・・・されど役者的妹尾blog

役者道を邁進している人たちの稽古場風景。 最後に笑うのは自分だ,系。 だ-か-ら、やることやって言ってますとも!   since.2006.4.14
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俺って...初体験に想ふ

logo_img.jpg 役者のための修験場!
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いやぁー、参りました。本日、生まれて初めて裁判所に行き、証人尋問なるものを体験してきました。当事者として。もちろん撮影ではなくリアルの方で。私「イケイケDONDON」でならしてきたつもりだったんですが、これはめっちゃめちゃ緊張しましたねぇ。いっぱい写真とか撮ってこようと思っていたんですが。ま、当然の様に弁護士さんからNG。

もうね、あの部屋に入る扉の形からして日常的な空気がありません。重くて堅くて絶対に融通がきかなくて、トイレなんかも六法全書で作られていて。思いこみ99%なのでしょうが、全てが一種独特で本当に気が滅入ってきます。スーツ姿の、弁護士さんであろう人たちと、明らかにそうではないややこしそうな人たちが闊歩する少し広めの廊下をくぐり抜け、灰色のエレベーターで「第6○○法廷」なんぞに「カツーン、カツーン」と靴音をたてながら歩いていきますと「すいません旦那ぁ、アッシが犯人かも...」とアリもしないことを自白したくなる衝動に駆られます。裁判所マジック!!実際のエレベーターの色も、廊下を歩くと音が出るのかも覚えていませんが、これは魔法といって差し支えないと思います。誰でも胸がキュン!とすること請け合い。
 でもって完全に場違い。ジャージで行かなくてホントによかったと3回くらい自分をほめました。浮く浮く!ごっさ浮きですわ。あと何回生まれ変わっても絶対にこの場所にそぐわないと妙に自信があります。名前じゃなくて原告、被告、証人、なんて呼びかうし、裁判の専門用語バリバリで日本語のはずなのにデイブスペクターに訳してもらわなければわからないほどです。
「偽証しません」とひきつり顔で宣誓してから3時間ほど幽体離脱しそうな空気を堪能し、裁判所の外に出たら体中汗でビショビショでした。土砂降りの雨が上がり、お日様が私を笑顔で迎えてくれました。先ほど、何を聞かれて何を答えたかも洗い流してもらうことにしましょうよ、俺。

あ、ちょっと書き加えておきますが、この証人尋問、「決して私が何かワルサをしでかしたのではない」ということを付け加えておきますぞ!今でも正義の味方のつもりなんですから。

でも、これはまぁ役者的に言えばおいしい体験だったですよ。あの、舞台本番前や、一発NG無しの本編の撮影前とも違った気色の悪い感じ。よく観ていたサスペンス物に出てくる法廷シーン、あれはウソね!やり過ぎだわ。もっとね、なんていうかドロドロしてて、皆、低くくぐもった声でぼそぼそしゃべって、で、時々裁判官に「はっきりと!」とか注意されて。大きな声でしゃべるのは場慣れしている弁護士だけでね、それでそれで...ちぇい!ドラマとか作っている偉い人ー、法廷モノの企画があれば呼んで下さーい。イイ芝居しますよおおお!    
器の小さな俺。


DSCF0067.jpgちゅどーーん
はい、今回ご紹介するのは草カッちゃん(仮名)でございます。草野球仲間でもあります。余談ですがウチのチームの昨年の7冠王です。運動神経バリバリ。この役者さんは、「ゲキ塾。」でいうところの超個性派。かたくなに自分を貫き通します。多くの仕事をこなしているだけあって、本の読み方も深く、私には決して真似のできない芝居を見せてくれます。見た目と違い少々お年を召しておりますが、そこは人生の経験値というべきか何ともいえず”そこはかとなき”暖かみのある人物を演じます。実際一つの題材を皆で研究していてもこの役者だけは他と合わせることを良しとせずこれならどうよ?的な独自路線を展開してくれるので、若い役者達にとって、とても有り難い存在であることは間違いございません。
ちょいとばかり褒めすぎの感もぬぐえませんが十分に個性派の役者として羽ばたいていける逸材だと思っております。
また、自主映画なんぞも作っておりまして、これがまた何ともいえずにアンニュイな作品で!演出、作家、役者、なんでもやるんじゃー!のパワフル男でございやす。詳しくは上記ホームページ内「メンバー」でご参照下さい。

昨日24日、レッスンの前に一本の電話がありました。うちのJNYへの出演オファーです。お世話になっているエアスタジオのディレクターさんからでした。そのまま本人に伝えましたが彼がオファーを受けるにしても見送るにしても、役者を目指してからまだ半年もたっていない男がこれほど必要とされていることに「ゲキ塾。」塾頭としては大きな喜びを感じます。ま、確かに男目にも惚れてしまいそうなナイスガイですから。(全くそちらの趣味はない。)

レッスンでは見学希望の女性を交え、にっくき(難しい)台本をやっつけつつ次の題材にシフトしていきました。初見で、まだ読みこなす前ですが一通り目を通してもらいました。今回のテーマは「独白」です。普通、心に思うだけで決して口にしない心の動きを、芝居ではちょくちょく声に出して聞かせることがあります。「くっさあー」、とか「ありえなーい」とか言う前にとりあえずやってみましょう。クサイといわれてナンボのモンです。
クサイ芝居ができてやっと「大根役者」といわれたことがあります。そう、ぎりぎり役者。勝負はそこからですって。どんな本でもどんなシチュエーションでも、いかに浮世離れしていようともパワーで魅せることのできる役者が大好きです。そんな人間力あふれる素敵な役者を目指しましょう!

決して私の様な小さな人間にならないよう自戒してください。


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