの和菓子屋さんやお肉の店もあったのですが、…今は見る影もありません。

懐かしのお店は軒並みマンションや駐車場に変わっており、完全に記憶の中の建物になってしまいました。

表町せのお

ここはずーっとあります。

私とは何も関係ありませんが、同じ名前なのでまだ頑張ってくれているのが嬉しい気分です。


「せのおさん、ガンバレー!」


おおきなおせわ。




両親を連れて、私の大好きなお店に行きました。

雅芳、がほうというお店です。

小さい頃良く連れてきてもらいました。

が、岡山を離れて以来行ってませんのでドコにあったかも忘れていましたが…。

昔は天満屋という百貨店の地下にあったはずです,確か。

うどんすきのお店。

<ふきよせ>と言います。

この言葉自体が懐かしくてたまらないのですが、とてもコクと深みのある透き通った出汁、鼻の奥を優しく撫でるような軽やかな香り…わたしが三十数年遠ざかっていた脳内回路が一気に繋がっていきます。

わーいわーい!


「懐かしいなー!」


と、ヤイヤイ言いながら一気に食い尽くしました。

ふきよせ

この出汁はどうやって取るのでしょうか?

誰か教えてください…。




ま、甘酸っぱくもあり、切なくもある私の青春時代を過ごした場所を散策したのですが、やはり時は残酷なまでに刻まれておりました。

こんなになっちゃったんだー的なコトが多すぎて。

これも進化なんでしょうがね、今は他所者の私が何かを言えるアレでもなく。



両親とも元気でな!と挨拶を交わし岡山駅に向かいました。

どうせだからと少し歩いてみます。

福武一二

福武一二さんの銅像が。

色んな興業を興し、実業家…と言うことらしいのですが最近情報漏れで騒がれたベネッセ(昔は福武書店って言ってたよ)とは関係ないのでしょうか?

経団連の土光会長、故.橋本龍太郎、小学館および集英社の創業者の相賀 武夫、いやいや岡山からも立派な人がたくさん出てるなーと。

ま、どこの県でも同じだろうけど。

で、記憶をたどりながら(あるべきものがなくて、見たことのない道があって)ぶらぶらと駅にたどり着きました。

さて、帰京します。

昼過ぎ、新幹線で一気に帰るのもオツじゃないな、と。

200円くらいの切符を買って、鈍行電車に乗り込みました。

岡山駅


東へ、東へ。

荷物は重いので郵送します。

手軽な格好で<ぶらり旅>的なものを楽しむことにしました!

ウフフフ、なんか少しウキウキ気分です。

山陽本線に乗ってどんどん進みます。

乗客の言葉…岡山弁がだんだんと消えていき、神戸なまりから大阪弁へと変化していくのも面白いです。

車窓に目を向け、天気の良い景色を楽しんでおりました。

その時間では東京にはたどり着かないので、大阪にいる大親友と飲みに行くことに。

10年ぶりくらいかしら。

楽しい楽しいタイムトリップを味わい、すっかりお世話になりつつ至福の時間を過ごしたのでございます。

K君、有難うね!!(写真出せない。犯罪者じゃないよ)

逢坂


奥に見えるHEP、昔ここで大暴れしながら芝居したなーなんて感傷に浸りつつ東京に戻ってきたのです。

腰、腕、体中の関節と骨、筋肉、つまり全身細胞レベルで痛い痛いなんですがそれはそれで楽しい思い出となりました。



【今回の結論】***********************

夜行バスも各駅停車も身体に悪い。

夜中のバス移動はおっさんがうるさいし狭いし面白くない。

各駅停車は景色が見えるし時々べっぴんが見えるからごまかしが利く。

どっちも四角い。



よって、3-200で各駅停車の勝ち。

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